2008.03.12(水)
いつもコメントを頂いている「BULLVEGA」さんのブログからヒントを得ての投稿…
「悪魔のようなあいつ」…
1968年12月に発生した「3億円強奪事件」をベースに,「沢田研二」が扮する犯人の姿を描いたテレビドラマで,1975年にTBSが放送したドラマである…
犯人の「可門良」(沢田研二)は,孤児院の先輩だった元刑事・「野々村」(藤達也)の経営する高級倶楽部「日蝕」で歌手として働いているが,実は能腫瘍に冒されており,余命いくばくもない身体であった…
時効まであと半年となった時,金目当てに良をつけ狙う男,「可門良」の不思議な魅力に惹かれる女,3億円事件解決に執念を燃やす刑事が現れ,彼の運命を狂わせていく…
「沢田研二」の持つ退廃的な雰囲気がフルに生かされた作品…加えて,プロデューサー兼演出の「久世光彦」の挑戦的な演出が随所に見られ,大胆なヌードシーンや多量の血しぶきが飛ぶ暴力シーンの数々は鮮烈にして強烈…
劇中,3億円を命がけで守る「可門良」が「この金は,俺の青春なんだ!」と叫ぶシーンが印象的…この作品は,もう若くない男と女が,青春の夢を果たした青年に,自分の夢の残像を重ね合わせた末,命を落としていく哀しい物語なのである…
ドラマの主題歌「時の過ぎゆくままに」は,オリコンで1位を獲得…100万枚近いセールスを記録し,沢田研二の最大のヒット曲となった…
「時の過ぎゆくままに」を作詞した「阿久悠」が原作を手掛け,「上村一夫」が作画を担当し,「ヤングレディ」(講談社)誌にて漫画作品が連載された…これを機に,以前から「沢田研二」がほれ込んでいた「久世一夫」が制作を担い,テレビドラマ化が実現した…当時は,漫画作品のドラマ化は珍しかったという…脚本は,後の沢田研二主演の映画「太陽を盗んだ男」を手掛ける「長谷川和彦」が担当した…
【本日の体重】 : 92.1kg(ダイエット開始から2年と41日目:-12.kg)