ロハスの思考 福岡伸一著
2006年初版の本ですが、気になって読んでみました。
当時狂牛病で騒がれていたのを思い出したのですが、最近のニュースでもありました。
(5/28)国産牛のBSE検査緩和、厚労・農水省検討 米産輸入対象拡大も
自殺者まで出したBSE騒動ですが、今では関連記事の扱いも小さくなり話題に上がることも少なくなりました。
そうしたなか、輸入拡大は徐々に始まろうとしています。
BSE騒動は変異型クロイツフェルト・ヤコブ病の恐ろしさとともに、草食動物に肉を食べさせる人為操作のおぞましさが人々の恐怖感を刺激したと感じています。
日本で発生した狂牛病は感染ルートの特定が完全ではなかったと記憶していますが、時間が過ぎることで恐怖心と共に用心さも薄れているようです。
BSEのニュースを見ながらいろいろ考えていた頃の自分を思い出しました。
この本では最後に5人の方との対談があるのですが、この内容が2009年現在の状況をぴたりと言い当てているので吃驚してしまいます。
ロハスは自然の循環の中で生きることだという思考の立て方から導き出される答えは、何か大切なものを言い当てているのだと感じます。