老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

高齢者には暮らしにくい社会に  ~機器難民続出~

2019年12月23日 20時02分54秒 | 高齢化社会での生活・終括・社会保障など
 以前にも少し触れましたが、最近身近に感じることの一つが高齢者にとっては住みにくい社会になって来ているということです。特に、日常生活に関わる買い物や医者通いに関する事柄が多いですね。

 スーパー/コンビニ/大きな病院などでは、自動支払い機の導入が急速に進んでいます。
政府による消費税アップを機にした、キャッシュレス決済の奨励策もあるのでしょうが、今迄の対人決済と大きく違い、物言わぬ機器に対する支払いとなります。
更に、最近の大病院などは、予約していても受け付け機を通して受診票を貰わねば診察窓口に辿りつけません。

 少子化による人手不足が影響しているのかも知れませんので、全面的な反対とは言いませんが、合理化を急ぐ余りに社会的弱者に対する配慮が少し不足している様に思います。

 支払いに関しては、ツレアイもそうなのですが、認知症などがある程度進行した人などには、
・機器の操作そのものに付いて行けない事もありますし、
・計算能力が衰えている場合は、硬貨を使えずに、紙幣しか使用できない場合もあります。
(紛失や万一の悪用のことを考えれば、カードなどでの決済を避けさせたい事情もあります)
ということで、最近では1人では買い物に行きたがりませんし、また行かせる方も大きな不安があります。
 どうしても家族などが同道出来ない場合もありますので、このような状態の社会的弱者が1人で買い物や受診に行っても安心して相談できる窓口が設置され、判り易い表示がされていればと思う次第です。


 私自身は数年前にガラ系携帯を紛失しましたが、新しいガラ系は価格が高く、止むを得ず料金が安い簡単スマホと言うのを購入しましたが、使用しているのは電話機能と、時折の地図アプリだけで(カメラやメール機能もほとんど使用しません)、機能の10分の1も使いこなせていないでしょう。
周囲にも“ガラ系携帯の方が高いので薦められてスマホを買ってしまったが、遣い方が複雑で戸惑っている”という人が多いです。


 今迄も、社会の変化に付いて行けない高齢者がいたとは思いますが、最近の身近な機器の目まぐるしい変化には付いて行けない機器難民が続出するのではと思います。
機器類は多機能よりも、簡便さが第一だと思います。
多機能を要求する人には、そのような機能を有償で追加して行けばよいのでは…(まさ)