変化

春はいろいろなところで変化が生じる季節。

先日はその変化に少々ついていけなくなって
執務室ではにこやかに気を張って過ごしていたけれども
廊下にでたとたん
「はぁぁぁ」（疲れたなぁ）
という顔になっていたと思う。

やれやれ…と歩いていたら、
エレベーターホールに人の気配。
「おっ！」と思う間もなく、
ブンブン手を振って
「私！　わかるっ？？」
と話しかけられた。

とても懐かしい先輩だった。
「うわ～お久しぶりです！！」
とあいさつする横で
「うぉっ！」
と変な声を上げる男性。
これまたとても久しぶりな先輩だった。

数十年前と変わらぬ体系を維持して、すらっと背が高く、
ダンディにかっこよく歳を重ねていらっしゃる。
昔もかっこよかったけど。

気を抜いていると、いつ何時知り合いに会うかわかったもんじゃない。
気を引き締めてまいりましょう。


……

さてさて。

ひとり暮らしを始めて一年たちましたが
どうやら今度は、ひとり暮らし半、くらいになる模様。

歳をとってからの一人暮らしは、男性のほうが大変なんだね。
うちの旦那は家事全般、一通りできる人だけれど
それでもやはり、体調を崩したりしたみたい。

それで、すこしこちらにいる時間を長くするような方向に行きそうだけれど…

話を聞きながら
（それって本当に休まるの？？
週の半分こちらにいて、半分むこう…という生活って、かえって疲れない？）
と思ったのが声に出たのか、うれしそうじゃないと感じたのか
「なに？　帰ると邪魔なの？」
と言われてしまった。

話が変な方向に。

「そんなことない、かえって疲れないかと思ったんだよ！」


実はオレもそれは思って、
話を聞きながら「う～ん」って言ったら
「なに？　帰りたくない理由でもあるの？」
って言われちゃった、って。


「なによそれ。私になんか問題があるみたいじゃないの」

ほら、ますます変な方向に。


「いいじゃない、帰ってきたらネコに会えるんだから」

あ～それは思った。

「ネコ、いいよねぇ」

いいよねぇ。



…
喜ばしいのか、なんなのか、もうよくわからない。

「ちなみに。最近忙しいから、夕飯のしたくが間に合わないかも」

と言ってみたら

そういうことは求めてないのでお気遣いなく。

だそうだ。

ハイハイ。