空色のきもち

晴天の日も、雨の日もあるけれど、好きなものと一緒に毎日を過ごしています。

コイヨリティ

2011-09-06 23:19:42 | つぶやき
BSで「コイヨリティ」のことを放送していたのでみてみる。

北欧が好きな私だけど、次点は南米なんだよね。

コイヨリティとは、アンデス地方、チリの、「星と雪の巡礼」。
持ち込まれたキリスト教と、その陰に隠すように守ってきた、古くからの信仰が
合わさったようなお祭り。

神が宿ると信じられている頂の、ふもとまで延々徒歩で、部族ごとに出かけて行って、
(クスコから150キロくらい離れたところ)
一年間の部族の平和だとか、逝ってしまった人への祈りとかを
3日間踊ったり歌ったり、祈ったりする。

旅人がちょうど、うちの夫と同じ歳で
4年前に亡くなったという奥さんは私と同い年で
であった地だったチリの、その祭りをみてみたいと奥さんが言っていた
その言葉に押されるようにやってきた写真家。

今まで撮ってきた写真は、紛争だとか、ニュースになりそうなもの、社会的なもの
そういうものが多かったようだけど
日が沈んでしまったら漆黒の闇で、獣の遠吠えくらいしか聞こえないような場所で
巡礼の道は、それこそ何にもない山道で(木もない。標高4000メートルとかだから)
「こういう風景の写真が、撮りたくなって・・・」と言いながら
目を赤くしながら歩いている姿やら
酸素が薄くて、同行させてもらっている部族の巡礼者たちにはどんどんおいていかれながらも
「一歩一歩、歩いて行ったら、どこかにたどり着くはずなんだ
今までもそうだった」
というようなことをつぶやきながら歩く姿やら
「巡礼の旅なんだから、もう駄目だってくらいまで、からだを使って
疲れなきゃいけないんだ」とひたすら自分の足で歩き続ける姿をみてると
(が、しかし、足もとがおぼつかなくなったりももちろんする)
そして特に、テレビのこちら側にいる人間に、
メッセージやら教訓を垂れるわけでもないのだけど

最近やる気が家出中な私は、
「一歩 一歩だね・・・」と思ってしまった。

「星と雪の巡礼」
なんだか素敵な言葉に思えた。

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