「社会科」嫌い

学生時代、苦戦していたのが「社会科」。
今ならわかる、「社会科は現在の生活に密接に関係していて・・・」
でも当時、「歴史勉強して、なんか変わるの？」とか
「いつどこで、誰が（それも複数の人間が）、何があったか、ぜ～んぶ覚えるなんて無理だし」とか
「どこで何がとれるか、気候がど～で、って覚えたらなんかいいことあるの？」とか
社会科嫌いの王道とも思える考えをしていたわけだ。

ゆえに、未だによくわからないまま。


学生時代、修学旅行だなんだと連れて行ってもらった古都は
「なんで寺巡り・・・・」でもあったわけで
それでも連れていかれる意味はそれなりに理解していたから、それなりに見学したけど
歳を経てからの「奈良に行きたい」「鎌倉行きたい」とは意味が違うなと思う。
そう、今頃になって「歴史」とか「由来」なんかに興味が出てきたわけ、やっと。

結構真面目に取り組んだ『万葉集』には奈良の風景、山がたくさん詠まれているし
友達が近くにいるおかげで近い場所になったと錯覚している鎌倉も
私の住む地域と案外密接につながっていたりもし
そういうのも分類するならば、社会科だったんだなぁ・・・。
もったいないことした「かも」な。（いや、でも嫌いだったもん）

『しゃばけ』シリーズおもしろいよ～と友達に教えてもらって読み続け
江戸の時代はなんとも、そういう面もあったわけね・・・
（ちょっと前の日本は、今なんかよりもお化けなんかと同居してたんだな）
信仰とかももっと身近でね・・・
その同じ著者の『若様組まいる』も読んで
「世が世なら・・・の若様たちもご苦労なことだ・・」（ってそんな重た～い本ではないです）
世の中が変わる時の（この場合、江戸→明治）、自分の力ではどうにもならない時を生きる人たちの
それでもどうにか生きぬかなきゃ、生きていかなければという葛藤って
どうすりゃいいんだろうね、と考えたりもする。


必要にかられて、ただ今もれなく社会科勉強し直し中。
「やれ！」という大きな力が働いちゃったのかねぇ、
不得意なものを「嫌いだ」で片づけて、蓋をして
見えないふりで過ごすのは、どうやら難しいことらしい。

どうせやるなら、楽しくやらないと、ね！