空色のきもち

晴天の日も、雨の日もあるけれど、好きなものと一緒に毎日を過ごしています。

狂言の世界

2018-11-12 23:41:42 | つぶやき
野村万作・萬斎・裕基、三代揃ってのパリ公演のドキュメンタリーをみる。

さすが芸の世界!
親は師匠で、子は弟子、
きちんと型を覚えさせねばならない、
覚えねばならない、のですね。
当然だけど、萬斎さん、きびしいよ~。


「三番叟」をそれぞれが演じるところが興味深かった。
跳ぶ部分があるのだけれど
高くきれいに飛ぶのは萬斎さんだと思う。
思い入れも強い模様。

万作さんは80過ぎていらっしゃる。
今は高く飛ぼうとは思っていらっしゃらないそう。
それはそれは、しなやかな佇まいで
こういう方が人間国宝なのだよなぁと思った。

裕基さんのそれは、
いちばん純粋で、ある意味「型」どおりに、基本に忠実に、という感じ。
これからどんどん自分のものにして、少しずつ自分の色が出て
狂言の次世代を担っていく人になるのでしょう。

某CMでにこやかに親子共演している時とは
まったく違う顔つきの裕基さんが印象的。

真似をする、まったく同じようにすることができるようになる、
そのうえで、自分色を出す…
そんな道筋が見えるよう。

険しくもあり、細くもあり、平たんではない道。
日々の努力と、歩き続ける根気。


自分に置き換えて考えてみた夜。

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