少し前に、賭博・博打に由来する言葉 その①で、イチかバチかの思い切った勝負を意味する表現に、「乾坤一擲(けんこんいってき)」という熟語があり、乾坤一擲の「乾」と「坤」の字は、それぞれ天地の「天」と「地」を意味し、「一擲」は「(サイコロを)1回だけ投げる」ことを意味しますので、<天がでるか、はたまた地がでるか、意を決してサイコロを振る>といった意味合いの表現のようですと書き込みました。
これと同じような意味の言葉に「のるかそるか(の大勝負)」という言葉もあり「のるかそるか」という意味が判らなかったので少し調べてみました。
「のるかそるか」は、<成功するか失敗するか、成否を天に任せて、思いきってやること>を言いますがそれを漢字で書けと言われると困りますね…
「のるかそるか」は、<成功するか失敗するか、成否を天に任せて、思いきってやること>を言いますがそれを漢字で書けと言われると困りますね…
「のる」は「乗る」と書いてしまいがち。実は「のる」は「伸る」という漢字なのです。そして「そる」は「剃る」や「逸る」ではなく「反る」です。
つまり、「のるかそるか」は漢字で書くと「伸るか反るか」で、博打ではなく矢づくりに由来しているようです。
矢師が矢を作るときに、竹を『のため型』といわれる竹の曲がりを真っすぐにする型に入れて竹を乾燥させます。そして取り出した竹が真っすぐに伸びていれば使えますが、曲がっていると使えないので捨ててしまいます。
矢師が矢を作るときに、竹を『のため型』といわれる竹の曲がりを真っすぐにする型に入れて竹を乾燥させます。そして取り出した竹が真っすぐに伸びていれば使えますが、曲がっていると使えないので捨ててしまいます。
矢師が「のるかそるか(真っすぐに伸びるか、曲がるか)」と言いながら型から取りだしたことから、運を天に任せることを「のるかそるか(伸るか反るか)」と言うようになったようです。
その後、物を賭けて勝負を決めることを「賭る(のる)」という言葉を当てはめて、勝負的な意味合いが強くなったといわれています。(まさ)
※ この項は<Domani>などを参考にさせて頂きました。
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