熱海スペシャル
波間に結び消えゆく恋はうたかた
抱きしめた数だけピアスの痕が熱い
寄せては返す波のようにオマエは
終わらない 離れない 帰らない
そぼ降る熱い雨よ
この身を焦がせ
とぎれとぎれの吐息は
波音に消されてく
熱海スペシャル 芸者は踊る
熱海スペシャル お宮の松は
熱海スペシャル 無常のさだめ
更けぬ夏夜に果てる花火よ
熱海スペシャル
さしつさされつ 胸元朱に染まる風情
窓開ければ 月詠む灯りの下 情事
繰り返すサヨナラに
馴染んだオマエの肉体（カラダ）
感じない 信じない 痛まない
艶やかなるかは
乱れた浴衣の記憶
この浜は砂時計さ
祭りに浮かれていく
熱海スペシャル 芸者は謡う
熱海スペシャル ヒカリモノには
熱海スペシャル よろめく性の
風もないのに咽ぶ鈴音よ
熱海スペシャル
熱海スペシャル
My Big Wednesday
スーツの群れに逆らって
不意に飛び乗った下り電車
疲れてサボった今日は水曜日
失くした時間 埋めてくように
さあ 滑り出せBoard
踏切の音 オフショアの風
キツめのウェットスーツ
いつか着たきり
海岸沿いのレトロ電車
焦がれて待ってた改札口は
今も変わらない
あの頃は 偶然のふり
つれない素振り
切ない海はブルー
また好きと云えなくて
あれから何年経っても
何年待っても
まだ来そうもない
My Big Wednesday
ただ同じ眩しさで寄せる波
スーツの群れに抗って
泳ぐほどの勇気はなくて
息が切れてしまった今日は水曜日
今日と明日を繋いでくれよ
さあ 滑り出せBoard
カモメの影 オフショアの風
キツめのウェットスーツ
いつか着たきり
海岸沿いのテラスでひとり
伏せたまつ毛を彩る水平線
今も変わらない
あの頃は 指を絡め
浜辺に座り
独りよがりの海はブルー
まだキスもできなくて
あれから何年経っても
何年待っても
まだ来そうもない
My Big Wednesday
ただ同じ優しさで寄せる波
まだ来そうもない
My Big Wednesday
