昨日の毎日新聞の朝刊の一面がペット問題
であったことにびっくり。
毎日新聞さんありがとうございます!
2021年6月動物愛護管理法で生後56日以下での
展示や販売を禁じる8週齢規制が施行され
今年の11月全国のペットオークション会場(競市)に
立ち入り調査をしたところ
出生日の偽装が行われている可能性が高い
ことが分かったとの記事でありました。
小さな子犬や子猫がほしいという
消費者のニーズがあるんですよね。
そして事業者も小さい方が愛らしく
消費者に好まれ高く売れるし
早く売れた方がコストがかからないというわけなんです。
需要があれば供給がある。
ただし法律を守らなくていいのであれば
法改正した意味がありません。
行政指導や第三者による出生証明が必要になるのでは
といわれております。
ただまた法の目をかいくぐるんですよね。
ここまで来たら結局
国民一人ひとりの意識の問題なんだと思います。
犬猫を好きな人が犬猫を苦しめています。
こうなったら変わらないといけないのは
消費者の方なんですよね。
まずなぜ8週齢規制があるのかを知らないとなりません。
産まれたての子犬や子猫はまだ免疫が弱く
感染症を発症すれば簡単に命を落とすこともあります。
そして大事な社会化期に親や兄弟と一緒にいないと
問題行動がある飼いにくい個体になる恐れがあります。
噛み癖や吠え癖など困るものです。
消費者はかわいいというだけでなんの知識もなく
衝動買いで迎え入れてしまい
結婚や引っ越し、アレルギーが出たから飼えないとか
いろんな原因で飼育放棄につながったりします。
もちろん大切に飼育されてる方の方が多いです。
どこから迎えようと大事にしてるからいいじゃないか
と言われるのですが、そのほかにも見えないところに
問題が隠されているんですよね。
自分の犬や猫だけがかわいければ
それでいいのでしょうか。
見えていない部分を知ってほしいです。
親や兄妹はどうしているのだろうと。
少し話はそれますが、そんなペットショップで
売られている犬や猫の繁殖場がどのような場所なのか
あまり知られていません。
ニュースにたまに出てるのはたまたまではありません。
氷山の一角です。
獣医師でもない人間が麻酔もせずに帝王切開などの
医療行為を行っていました。
繁殖に使われる個体は狭いケージに閉じ込められ
劣悪な環境で産めよ増やせよと
体がボロボロになるまで繁殖させられています。
利益を追求したらそうなるのは必然と思います。
そしてペットオークション会場に運び込まれる
流通でたくさんの命が失われている事実を
どれだけ多くの方が知っているのでしょう。
幼い命が親と離され小さな箱の中で
冷たくなって死んでいるのです。
その数は2万5千頭とも言われています。
殺処分数よりはるかに多いです。
その他にも最近は売れ残りだと大幅値下げをして
可哀想に見せて販売したり
繁殖引退した個体を保護動物と偽り
フードや保険と抱き合わせで販売するなど
やり方も巧妙となっています。
こういう話になると生体販売を禁止すればいい
という声をよく聞きますが
これだけ普及して禁止にするのは現実的ではないので
数値規制を求めているんですね。
ブリーダーは免許制にするなども実現させたいです。
詳しくはEvaさんの発信を注視してもらいたいです。
そして迎え入れたら生涯を
幸せにしないとなりません。
生きているので途中で放り出すことができません。
次の飼い主を探すことが難しいと
遺棄することは犯罪となります。
2022年8月富田林市では長いこと
キャリーに閉じ込めて
餓死させられそうになった猫が
遺棄されていた事件がありました。
二度とこのような事件は起きてほしくないです。
この事件を風化させたくありません。
ペットを迎えるなら
まずは習性や飼い方を知ることから
飼育費、医療費などお金もかかります。
犬猫の寿命も伸びています。
最後まで愛情と責任を持って
人も動物も幸せに暮らしてほしいです。
「命」と向き合う責任を考えよう。
日本ではあちこちのショッピングセンターや
ホームセンターにペットショップが併設されており
ペット業界は日夜繁栄し続けています。
毎日休みなく営業していてお金を払えば
誰にでも簡単に犬や猫が手に入ります。
ペットを買うことでペット業界を
消費者が支えているんですね。
犬猫が殺処分されているのに
片や利益追求で販売のために虐待のような状況で繁殖させられ
いわば生き地獄のような犬猫の苦しみは終わりません。
消費者には選択の自由があります。
週末は里親会へ〜
クリスマスにペットを買わないで
どうか保護動物の選択をお願いします。