gatagata道を行く

おばさんのよもやまばなし 食べる・歩く・俳句 by sino

名古屋平成中村座初日

2009-09-04 23:50:39 | それ以外
中村勘三郎率いる平成中村座が名古屋に帰ってきた
チケットの発売日が嵐山鍛錬会の日で予約ができず、帰名後のアクセスで心配したが
何とか本日初日昼公演の2階席を取ることができた

演目は「法界坊」ニューヨークでも絶賛の舞台 名古屋は初めて
小屋は名古屋城二の丸広場に掛けられた

名古屋城正門より入り東方の二の丸広場を目指す
菊花展の準備をしている内堀沿いを歩くと、お堀の向こうに特設舞台の裏側が見えてきた
舞台裏は青天井で、大道具が見える 台風来たらどうするんだろう・・と思いながら・・
小屋の入り口には開場より一寸早めに着き、目の前で一番太鼓セレモニーを見物

11時半に開演すると、一気に13時過ぎまで幕間なしで2幕目まで 
アドリブが多く笑いが絶えないが、役者と観客の真剣勝負
役者は幾度も客席へ降り、観客を巻き込んでいく
フーっと息つきやっと30分の幕間 事前にレストランは併設なしと聞いていたので
持ち込んだサンドイッチを食べた
五軒長屋という特設売店で上品そうな特製幕の内弁当を売っていたので、
買ってみたい衝動に駆られたが、よく見ると「鳥○」製だったので、
どうしても買うものでもあるまいと思い止めた

大喜利が始まった
2幕までは純粋に芝居を楽しんだが、感動は大喜利・クライマックスにやって来た
隅田川のシーンで、勘三郎と橋之助の立ちまわりを堪能した直後だった
隅田川を描いた大道具が左右に跳ねると、突然舞台奥の壁がなくなり
内堀の石垣と隅櫓と城内の緑が現れたのだ 堀端の植栽もいい感じ
「借景」という言葉は知っているが、舞台に太陽光と風と十分すぎる奥行きを与えた
この演出に身震いがした
そして桜吹雪
当然のスタンディングオーべーション

余韻に包まれながら小屋を出て、来た道を戻る・・
場内の「きしめん」やへ入ろうとする演出家の串田和美さんを発見
「筋書き」(1500円のパンフレット)の串田さん執筆のページにサインをいただいた
ついでに握手も
コメント
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