先週、赤坂のカジュアル・イタリアンで勤務先の上半期の納会を開きました。
人数は5人で個室を予約しました。
乾杯から2時間後にデザートを訊ねられたのですが、ウェイターの声が小さくて聞き取れなかったことと、私を含め年輩の同僚ばかりですので、イタリアン・デザートに明るくないため、デザートの簡単な説明を求めたのです。
そうするとウェイターは「簡単に言うとですね・・・・」とクドクド&ダラダラと説明し始めましたが、要領を得なくて何を言ってるのかさっぱり分かりません。
もう一度聞き直すと「簡単に言うとですね・・・」と小馬鹿にしたような口調で「簡単に言ってない説明」を面倒くさそうに繰り返すのです。
「簡単に言うと」と言って「簡単じゃない説明」をする奴っていますよね。
これもう口癖みたいなもんです。
小馬鹿にしたような話し方に一同ムッときて、一同面倒くさくなり全員エスプレッソだけ注文することとしました。
そしてお会計です。
「簡単に言ってないウェイター」をあえて呼んで領収証を求めました。
「上様でよろしかったでしょうか?」
「いえ、会社名入れて下さい。」
「お名刺頂けますでしょうか?」
「すみません、名刺持ってないんですよ。(と嘘をつく)」
「では会社名を頂けますか?」
「あ、はい。英語なんですけど、●●●Asset Managementです。」
「え?」
「だから、 ●●●Asset Managementです。」
小馬鹿にしたような喋りをするウェイターは多分生まれて初めて「Asset Management」という言葉を聞いたに違いありません。
「すみません、会社名日本語でもいいですか?」
「ダメです。英語じゃないと経費精算できないんですよ~(と嘘をつく)」
「では、スペルをお願いしますぅ~。ここに書いてもらえませんかぁ。」
「ごめんなさい。全員歳だから老眼で手元見えないんですよぉ。(と嘘をつく)」
社長他同僚一同ニヤニヤしながらことを見守ります。
「では、スペルを言いますから書き取ってください。簡単に言うとですね~」とわざと早口・小声ででいう私。
書き取れないウェイター。
「すみません。もう一度お願いしますぅ。」と多少卑屈な態度を見せます。
「ぇ~!! では簡単に言うとですね~。」ともう一度早口で言う私。泣きそうなウェイター。
で、何とか書き留めて領収証の作成のため逃げるように出て行くウェイター。
そして、しばらくして領収証を持ってきました。
「こちらの会社名でよろしかったでしょうか?」
みるとスペルが「Asset Managemend」と「Management」が「Managemend」と間違っています。
「あ、すみません!これスペル間違ってるんでもう一度作ってきてもらえませんか?」
泣きそうなウェイター。
若者よ!おじさんを怒らすと怖いよ。ねちねちしばくよー