![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/44/dba947e021fa52e43a4bcde50ada9100.jpg?1679402922)
バブル期の日本を離れ、ピアノに打ち込むために東ドイツのドレスデンに留学した眞山柊史。
音楽大学で出会う天才的才能を持つ学友たち。
正確な解釈でどんな難曲でもやすやすと手なづける、イェンツ・シュトライヒ。
奔放な演奏で、圧倒的な個性を見せつけるヴェンツェル・ラカトシュ。
自分の音を求めてあがく眞山は、ある日、教会で啓示のようなバッハに出会う。演奏者は、美貌のオルガン奏者・クリスタ。
本の中で鳴り続ける
ラフマニノフ、バッハ、リスト『前奏ラインベルガー、ショパン、フォーレ、ベートーベン ……etc.
ベルリンの壁崩壊の頃の不穏な空気感。
「この国の人間関係は二つしかない。
密告しないか、するか──。」
こんなにも音が鳴り続け、
翻弄されるように読み切る本も、
少ないかもよ。
圧巻でした。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます