空手バカなオヤジの日常

新潟の空手道場「空手道新武会」で稽古に励む、空手バカオヤジの徒然記

近藤喜文展

2014-09-11 23:41:16 | アニメ・特撮

少し前の話で恐縮ですが、8月26日、新潟県立万代島美術館で開催されていた「新潟が生んだジブリの動画家 近藤喜文展」に行ってきました。

動画家(アニメーター)、実は私の憧れの職業であり、若い一時期、なりたいと思い、一度は目指しながら、挫折してなれなかった職業であります。

アニメ好きを自認しながらも、自身が動画家をあきらめて以降、少し離れたところからアニメの世界を見ていた私は、近藤さんについてあまり知りませんでした。知っていることと言えば、テレビアニメ「赤毛のアン」の作画監督、そして劇場アニメ「耳をすませば」の監督、ということ位でした。

今企画展で、近藤さんが、私の大好きなアニメ「未来少年コナン」の中でも、特に好きなシーン、コナンとジムシーが初めて出会い、駆けっこで意地を張り合うシーン、そして、コナンが監禁されていたラナを助けて、太陽塔から飛び降りるシーンの原画を担当されていたと初めて知りました。また、ジブリ以前、「巨人の星」「ルパン三世(第1シリーズ)」「ど根性ガエル」「ガンバの冒険」「未来少年コナン」等々、いまや伝説化している多くの作品でご活躍されていたとも知りました。

近藤さんは、「ジブリの動画家」などという小さな範疇で語られる方ではなく、「日本が世界に誇る超一流の動画家」だったのだなと思い知る企画展でした。
アニメの世界は、監督や声優が脚光を浴びる中、動画家をはじめ美術、彩色、撮影等々、裏方でご苦労されている方々に光が当たることはほとんどありません。しかし、アニメーションは、多くの裏方の皆さんのご苦労があって、はじめて成立している世界です。このような企画展が開催され、動画家を始め、裏方の皆さんの知名度が上がることを、アニメ好きの1人として、とてもうれしく思いますし、素晴らしいことだと思います。

近藤喜文さん。もしご健在であれば、「耳をすませば」をしのぐ、アニメ史に残るような名作を何本も作られていたことでしょう…。若くして急逝されたこと、残念でなりません。謹んでご冥福をお祈りいたします。

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