空色のきもち

晴天の日も、雨の日もあるけれど、好きなものと一緒に毎日を過ごしています。

『詩ふたつ』

2015-06-16 22:27:41 | 本の森
『詩ふたつ』長田弘 を読む。

長田弘の「花を持って、会いにゆく」と「人生は森のなかの一日」のふたつの詩と
グスタフ・クリムトの描いた木々と花々の絵で構成された本です。

「すべての、それぞれの 愛する人を 見送ったひとに」
とオビに落合恵子さんが書かれているように
嘆き悲しんでいるわけではないけれど
静かに死を悼んでいる気持ちが強く、しんみりと伝わってくる詩。

そしてクリムトの絵。
長田さんにとっては
「樹々と花々の、めぐりくる季節の、死と再生の画家」
なのだそう。


私個人のことを言えば・・・
詩って、今まで自分から手にとって読んだことはなかった。
長田弘さんも知らなかった。
古本屋さんからのツイッターで、
多分この詩人さんが亡くなったことを悼む文だったのだろう、
その詩の引用部分にぐっと惹きつけられてしまった。

クリムトは某ボーカルグループのKさんが
「クリムトの『接吻』が好き」
とずっと昔にどこかで書いていたのが頭の片隅にあって、
そこから特集番組とかをいろいろみて(その生涯とか、絵とかをたくさんみた)
印象はやっぱり「黄金のクリムト」なんだけれど
クリムトの描いた風景ってどんなのだろう・・・と改めて思い。


結果、手にとってよかったなぁと思った一冊です。

詩は、いろんな解釈ができる余白があるんだね。
一年後読んだら、だれかを思い出しながら読んだら、
十年後に読んだら・・・
また全然違った気持ちになるだろうなと思う。


Kさんが好き、と言っていたRさん。
元気かな。

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