外教生活 in 中国山東省濰坊-淄博-泰安-済南&北京=>故郷へ

北京五輪の翌年(2009年)からの外教(外国籍教師)生活と地元での留学生との触れ合いを綴っています。

転科希望者

2014年12月05日 | 日記
12月5日(金) 晴れ

今朝は久しぶりに散歩をしました。気温が0度なのでかなり寒いのですが、気持ちが
いいですね。

さて、1週間最後の授業は1年生の授業、昨年のこの時期には知らなかったある状況を
尋ねてみました。
「転科希望者」

つい二日ほど前にもう一つの1年生を担当されている先生から転科希望者が4人いる
という話を伺いました。

転科にはその試験があるものと思っていたら、そうではなく、成績上位者の3割にあたる
学生にその権利が発生するそうで、希望する学部に受け入れ態勢があれば転科でき
そうでなければ日本語科に残るということだそうです。
しかし、一つ制約があり、文系から理系への転科はできない。

この理系への転科は不可というのが、この転科制度において私の最大の疑問なのです。
この大学は理科系の名前の通り、理系では名がある学校で、日本語科に、
表現は悪いですが、落ちてきた学生の数人が理系志望だったのですね。
同じ文系なら良くて、何故理系はダメなのか。

そもそも大学受験制度に自由というものが無い国なので、転科制度は確かに希望を
持たせる制度ではあるのですが、そこに文転・理転がなければ最大の利点を失うと
いうものです。

さらに一点残念なのは、成績優秀者3割なので、現在一生懸命に勉強している学生が
実は日本語に真剣なのではなく、転科したいから真剣にやっているだけのこと
という教師から見れば皮肉とも思える事実ですね。

自分が学びたい分野を学ぶ、先進国では当たり前のことですから、否定するつもりは
ありませんが、現状の条件だと半年間学んできたとことのほとんどが無駄になると
いうことです。第二外国語で日本語があればまだ有効ですが、そうでなければ
この半年間勉強したことは何だったのかと首を捻りたくなりますよね。

ちなみに今日のクラスでは転科希望で手を挙げたのは男子学生一人でした。
エールを送るとともに、もし第二を選べるなら日本語を選んでください、と伝えて
おきました。
コメント
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