gatagata道を行く

おばさんのよもやまばなし 食べる・歩く・俳句 by sino

沈黙の春

2008-11-05 00:10:44 | イラク関連~待っていても平和は来ない
2月15日に厨さんからいただいたコメントに記事を書いていて・・
なぜかUPしないまま、草稿のママで埋もれていましたので少々加筆してUP!

厨さんのコメントで紹介いただいたレイチェル・カーソンの沈黙の春(1962)は
化学物質による環境の汚染を警告したもので、最近では環境ホルモンと呼ばれるものもあります

私たちがイラク支援を始めるきっかけのひとつに「DU・劣化ウラン弾」による
(と思われる)被害があります。
劣化ウラン弾は、原子力発電所などから出る、核のゴミで作られます
ただ破裂し、破壊するだけではなく、放射能の微粒子をまき散らし、
不発弾は地中に溶けて、重金属被害を巻き起こすといわれています
放射能被害は、ヒロシマ・ナガサキ・チェルノブイリの・・
重金属被害は、イタイイタイ病などがありましたね

被害経路は、沈黙の春にかかれているのと同じ
虫でも鳥でも人間でも同じ
もし、レタス畑が汚染されていれば・・水源が汚染されたら・・
体内に放射性物質や重金属物質を取り込めば・・
また、染色体に傷をつけたりすれば胎児への影響も必至です
DUは、湾岸戦争後、コソボ、アフガニスタン、そしてイラク戦争でも使用されています

バグダッドのドクターは、イラク戦争時、中性子爆弾ではないかと疑う被害者を診たと言っていました
彼は、次々命を落とす子どもたちのために、病院の中庭にお墓を造り、
ガラス瓶に亡くなった子どもの特徴を記して墓標にしたと話してくれました

地球上で何が起こっているのか・・わかりません

隣の事務所の書架に「沈黙の春」があります
エッチングのような挿絵がとても印象的、挿絵を見ているだけで「闇」を感じます

そして、今11月ですが、今年イラクに入った西谷さんの報告では
DU被害のみならず、化学物質(兵器)による被害がかなり広がっているようです
コメント (2)
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