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政治家の使命

2009-06-24 | ニュース
土偶の魅力もっと知って/八戸で鼎談 デーリー東北新聞

私が小学生の頃、毎年夏休みには家族で山に登っていました。
高学年の2年間は尾瀬縦走で、ヤナギランやニッコウキスゲの咲く尾瀬ヶ原に感動したものです。
夏でも小川の水は冷たく、手を漬けて10秒と我慢ができなかった記憶があります。

尾瀬ヶ原へは観光用道路建設計画がありました。
反対運動もあったそうですが、大石環境庁長官の時代に白紙撤回されたそうです。
子供の頃父親から、この大臣は後世に名を残すと聞かされていて、子供心に偉い政治家なのだと思っていました。
今でもここに道を通さなかったことは間違いではないと思っています。

青森県でも似たような事がありました。
三内丸山遺跡は県営運動場として整備の途中でしたが、当時の県知事の北村氏は事前調査で縄文遺跡が確認されても運動場の整備は進めるとの主張でした。
この時は選挙で縄文遺跡を残すという主張をした前知事の木村氏が当選し、三内丸山遺跡は今に残っています。
あの時青森県民が違う判断をしたら今の三内丸山遺跡は無かったでしょう。

今は八戸でも同じことが起っています。
三内丸山にひけをとらない是川遺跡の保存については、やはり行政の長の意向で決まります。
歴史はお金で買うことのできない貴重な財産です。
箱物を作るより遺跡の保存が大切だと思います。