空色のきもち

晴天の日も、雨の日もあるけれど、好きなものと一緒に毎日を過ごしています。

『風の向こうへ駆け抜けろ』

2018-08-15 21:56:09 | 本の森
『風の向こうへ駆け抜けろ』古内一絵 を読む。

地方競馬界にデビューした、数少ない女性騎手。
男性社会の中で奮闘する…
のは、そりゃあもう、もちろんです。

それはある意味、想像できる。

でも、周囲の人にもその人固有の人生、挫折、葛藤がある。
そんなことにも気づく本です。

女子ならではのきつさもある。
ならば男性騎手なら、あの才能にあふれた彼ならどうなのか。
彼には悩みはないのか。
地方競馬の第一人者ならばどうなのか。
馬主は? 馬飼えるんだから裕福なんだからいいよね、なのか。

不器用で傷つきながらも懸命に生きる、
というのは、たやすいことではない。

夢も、簡単には実現できない。



続編『蒼のファンファーレ』も読んた。



週末ごとに競馬場へ通っているらしい息子と
競馬業界へ就職した姪がいる私。
(どちらもギャンブラーなわけではない模様)

「馬がね、とてもきれいなんだよ」
という意味が、なんとなくわかるような気がする。

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