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映画 / ストレイト・アウタ・コンプトン(ネタバレ有り)

2016年02月22日 21時26分34秒 | 駄文
ずっと待ちに待っていた映画でした。この記事とか読んで一人でアガってました。
結果、音楽史を描いた映画では、個人的には24 hour party peopleと双璧をなす傑作でした。



てかほぼ上記の記事で自分のグッときたポイントや、言いたいことが大方網羅されていたので、一部引用させて頂きます。

警察や、自分たちに人種差別の目を向けてくる白人たちに対しての、暴力的で憤ったヒップホップがいかにして生まれたか、<中略>
近所にいたヒップホップ好きの少年たちが、存在しなかったシーンを手作りで築き上げ、音楽の主題に関しても後から結果的について来ただけ、
というのが自然発生的で興味深いんですよね。そんな、ドレーと、キューブと、イージーEの出会いって、
ジョンとポールとか、ミックとキースの出会いとか、そういうのに近い自然さがあるんですよね。


まさにそうなんですよね。ジャンルというか手法がラップ(ヒップホップ)なだけであって、
描いているものはロックとなんら変わりはありませんでした。たまたまそれがコンプトンで起きただけの話です。

この映画見て思ったんですけど、キューブって、「尾崎豊に似てるな」と思ったんですよ。それはどういうことかと言うと、
「社会の矛盾にふと気がついた、ちょっと勉強もできて、かつ、すごく感情的な天才ティーンエイジャー」って感じで。
奇しくもこの両者、「高学歴でドロップアウト(キューブは大学中退です)」で、全盛期を超えるとリリックの主題に行き詰まって後がいまひとつなとことかも含め、
「怒れる10代だから可能だった才気」が爆発している意味ですごく近いのかなと思います。


尾崎って発想はありませんでしたが、正直ドレーにも同じような印象を受けました。後のBeatsでの活躍を見ていてもです。
成功していくまでのサクセスストーリーから、その後の分裂・崩壊まで描かれていまして、それも感情移入しやすかったですね。
これこそがパンクですよ。自分が歳を取ったせいかもしれませんが、ロンドンパンクよりもずっとリアルに感じました。


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自分たちも曲を作っています。是非に一度、聴いてみて下さい↓
http://hellomrautumn.bandcamp.com
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