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王侯貴族の楽しみ

2009-07-02 | ガーデニング
大英帝国が世界中に植民地を持っていた頃、世界中の花の収集もしていました。
植民地経営で国力が上がっていたため、国王や貴族は競って庭造りをしています。
イギリスは最終氷河期が2万年ほど前だったので植物層が薄く、庭造りには新しい植物の移入が課題でした。
何ヶ月もかかる航海の間、採取した植物が乾燥で枯れないように簡易温室も考案されていました。

集められた植物の原種は交配によって作り出される新しい品種の元となり、現在の園芸へと続いています。
有名なユリの品種であるカサブランカは、日本原産のヤマユリ、サクユリ、ササユリなどから創り出されています。
オリエンタル・リリーの名前は東洋の国、日本を表しています。


ガーデニングが盛んですが、昔は貴族しかできない楽しみであったことを考えると贅沢な趣味なのだと感じます。
私の実家には庭がなく、好きな花に囲まれて暮らすことは昔からの憧れでした。
今は毎日花と向かい合う生活で、考えてみればこれほど幸せなことはありません。

そういえば残業に明け暮れていた会社員時代、夕日を眺めながらビールを飲むことが心からの願いでした。
今は天気のいい日に夕日を眺める時間も少しはできました。
昔の王侯貴族の趣味と昔からの願い。
ささやかなのに贅沢な生活です。