人間の使命は生産ではなく浪費である

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2017年のベストトラック、ディスク

2017年12月31日 18時48分58秒 | 駄文
今年も各媒体の年間ベストが出揃ってきました。良い作品というのは、世界的にも共通してくるのかなという印象です。
個人的にはピッチフォークのリーダーズポールへ共感するところが大きく、私も立派なピッチフォーカーだなと。
なんなら過小評価・過大評価されている作品も挙げられていて、それも結構面白かったです。
加えて今年から本格的にストリーミングを利用し始め、その影響もとても大きかった1年でした。

前置きが長くなりましたが、今年のベストトラックとベストディスクです。
先ずはベストディスクから。候補は下記の通りです。今年は簡単にコメントも。

・Cornelius / Mellow Yellow
存在をずっと意識しながらも聴いてなく、やっと聴けた感が強く、またライブも圧巻でした。
・Kendric Lamar / DAMN.
前作より今作の方が個人的には好きです。でも確かに過大評価と言われてしまうのも分かる気がします。
・LCD Soundsystem / American dream
全く期待をしていなかった分、良い意味での裏切りでがっつりハマりました。
ライブではそこまで持ってかれる感じではなかったのですけどね。
・Lorde / Melodrama
なんだろ、ライブも凄く良かったのですが、作品そのものの良さに加えて、
今だからという魅力がアシストしているのも良い意味であると思いました。
・Punpee / Modern times
・水曜日のカンパネラ / Superman
・Tempalay / from JAPAN2
これはもっと早くから聴いておくべきでした。完全に自分の好みであり、ライブが本当に観たいアーティストの一人です。
・tofubeats / Fantasy club
最近遠ざかっていたのですが、今作はかなり気合入っている感じが最高でした。その他の活動も面白かったし。
・V.A. / Baby Driver soundtrack
映画が良かったも当然ですが、音楽のチョイスが最高でした。監督は今年のフジロックにも来ていましたしね!
・The XX / I see you
フジロックではパスしましたので、来年の来日は行ってこようと思います。

今年は先程書いた通り、ストリーミングを利用するようになった結果、
例年になく新譜も数多く聴きまして、上記から漏れた次点が幾つもあります。例えば…
・Charli XCX / POP2
・foo fighters / Concrete and Gold
・haim / something to tell you
・harry styles / harry styles
・hurray for the riff raff / The Navigator
・iu / Palette
・jamila woods / Heaven
・kasabian / For crying out loud
・kelela / Take me apart
・priests / Nothing feels natural
・rau def / unisex
・thundercat / Drunk
・V.A. / 加山雄三の新世界

さくさく行きましょう。ベストディスクの発表です。こちらです。





うーん、やっぱり彼ですかね。レビューでも書きましたが待ちに待った作品が、
期待を裏切らないってそうはないと思うんですよ。期待に応えるってだけでも十分過ぎると思います。
てかこの作品のMVって未だ無いんですよね、果たしてこれからなのか。

続きましてベストトラック。候補は下記の通りです。

・callme / Bring your happiness
・Cloud Nothing / Modern Act
・Cornelius / 夢の中で
・Harry Styles / sign of the time
・Hello Mr.Autumn / にんにん
・iu / Palette


・Jay Som / The Bus Song
・Lady GAGA / the cure


・Last Shadow Puppets / Totally Wired
・Lil peep / Kiss
・Lorde / Green Light


・Noel Gallagher's High Flying Birds / Dead in the water


・乃木坂46 / 逃げ水
・Radiohead / lift


・rau def / STARZ


・水曜日のカンパネラ / 一休さん
・Tempalay / 革命前夜


・tofubeats / Baby
・U2 / Get out of your own way


・The XX / on hold

さくさく行きましょう。ベストトラックの発表です。こちらです。



なにが良かったって曲自体の説得力が凄いのは何よりでしたが、
別に目新しいことをせずともロックの最新形を示しているところでしょうか。


という訳で2017年も色々と多くの人に助けて頂き、この場を借りまして皆さま今年もありがとうございました。
昨年は多くの変化・節目であった中、今年は内外問わず耐え忍ぶことが多かった一年だったかもしれません。
ただ決してそれが悪いこととは思っていないので、来たる新年に於いて何か1つでも結実するよう日々精進です。
来年もイベントや楽曲制作を始め、頑張っていきますので宜しくお願いします。皆さま良いお年をお迎え下さい。
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自分たちも曲を作っています。是非に一度、聴いてみて下さい↓
http://hellomrautumn.bandcamp.com

You're the Best thing about me / U2

2017年12月03日 21時00分12秒 | ACBDEFG
U2が新譜のツアー内容を発表しました。未だ今後も追加はあると思いますが、果たして今回は来日するのか。
私自身は未だ聴き始めたばかりなのですが、今作について盛り上がりがないように感じるのは気のせいか。

第43回 U2『Songs of Experience

先ずこの記事を是非読んで欲しいです。この記事の前のJoshua Tree Tourのレビューも読んで欲しいのですが、
個人的に10年ほどずっと思っていたことをぐうの音も出ないくらいに言われていて、軽くショックに陥りました。
記事で書かれているロックレジェンドたちもそうなのですが、ことU2に関しては今回のツアーは本当に観たかったですし、
そうでなくても前作・前々作のツアーに於いて日本へ来ることが無かった事実。凄くショックであり、焦りも感じていました。



自分にとって彼らが特別な存在であるからというのは大前提にありまますが、何故特別な存在になったのか。
それは紛れもなくライブでの彼らのステージに圧倒され、酷く感動したからに他ならないからです。
人が産み出す何かでこれほどまでの経験を味わうことはそうないですし、
それが出来る人たちがおざなりになっている現状はおかしいと言わざるを得ないと思います。

記事にもあるようなファッショナブルなロックの良さは自分自身、とてもよく分かっていますし、
それが世間を席巻していた時期も確かにありました。現に自分が追いかけてもいましたし。
ただ今、当時の人たちを振り返った時に今でも一線を走り続けている人たちがどれだけいるのか。
だからこそこれまでここでも書いてきたこともありますが、例えばフジやサマソニでは、
現在を写す鏡であって欲しいと思いますし、またずっと第一線でサバイブし続けている人を讃える場でもあって欲しい。
決して想い出に浸る場であって欲しくはないんですよね。そうでないと数々の奇跡に出会えないと思いますし。

例えばフジなら2011年のあれだけ酷い天候であっても感動しましたし、逆に2012年は死ぬ思いをして行ったにも関わらず、
失望したのも全部、そこでしか感じ得ないマジックがあったからです。そしてそれはロックだから出来ることだと思うのです。
そんな奇跡を起こせる人たちが日本へ来ないという現状は本当に残念でしかないですし、それ無しだとロックではないですね。

それこそ例えばウォーホル展とかは、開催する意義は商業的な側面は確かにありつつも、
モダンアートの啓蒙活動的な側面も多分にあると思うのです。ポールやディランまでいくとそういった側面も出てくるとは思うのですが、
U2やスプリングスティーンといった域の人たちへも、それ相応のリスペクトがない限りは今後呼ぶことは出来ないのかと思いました。

そもそもとして生で演奏を聞くことに日本人は欧米人程に慣れていないのだとしたら、音源で味わえるマジックも当然にありますが、
生でしか起こり得ない奇跡があることを多くの人へ伝える必要は絶対にあると思うのです。振り返ることが出来ないので。
これってモーツァルトやベートーベンのような教養の1つであると思うんです。世界で共通言語として知られているわけじゃないですか。
それを知らない上、知ろうと意識が向かないような環境であることが、日本のガラパゴス化と言われる本質ではないでしょうか。

少なくとも自分なんかは聴きに行くだけでなく、自分でも作り出そうとしている化石みたいな存在になりつつあるのも、
そんなマジックを経験しているからに他ならないからです。唯一ですよ、2日連続の2日目の方が良かっただなんて言えるバンドは。

今パッと思い付く過去これまでに忘れられないライブというと以下の感じでしょうか。
2003年のアジカン、2004年のエアロスミス、2006年のレザライ、2008年のアニコレとゆらゆらの対バン、
2010年のグリーンデイ・アトモス、2011年のくるり・コールドプレイ、2013年のヴァンパイア、



2014年のセイントヴィンセント・スマップ・ユキ、2015年のライアンアダムス、2016年のレディオヘッドなど。



今年のコーネリアスも入りますね。彼を観たのは2012年でしたが、それも本当に素晴らしいライブでした。



もっと素晴らしかったライブ体験を紹介しようと思いましたが止めときます。その代わりにU2を観てみて下さい。
新譜は良い感じで、vertigoやbeatiful dayの時のような雰囲気があります。彼らのライブは感動体験でしかないので。


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私たちの曲もアップしてあります。是非に一度、聴いてみて下さい↓
http://hellomrautumn.bandcamp.com