友人とのデートのメインイベントがこちら。
ケルティック能、って何??
誘われたときは、ピンと来なかったけれど。
ケルティック音楽で能を、という発想がおもしろすぎて、興味深すぎる。
「日本発の能ではなくてね、アイルランドのイェイツが執筆した能の原作から生まれてるんだよ」
「音楽はね、アヌーナなんだよ」
「シテはね、人間国宝の梅若玄祥さんなんだよ」
アヌーナ!?
観世流の人間国宝の能をみることができるの!??
行くしかな~~い!!
舞台美術は草月流だった。
深い森の奥に、枯れ木が浮かび上がっているような、
最小限のモノで、深い情景を、想像を掻き立てるような舞台美術でした。
アイルランドと日本という、遠く離れた
また、まったく違う文化同士を融合させるという発想もすごい。
そして、みごとに融合させている、
お互いの文化の懐の深さ、みたいなものも感じました。
能は、特にシテは面をつけているので、
声がこもって言葉が聴き取りにくい=わかりにくい、と
思われがちなところがあると思うけれど
いろんなことに配慮して、字幕出てたし、
そしてまた、クラシックのコンサートを聴きに行くときと一緒だと思うけれど
「今日の曲はどんなのかな?」と事前にちょっとでも調べていくと
より楽しめるのと同じように
能を観に行くときも、
「今日のあらすじ(または見どころ)は…」
と知っておくだけで、だいぶ違うよね。
引き込まれて、あっという間に時間が過ぎちゃった。
「ケルトと日本だから、きっと融合できるんだね」
「キリスト教とかだと、『征服!』とかってなっちゃって
もともとあった土着の信仰も根こそぎ絶やす! みたいな
荒々しさがありそうだもんね」(注:あくまで個人的意見です)
「唯一神じゃなくて、八百万神でいいよね」
「うん、日本人だからねぇ」
「火にも、風にも、水にも、なんにでも神様いるからね」
「いいものみたね」
「本当に! 誘ってくれてありがとう!」
そんな話をしながら、夜が更けていったのでした。
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