藤波の 影なす海の 底清み
しづく石をも 珠とそ吾が見る
四一九九 大伴家持
氷見市下田子に鎮座する下田子藤波神社
国道160号線下田子交差点から200mmほど入った所の小高い丘に建つ社。
富山県歴史散歩 山川出版社より
大伴家持の従者橘正長が太刀を天照大神の霊代として祀り、剣社と名づけたことに始まると伝えられる古社である。明治18年に現在の社名にかえられた。・・・・・
ここは藤の花の名所として有名なところで、家持の布施の水海遊覧にも登場する。「多祜」ゆかりの藤だ。
まだ、藤の花には早く幾重にも重なって垂れ下がる花を見ることが出来ない。
社殿は急な階段を登ったところに建ち、その裏に廻ると大伴家持歌碑が立つ。
歌碑の説明板には、風化がひどく文字がよく読めないとの説明で、歌は万葉集の原文に従った漢字「万葉仮名」で書かれているとある。
![大伴家持歌碑](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/99/85bc113e36612213453d13b19346e9a3.jpg)
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