正直、今大会は全く期待していなかったんですよ。日本へも大会自体にも。
それが蓋を開けてみれば、過去最高に盛り上がっていたんじゃないかと思うだけに、W杯の凄さを改めて痛感しています。
加えてここでの2年前の記事が若干伏線回収のような形であることも気付き、1人ざわざわしておりました。
以下、「勝ってもホッとするだけ」「負けの痛みは永遠」日本よ、サッカー強豪国の苦しみへようこそ(2022年12月14日Newsweek)から引用
僕はたまたま、スコットランドリーグのシーズン終盤にグラスゴーに滞在していて、セルティックの「ジャパニーズ・ボーイズ」愛を目の当たりにした。
プレミアリーグのアーセナル(僕が応援するクラブだ)では、冨安健洋選手が人気抜群だ。日本代表は単なるワールドカップ(W杯)の「常連出場チーム」ではなく、大会の「挑戦者」になった。
僕が2022年W杯の日本代表をどれだけ気にかけていたかは、自分でも信じられないほどだ。
思うにその理由は、彼らがサッカーのスペシャルさ――完全に筋書きのないドラマであること――を思い出させてくれるから。
日本がドイツ「か」スペインを破ることは「可能性としてあり得る」と思っていた。でも、両方を下すとは思わなかった。あり得ない。そして、よもやコスタリカに敗れるとは思わなかった。まさか。それでも、事態はそうなった。クロアチア戦のハーフタイムで、僕は日本が負ける気がしなかった.....
こんなものは、サッカーのほかにないだろう。普段は冷静な大人さえも、喜びや絶望の涙に暮れさせるのだ。
<中略>
おかしな話、日本はイングランド人ファンである僕の経験から学ぶべきだと、僕はずっと思っている。
日本はクロアチア戦で、とどめの2点目ゴールを奪えなかったために敗れた。イングランドが18年にクロアチアに、20年イタリアに、16年アイスランドに敗れたのとまさに同じミスだ。
日本はPK戦で敗れた。日本人ファンにとっては(2010年のW杯南アフリカ大会に次ぐ)ほんの2度目の経験だが、僕は何度もある(イングランドは1990年以来、国際大会で7回、PK戦で敗れている)。僕はテレビに叫んでいた。「狙って行くな。叩き込め!」(これは統計的にも効果的だ)
<中略>
僕は勝ちたくて仕方がないが、勝ってもただホッとするだけ。
負けるのが嫌でしょうがないから、負けると痛みが永遠に潜在し続ける(90年W杯イタリア大会での敗北は、つい先週のことのように思い起こされる)。
おそらく多くの日本人は、(今大会で)日本対ブラジルの準々決勝が幻と消えたことを永遠に吹っ切れないだろう。
W杯は極限のパーティーだ。序盤の熱狂があり、期待の興奮と失望があり、次いで訪れる二日酔い状態と後悔。
日本はただ参加したのでなく、このパーティーに何か特別なものをもたらした。その上、日本人サポーターがパーティーの「後片付け」まで行ったのは承知のとおりだ。
今大会の日本代表については本気でベスト8への道筋を見せてくれただけでそれ以上臨むものはないですね。
監督については結果だけでなく、采配であったり狙いが本大会では違和感無い(意図が見える)形でもあったので、何も言うことはありませんでした。
もちろん腑に落ちない点や、これまでの過程は如何だったんだという点は幾らでもありますが、それも含め、ここまでの過程にも見えてしまったので、本当に何も言うことは無かったです。
それになにより世界のトップと世界のトップの場で本気の戦いが観れたことで、日本の立ち位置であったり、世界との距離をリアルに感じることが出来たのが、本当に素晴らしい大会でした。
冨安とか現在のアーセナルでやれるというのは、それだけの実力があることが本当に良く分かりましたし、遠藤は当然、板倉なんて本気で期待しますよね。それだけにベスト8やベスト4、優勝という未来を見据えた時に自分たちのサッカー的な話がよく挙がっていますが、シンプルにサッカー国力を全ての面で上げる他ないんだなとよく理解出来ました。
以下、カタールW杯「日本代表ユニフォーム」が外国人に大人気な“2つの理由”を現地で聞いてみた「日本を応援するのは当然でしょ?」(2022年12月14日Number)から引用
彼ら、彼女らが日本代表のユニフォームを着る理由は、主にふたつ。
まずは、かつて日本を訪れたり、日本に住んでいたりしたことがあって、そのときに「日本を好きになったから」というものだ。
<中略>
そしてもうひとつ、彼ら、彼女らが日本代表のユニフォームを着る理由、というより、それが最も多い答えだったのだが、「日本はアジアの国だから」というものだ。
なるほど言われてみれば、日本代表ユニフォームを身につけた外国人には、確かにインド系や東南アジア系の人たちが数多い。
そうしたうちの一組、マレーシアから来たという男性2人組は、「日本はアジアの代表として戦っているのだから、日本を応援するのは当たり前じゃないか」と意気盛んだった。
マレーシア国旗を肩にかけ、彼らはまるで自国を応援するように日本を応援してくれていた。
そして今度は、フィリピン出身で現在はドーハで働いているという夫婦。小さな子供をベビーカーに乗せ、クロアチア戦にやってきたふたりは、もともと日本のアニメが好きで「好きなアニメが何かなんて聞かれても、挙げ始めたらキリがないよ」というほどの日本びいき。しかも、「自分たちと同じアジアの国なのだから、日本を応援するのは当然でしょ?」と、逆になぜそんなことを聞くのかと、不思議がっているかのようだった。
<中略>
日本がドイツやスペインに勝利したことで、にわかに日本人気に火がついたわけではなかった。
というより、彼ら、彼女らが日本を応援する理由は、もっと地に足がついたものだったと言ってもいいのかもしれない。
しかし、だとしても、日本が今大会でまったく勝てず、からっきし弱いチームだったなら、外国人サポーターたちはこんなにも楽しそうに応援してくれただろうか。
今大会で見せた日本代表の戦いが、同じアジアにルーツを持つ人たちの期待にも応えるものだったとしたら、こんなに誇らしいことはない。
最後の一文の通り、アジアの代表と言われる国であること。
これはサッカーに限らず、そうでありたいと本当に思いました。
あとスポーツくじwinner、これ面白かったです。サッカーに限らず、スポーツ好きの方は是非!
最後に今年1年を振り返るプレイリストを作成しましたおで、宜しければ是非!
予告ばかりで恐縮ですが、来年こそは2ndリリースします!(レコーディングは順調に進んでおります…)
皆さま、良いお年を!!
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私たちの曲もアップしてあります。是非に一度、聴いてみて下さい↓
https://www.tunecore.co.jp/artist/hellomrautumn
それが蓋を開けてみれば、過去最高に盛り上がっていたんじゃないかと思うだけに、W杯の凄さを改めて痛感しています。
加えてここでの2年前の記事が若干伏線回収のような形であることも気付き、1人ざわざわしておりました。
以下、「勝ってもホッとするだけ」「負けの痛みは永遠」日本よ、サッカー強豪国の苦しみへようこそ(2022年12月14日Newsweek)から引用
僕はたまたま、スコットランドリーグのシーズン終盤にグラスゴーに滞在していて、セルティックの「ジャパニーズ・ボーイズ」愛を目の当たりにした。
プレミアリーグのアーセナル(僕が応援するクラブだ)では、冨安健洋選手が人気抜群だ。日本代表は単なるワールドカップ(W杯)の「常連出場チーム」ではなく、大会の「挑戦者」になった。
僕が2022年W杯の日本代表をどれだけ気にかけていたかは、自分でも信じられないほどだ。
思うにその理由は、彼らがサッカーのスペシャルさ――完全に筋書きのないドラマであること――を思い出させてくれるから。
日本がドイツ「か」スペインを破ることは「可能性としてあり得る」と思っていた。でも、両方を下すとは思わなかった。あり得ない。そして、よもやコスタリカに敗れるとは思わなかった。まさか。それでも、事態はそうなった。クロアチア戦のハーフタイムで、僕は日本が負ける気がしなかった.....
こんなものは、サッカーのほかにないだろう。普段は冷静な大人さえも、喜びや絶望の涙に暮れさせるのだ。
<中略>
おかしな話、日本はイングランド人ファンである僕の経験から学ぶべきだと、僕はずっと思っている。
日本はクロアチア戦で、とどめの2点目ゴールを奪えなかったために敗れた。イングランドが18年にクロアチアに、20年イタリアに、16年アイスランドに敗れたのとまさに同じミスだ。
日本はPK戦で敗れた。日本人ファンにとっては(2010年のW杯南アフリカ大会に次ぐ)ほんの2度目の経験だが、僕は何度もある(イングランドは1990年以来、国際大会で7回、PK戦で敗れている)。僕はテレビに叫んでいた。「狙って行くな。叩き込め!」(これは統計的にも効果的だ)
<中略>
僕は勝ちたくて仕方がないが、勝ってもただホッとするだけ。
負けるのが嫌でしょうがないから、負けると痛みが永遠に潜在し続ける(90年W杯イタリア大会での敗北は、つい先週のことのように思い起こされる)。
おそらく多くの日本人は、(今大会で)日本対ブラジルの準々決勝が幻と消えたことを永遠に吹っ切れないだろう。
W杯は極限のパーティーだ。序盤の熱狂があり、期待の興奮と失望があり、次いで訪れる二日酔い状態と後悔。
日本はただ参加したのでなく、このパーティーに何か特別なものをもたらした。その上、日本人サポーターがパーティーの「後片付け」まで行ったのは承知のとおりだ。
今大会の日本代表については本気でベスト8への道筋を見せてくれただけでそれ以上臨むものはないですね。
監督については結果だけでなく、采配であったり狙いが本大会では違和感無い(意図が見える)形でもあったので、何も言うことはありませんでした。
もちろん腑に落ちない点や、これまでの過程は如何だったんだという点は幾らでもありますが、それも含め、ここまでの過程にも見えてしまったので、本当に何も言うことは無かったです。
それになにより世界のトップと世界のトップの場で本気の戦いが観れたことで、日本の立ち位置であったり、世界との距離をリアルに感じることが出来たのが、本当に素晴らしい大会でした。
冨安とか現在のアーセナルでやれるというのは、それだけの実力があることが本当に良く分かりましたし、遠藤は当然、板倉なんて本気で期待しますよね。それだけにベスト8やベスト4、優勝という未来を見据えた時に自分たちのサッカー的な話がよく挙がっていますが、シンプルにサッカー国力を全ての面で上げる他ないんだなとよく理解出来ました。
以下、カタールW杯「日本代表ユニフォーム」が外国人に大人気な“2つの理由”を現地で聞いてみた「日本を応援するのは当然でしょ?」(2022年12月14日Number)から引用
彼ら、彼女らが日本代表のユニフォームを着る理由は、主にふたつ。
まずは、かつて日本を訪れたり、日本に住んでいたりしたことがあって、そのときに「日本を好きになったから」というものだ。
<中略>
そしてもうひとつ、彼ら、彼女らが日本代表のユニフォームを着る理由、というより、それが最も多い答えだったのだが、「日本はアジアの国だから」というものだ。
なるほど言われてみれば、日本代表ユニフォームを身につけた外国人には、確かにインド系や東南アジア系の人たちが数多い。
そうしたうちの一組、マレーシアから来たという男性2人組は、「日本はアジアの代表として戦っているのだから、日本を応援するのは当たり前じゃないか」と意気盛んだった。
マレーシア国旗を肩にかけ、彼らはまるで自国を応援するように日本を応援してくれていた。
そして今度は、フィリピン出身で現在はドーハで働いているという夫婦。小さな子供をベビーカーに乗せ、クロアチア戦にやってきたふたりは、もともと日本のアニメが好きで「好きなアニメが何かなんて聞かれても、挙げ始めたらキリがないよ」というほどの日本びいき。しかも、「自分たちと同じアジアの国なのだから、日本を応援するのは当然でしょ?」と、逆になぜそんなことを聞くのかと、不思議がっているかのようだった。
<中略>
日本がドイツやスペインに勝利したことで、にわかに日本人気に火がついたわけではなかった。
というより、彼ら、彼女らが日本を応援する理由は、もっと地に足がついたものだったと言ってもいいのかもしれない。
しかし、だとしても、日本が今大会でまったく勝てず、からっきし弱いチームだったなら、外国人サポーターたちはこんなにも楽しそうに応援してくれただろうか。
今大会で見せた日本代表の戦いが、同じアジアにルーツを持つ人たちの期待にも応えるものだったとしたら、こんなに誇らしいことはない。
最後の一文の通り、アジアの代表と言われる国であること。
これはサッカーに限らず、そうでありたいと本当に思いました。
あとスポーツくじwinner、これ面白かったです。サッカーに限らず、スポーツ好きの方は是非!
最後に今年1年を振り返るプレイリストを作成しましたおで、宜しければ是非!
予告ばかりで恐縮ですが、来年こそは2ndリリースします!(レコーディングは順調に進んでおります…)
皆さま、良いお年を!!
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私たちの曲もアップしてあります。是非に一度、聴いてみて下さい↓
https://www.tunecore.co.jp/artist/hellomrautumn