老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

2020年度の国家予算原案に思う

2019年12月28日 19時57分20秒 | 政治・経済・環境・核兵器など
 先日承認された2020年度の国家予算原案は、今年度の当予算案より約1兆8,000億円増加し、102兆6,580億円もの規模となり、2年連続で100兆円の大台を超えました。

 その大まかな構成は、下記の様になっています。(単位億円)

 <歳入の部>  1,026,580
税収   653,130 (内、所得税/法人税/消費税/その他(※1)
           195,290/120,650/217,190/102,000)
その他   65,888 (※2)
公債金  325,562 (内、赤字公債/建設公債、254,462/71,100)

(※1)
揮発油税/相続税/関税/印紙収入などです
(※2)
これには、外国為替資金特別会計の剰余金や、本来は借金の返済に充てられるべき18年度予算の使い残しも含まれています。

 <歳出の部>  1,026,580
基礎的財政支出  793,065
      (内、主なもの 社会保障/地方交付関係/公共事業/文教関係/防衛
              358,608/158,093/68,571/55,055/53,133)
国債費      233,515 (内、債務償還/利払 149,316/84,200


以上の予算案から言えることは、
◆まず、歳入の税収の面では、消費税が初めて最も比重が高くなり、主役となりました。
所得税や法人税などよりも多いのですから、我々年金依存者もこの国の経済を支える主役として、国政に関しても堂々と意見を言う資格があるという事が明らかになりました。

◆現政権には国の借金を減らす気持などサラサラ無く、逆に借金増加には無頓着の様です。
 即ち、歳入の赤字公債の新たな発行は254,462億円で、歳出の国債費は233,515億円なので、余り差が無いように見えますが国債費の中身をみると、利払いに84,200億円を要するので、元本返済に充てられるのは
149,316億円だけとなり、やはり当初予算案の段階でも国債残高は10兆円以上も増えることになります


 高齢者の増加に伴う、社会保障費の増加はある程度判りますが、この国の予算編成はこれらの増加分を他の経費の削減で調整するのではなく、更に消費税の増加分も財政の健全化には向けようともしない方針の様です。

 受験生への筋違いの対応依頼ではなく、国民の大事な金を預る立場としては「身の丈」に応じた予算編成をすべきではないのでしょうか?(まさ)