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沖縄の懐

2009-07-23 | 子供のこと
数年前に沖縄に行ったとき、私は子育てで悩んでいました。
発達障害のある子をどう育てていくか、どう受け入れていくかが分からなくて、そのとき思ったのがその子を昔住んでいた沖縄に連れて行くことでした。

沖縄では子供を大事に育てることはよく知られています。
家には親戚知人の子供の命名札が貼られ、新しい命を喜びます。
「すべての大人は島中の子供の名前を知っていて、すべての子供は近所中の犬の名前を知っている」

食堂などで小さな子供を連れている人は、その場にいる知り合いすべてに声をかけられ、老若男女みんなが子供を抱き上げあやします。
子供が怪我をすればみんなが心配し、子供が悪さをすればみんなが叱ります。
遠くまで遊びに行ってしまった小さい子供は誰か見つけた人が連れ帰ってくれます。

私の子供もここでは受け入れられ、かわいがられて
「かわいい、いい子だ」
そう言われる事で私の子育ての悩みも溶けていきました。
親や大人が子供を受け入れかわいがることで、子供はやさしさを身に付けていきます。
あの時、子供を連れて沖縄に行ったからこそ今の自分と子供があり、感謝してもしきれないほどの恩があります。
なかなか口に出すことはないのですが。