空色のきもち

晴天の日も、雨の日もあるけれど、好きなものと一緒に毎日を過ごしています。

『想像ラジオ』

2014-05-22 22:23:06 | 本の森
『想像ラジオ』いとうせいこう を読む。

最初は語り手であるDJアークの置かれている状況が飲み込めず、
??? という感じで読み進めていたものの、
途中で「松の木の上?」「さかさま?」・・・

そういうことか・・・と思いました。

耳を澄ませば、彼らの声が聞こえるはず----。

こういう話が好きではない方もいるだろうし、
このラジオから流れてくる音楽はきっと、特定の年代の方なら想像つくけれど
てんでわからない世代の方もいるだろうし。
賛否両論なのもわかる気がします。

思い出したのは、あの震災時、自分は高台に逃れて難を逃れたものの、
自宅近くで倒れている家族があそこに見えるけれども
立入禁止区域のために、ただ見ているしかできない、せつない・・・
と言っていたかたのお話。
着ている服でわかるのでしょうね・・・。



「おもしろかった」と、いえる本ではなかったです。
そういう言葉は似つかわしくない。
でもきっとこれから先も、何かの折に思い出す本だと思います。

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