人間の使命は生産ではなく浪費である

2024年終了、引続きこの番組はHOLDOUT、Hello Mr.Channelの提供でお送り致します。

2015年のベストトラック、ディスク

2015年12月30日 21時20分47秒 | 駄文
クリスマスが終わり、年明けまでの忙しないこの時期が昔から好きです。フォーマットは昨年の形を踏襲します。
今年は昨年同様に決定打には欠けるような一年だったかもしれませんが、どれも素晴らしい作品が多くて選べないって一年でもありました。

先に下記のリストより漏れたところでよく聴いた記憶に残った作品を挙げておきますと、ライブの影響もありアリアナやYUKIはホントによく聴きました。
今年もフェスへも2つ行く等、大きな旅行へは行けなくなったものの、自らの活動も活性化しており、音楽的環境は確実に良くなっている気がします。
Maroon5やポールサイモン、クラプトン、ZAZEN BOYZなんかは、もっと早くからちゃんと聴いておくべきアーティストでしたが、
今の環境だからこそ感じるものが多くあって、向き合い始めたんだと思います。こちらについても近いうちにお話できればと。
また今年は様々な海外サイトのランキングを参考にさせてもらいました。言うほどピッチフォークに影響されたわけではないですよ?

さてさて前置きが長くなりましたが、今年のベストトラックとベストディスクです。先ずはベストディスクから。候補は下記の通りです。

・Alabama Shakes / Sound & Color
・Blur / The Magic Whip
・Carly Rae Jepsen / Emotion
・Cero / Obsucure Ride
・JAMIE XX / In Colour
・Justin Beaver / Purpose
・Mark Ronson / Uptown Special
・Orge You Asshole / Workshop
・Ryan Adams / Live at Carnegie Hall
・The Weekend / Beauty behind the Madness

さくさく行きましょう。ベストディスクの発表です。こちらです。



今年は相当に迷いました。傑作レベルの作品が連発されていたものの、今年は!という作品の選出には悩まされました。
その中で本作を選んだのは、(appleのCMで使用されたからではなく)以前レビューした際にも書きましたが衝撃の大きさからでした。
arcticの最新作にあった、最新版のロックを更に推し進めた上での、膨大な熱量に圧倒されました。ライブが本当に観たい!

続きましてベストトラック。候補は下記の通りです。

・Callme / Step by Step
・disclosure / Nocturnal
・Exile / ki・mi・ni・mu・chu
・ゲスの極み乙女 / オトナチック
・Hello Mr.Autumn / 帰っておいでよ
・Justin Beaver / Sorry
・Kendric Lamar / i
・Punpee / お嫁においでよ
・サカナクション / 新宝島
・The Weekend / Can't feel my face

さくさく行きましょう。ベストトラックの発表です。こちらです。



優しさでごまかして 金もないし ヒットしてるのも無料配信曲
地方営業 どさ回り ドキュメントにしても稼げない
親父に殴られたことないけど 君の親父に先に殴られそうだ

例えば著名で有名な哲学者達も 名言をたくさん残したけど
これに関してはあまり良い言葉を 不思議と残していないな
多分あいつらも自分の趣味に 恋いこがれちまったんだろう 結局
偉いヤツもここじゃおこちゃま ナポレオンとレッドぶるウォッカで乾杯(泣)


正直自分たちの曲を選ぼうとも思いましたが、なによりグッときたこの曲の一節。これがこの1年だったのだと思います。
ヒップホップって個人的には結構極端だなと思っていて、怒りかユーモア。今年の象徴であったケンドリックの新譜は前者であって、
これはその対極。世間的には前者が求められ、尚且つ評価が伴うのは非常に納得。でも個人的にはこちらの方が求めてます。
てかこの曲のミックスってツボイさんだったのか!!本当に忙しい人ってかシビれる仕事ばかりだなー


最後に来年は、この1年で形に出来てきた成果をより前に、大きく発展させられればと考えております。
年内最後にレコーディングも終え、今年はある程度やり切りました。来年はより多くの人を巻き込んでいきたいと思います。
引き続き何卒宜しくお願い致します。皆さま良いお年をお迎え下さい。
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自分たちも曲を作っています。是非に一度、聴いてみて下さい↓
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12/27

2015年12月27日 21時34分50秒 | 駄文
折角というかここまでCOP関連で引っ張ったのですから、最後までやり切ってやろうと思います。なんかチャリティシングルまで出ているみたいです。

いやなんか前々回の記事といい、ちょっと違和感というかこんなんだったっけという気がしてるんですよ。
別に良い悪いでなく、単純にあまりクールじゃないなと思ってしまうんです。申し訳ないですけど、シングルの参加者を見てもパッとしないじゃないですか。
なんだよ、声明ではいたボウイもトムヨークもボビーもいないじゃんかって話で。ポールだって無理に参加してるんじゃないのって穿って見てしまいます。

前々回の共同声明の時も今回ほどではなくとも、違和感というかクールじゃないなとは思ってました。なんでしょう、この感覚。
もちろん比較対象として正しいとは思わないんですけど、最近で言えばアイスバケツチャレンジやfacebook上でのアイコンを変える取り組みとかもね。

難しいですよ、んじゃどれなら良いんだよって話ですしね。個人的には黙々とやり続ける形が一番共感できる気がします。
以前のU2とイーグルスの記事でも書きましたが、当人たちの作品が素晴らしければ何も言うことはないんですよね実際。
てかレディオヘッドが先日急遽発表していた007の主題歌?。要はそういうことだと思います。新譜はそろそろ?

そこで気付かされたんですよね、エレキングの新刊の帯で書かれていた一文です。

しかし、2015年に欠けているものはユーモアだった。

おそらくこの言葉に尽きると思います。自分自身の意識や環境の変化によるものが大きいのは承知の上ではありますが、
ここ日本でもレベルミュージック的な雰囲気が巻き上がるようの昨今。その熱量や空気感は悪いこととは決して思いません。
でもそこにユーモアは孕んでなかったですよね。笑う余裕すらないでしょ。それだけ本気で切迫感があるのも承知した上でです。

加えて思い知らされました、トラックではないですが、とんかつDJアゲ太郎のような存在。
年内最後に毎年やっております年間ベストでもその辺は多少なりとも意識して選んでみました。
今日、本屋に行って改めて気付かされたんですけど、音楽雑誌ってほぼ絶滅ですね。ネットだと沢山転がっているのに。


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曲を作っています。是非に一度、聴いてみて下さい↓
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12/23

2015年12月23日 23時55分09秒 | 駄文
先週末はCWCで盛り上がっていましたね、私も街でリバープレートのサポーターをたびたび見かけました。
そんな中、「今のプレミアリーグを美しくしたのは私だ」というかなり挑発的な記事を見かけ、読んでみればなるほど、制度改正とは盲点でした。
週末のCWCの決勝を見ながらそんなことを考えていたのですが、個人的に上記の記事に当てはまるのは間違いなくロナウジーニョです。



今のバルサがあるのは間違いなく彼のお陰ですし、形こそ現在とは若干異なりますが、ライカールトと世界を席巻したことでサッカーは面白くなりましたよね。
記録よりも記憶に残る選手であり、チームでした。エトーやデコ、ダービッツにラーション。メッシも昇格したばかりでした。
当時のチェルシーとのライバル関係は、いつも観ていて本当に楽しかったですし、毎年CLでは興奮させられっぱなしでした。

リバウドについては昔、ここでも書いたことはありますが、リアルタイムでのバルセロナというと、メッシではなくロナウジーニョ。
それこそCRやメッシに比べれば輝きは一瞬かもしれませんし、残した功績は僅かなのかもしれませんが、もっと称えられるべき選手の一人だと思います。
自分が最も鮮明に記憶している彼のゴールを最後に。記憶が正しければ、この試合は確かアウェーゴールの差で敗退したはず。伝説!


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12/19

2015年12月19日 22時41分52秒 | 駄文
今回も前回に引き続きCOP21です。会期中、オランド大統領は「我々はテロと地球温暖化という2つの戦いに打ち勝たねばならない」という発言していました。
その影響か、会議の本質ではなく、パリで開催されるということばかりが注目されるようなことはなかったと思います。
人の数はどんどん増えているにも関わらず、資源や土地は減り続けている。その背景に地球温暖化による気候変動の影響があるということ。
石油資源から水資源の奪い合いが始まり、それが結果、テロの温床になり得るということを説明していました。

COPの会期中、直前にパリで起きた痛ましいテロの影響を誰よりも受けていた、イーグルスオブデスメタルとU2。
彼らの動きはさほど注目を受けていなかったように感じました。日本にいるからなのかもしれませんが。
イーグルスオブデスメタルは事件当日、ライブ会場がテロの標的となり、U2は翌日の公演が中止となりました。

その後、両者は共演を果たし、共に復活を果たしました。流石U2だなと思いますし、ボノの行動力には相変わらず頭が下がります。
もちろん昨年のiTunesへの強制とも取れる新譜の配布であったり、その行動は批判の対象になることもあります。
でもそれって結果論であって、成功すればきっとそれは英雄として称えられるんですよね。

だからこそ今回パリで起きた痛ましい事件に対して、これだけのアクションを起こした彼らには、
前回の記事にも挙げたアーティスト達と同調はしていなくとも、自分たちの行動力で環境問題も先導して欲しいと願うばかりです。
もちろん途上国の格差への取り組みには物凄いことをやってのけていますが、それは環境問題とも切り離せない相関性もあるはずです。



COPではこれからの画を描いたわけで、それを現実に落とし込むのはまた別の次元の話ですよね。
なんだよ、2人ともとんでもなくカッコいいじゃんかよ。イーグルスオブデスメタルのインタビューは是非多くの人に。


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12/13

2015年12月13日 23時10分57秒 | 駄文
仕事の兼ね合いもありまして、先日まで行われていましたCOP21は結構気にしておりました。
結局、11日までと言われていた会期は延長され、本日パリ協定という形で採択されたようです。



削減目標では今世紀後半には温室効果ガスの排出をゼロにし、その目標へ先進国、途上国全ての国を巻き込んだ形とし、
実績や目標については、数年ごとに見直しを行うということで、より現実的に落とし込んでいく形になるそうです。
下記にCOP21の開催直前に発表された、数々のアーティストで形成されるクリエイティブ・コミュニティから発表された公開書簡を紹介します。

長期的な国際政策の枠組と、気温上昇を2度未満に抑えるための温室効果ガスの削減に対する現実的な目標は、
持続可能で普遍的な未来に向けて私たちの重要な力を発揮するべき自信を与えてくれます。
健全なクリエイティブ・コミュニティは、協力に基づいています。この信念を活動の最初の指針とするため、私たちは以下のことを実行します。

・私たちのビジネスと産業をより持続的で、私たちが与える影響を積極的に管理するための行動を起こします。
・私たちのクリエイティブな発言権を使いファンや顧客に対し声を上げることで、
 気候変動と環境の悪化に関するパブリック・ナラティブと社会的総意に影響を与えます。
・積極的な変化を加速させ、正しい決断を下す力を持つ為政者と協力します。
・政府の関与に匹敵する活動のための文化的な権利と共に、リーダーとしての役割を担います。
・私たちの特技を活かし、創造性と協調的な文化を活用することで、地球規模の環境問題への解決策を見出し、その内容を広める手助けをします。
・包括的で義務的な、温室効果ガスの削減に対する国際的な枠組みに賛同し、長期的な義務として査定と評価、
 そして改正するためのメカニズムを作ることを要求します。

以下が私たちの要望です。

・気候に対する意欲的な活動をすぐに開始し、世界全体の気温の上昇を産業革命以前と比べて2度未満に抑える。
・法的に健常で、説明可能な地球規模の気候の管理の枠組みと、私たちが力を添えることのできる実現可能な戦略。
・私たちに実行可能な、未来に焦点が当てられた協調的でクリエイティブな活動を現実的に運用する長期的な実行計画。
・貧しい国々に対する大規模なインフラを激励する経済的メカニズムによって、彼らの削減目標への到達を支援し、適切な開発を認可する。
・私たちが支持し、展開することのできる低炭素社会への大規模な投資。
・持続可能な開発目標に対する支援。
・私たちはCOP21が象徴する気候変動の重要性と、歴史的なチャンスを理解しています。
 私たちは一丸となって自分たちの取り組みを強化していくつもりですが、そのためには持続可能な未来と意欲の共有、
 そしてCOP21のリーダーシップの強化に対する、私たちの影響力に関して、議会からの信頼が必要です。

我々は行動しなければなりません。そして、私たちが協力すれば、気候変動を解決することができるのです。


トムヨークの行動を見てると、以前レディオヘッドはレインボウズのツアーで行っていた環境に考慮した取り組みを思い出します。
かつて叫ばれていたLOVE & PEACEは、形を変えて今でも変わらず生き続けていました。しかし意味合いはずっと複雑になっていますね。
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