空色のきもち

晴天の日も、雨の日もあるけれど、好きなものと一緒に毎日を過ごしています。

『流星シネマ』23-25

2023-04-09 21:49:53 | 本の森
本当は『鯨オーケストラ』という本を読もうとしていたのだけれど、
『流星シネマ』『屋根裏のチェリー』に続く本だと知ったので
まずは『流星シネマ』を再読。



都会のへりのガケ下の町。
鯨塚があるその町で、〈流星新聞〉を発行しているアルフレッドの手伝いをしている僕。
深夜営業の〈オキナワ・ステーキ〉を営むゴー君。
「ねむりうた」の歌い手にしてピアノ弾きのバジ君。
ガケ上の洋館で〈ひともしどき〉という名の詩集屋を営むカナさん。
メアリー・ポピンズをこよなく愛するミユキさんに、
喫茶バイカルを営む椋本さん。


この世界はいつでも冬に向かっている。

から始まる物語が、後半に

そして、冬はある日、なんの予告もなしに終わってしまう。

にたどり着くまでに、なんとも静かでもあり、
少し切ないあれこれがあり、
(全体に明るいトーンではない)
それでもたどり着いた頃には
なんとなく、時間はかかっても春はめぐってくるのだ、と思う。

鯨オーケストラ、出てきていました。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 230408 静岡手創り市 | トップ | 顔はどこ? »

コメントを投稿

本の森」カテゴリの最新記事