本当は『鯨オーケストラ』という本を読もうとしていたのだけれど、
都会のへりのガケ下の町。
『流星シネマ』『屋根裏のチェリー』に続く本だと知ったので
まずは『流星シネマ』を再読。
都会のへりのガケ下の町。
鯨塚があるその町で、〈流星新聞〉を発行しているアルフレッドの手伝いをしている僕。
深夜営業の〈オキナワ・ステーキ〉を営むゴー君。
「ねむりうた」の歌い手にしてピアノ弾きのバジ君。
ガケ上の洋館で〈ひともしどき〉という名の詩集屋を営むカナさん。
メアリー・ポピンズをこよなく愛するミユキさんに、
喫茶バイカルを営む椋本さん。
この世界はいつでも冬に向かっている。
から始まる物語が、後半に
そして、冬はある日、なんの予告もなしに終わってしまう。
にたどり着くまでに、なんとも静かでもあり、
少し切ないあれこれがあり、
(全体に明るいトーンではない)
それでもたどり着いた頃には
なんとなく、時間はかかっても春はめぐってくるのだ、と思う。
鯨オーケストラ、出てきていました。
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