2007.03.16(金)
先日,NHKの「お昼のニュース(山形版)」を見ていたら,山形県鶴岡市出身の作家「藤沢周平」の小説が再び映画化されることが話題になっており…映画の撮影などを支援するため,鶴岡市の観光協会や商工会議所などが支援実行委員会を作ることになったとのこと…
映画化されるのは,藤沢作品の短編小説のひとつ「山桜」(「時雨みち」に収録)で,庄内藩がモデルの海坂藩(うなさかはん)を舞台にした藤沢作品では珍しい「女性」が主人公の恋物語…ロケは桜の開花にあわせて4月から始まる予定で,旧朝日村(現鶴岡市)に咲く山桜や,旧羽黒町にあるロケセットなど,鶴岡市内を中心に1か月程度撮影が行われる予定…
監督は,去年公開された映画『地下鉄(メトロ)に乗って』の「篠原哲雄」監督で,主演女優は数々の映画賞を受賞した若手女優を起用するらしい…これを受けて,鶴岡市の観光協会や商工会議所,それに農協などおよそ10団体が3月19日にロケを支援する実行委員会が設立となった…支援実行委員会では,ロケ地の提供やエキストラの紹介など,映画の撮影に関するさまざまな協力をしていく…と報道されていた…
藤沢周平作品の映画化は,今回の「山桜」で5作目…
1作目…「たそがれ清兵衛」(2002年・山田洋次監督)真田広之,宮沢りえ他…
2作目…「隠し剣/鬼の爪」(2004年・山田洋次監督)永瀬正敏,松たか子他…
3作目…「蝉しぐれ」(2005年・黒土三男監督)市川染五郎,木村佳乃他…
4作目…「武士の一分」(2006年・山田洋次監督)木村拓哉,檀れい他…
5作目…「山桜」(2007年・篠原哲雄監督)
「山桜」~あらすじ~
「野江」は墓参りの帰りに見事に咲いている桜の枝を折ろうとしたがなかなかうまくいかない…それを助けてくれたのは「手塚弥一郎」であった…手塚は野江の夫が病死したために家に戻ってきた時に舞い込んだ縁談相手の一人だった…この出会いがあった後,しばらくして手塚弥一郎が城中で「諏訪平右衛門」を刺殺した…野江は,その後の手塚の処遇が気になって仕方がなかった…
嫁いだ先とうまくいっていない女性が主人公となり,この女性の身を案じている男性との出会いが主人公の運命を変えていくというものである…慎ましく咲く「山桜」を選んでいるところが,作品の流れと相まって作品の印象を決定づける効果的な小道具になっている…
【本日の体重】 : 88.2kg(ダイエット開始から1年と44日目:-16.5kg)