まんまるログ

融通性か?和・洋・中・無国籍・ジャンクとなんでも食べる胃袋と脳みそ。

眠れる老婆とぼろを纏った騎士

2016年11月20日 | 日記
電通の女子職員‥過労死が話題になっている。
労基署による、高橋さん“過労死の職員”の残業時間は1月に約105時間という公表に対し、130時間超えとの見解もある。
「1日20時間とか会社にいるともはや何のために生きてるのか分からなくなって笑けてくるな。」
連日午前4時・5時に「今から帰宅」というツイートを当人がしており、130時間では収まらない残業時間であった。

こういった会社の労働体制を絶対に肯定するわけではない。
しかし労働時間に関して「これぐらいの長時間労働は当たり前」と感じる人もいる。
電通に限らず五万といるだろう。
しかし高橋さんに至っては「君の残業時間の20時間は会社にとって無駄」
「会議中に眠そうな顔をするのは管理ができていない」「髪ボサボサ、目が充血したまま出勤するな」
「今の業務量でつらいのはキャパがなさすぎる」‥等
長時間勤務を把握した上で仕事に関係ない身なりの指摘まで受けていた。

「男性上司から女子力がないだのなんだのと言われる‥」‥高橋さんの言葉。
笑いで吹き飛ばせない性格も彼女を追いこんでいったのだと思う。

真面目で勤勉というのは、気の毒ですらある。

私だったら‥眠れる老婆は思うのだが、“タラ”は北海の海にしかいない。
電通は超一流企業で婆さんには縁がない。
若くても就業するには最難関の企業だった。

その一流企業でも高学歴でも‥この不幸である。
出るのはため息ばかり‥。

「私は犠牲者ではない」と繰り返し唱えても、犠牲者であることに変わりがない。

ならば末端の派遣社員、下請け業者、孫請け業者はどうなるのか。
自動車、電化‥正社員は二割にも満たないのではないか。

(超過勤務とシフトをこなすので手一杯‥ 住民票まで手が回らないのが現実)安い賃金で使いまわされる。
短期間の工場労働(全国を転々)としている若者が三割強存在しているのが日本である。

彼ら 彼女らの低コストの労働力が日本製が一番(メイド イン ジャパン)を支えている。
人件費削減 コスト管理という言葉に重きを置くと、働くもののプライドと人間性は捨てられる。

削減しても管理強化しても“生産性”は上昇しない。
人間には感情がある。
そんな風に動いてはいかない。

一時的に生産が上がったように見えても、その反動で“負の遺産”が雪だるましきに増えていく。

国家と銀行が延命措置を講じて‥みせかけだけ永らえている大企業はたくさんある。
本来なら淘汰される製品、企業が国の補助金で生かされる。

若い世代の肩に背負わせる荷(税金)だけが重い。

派遣社員はその日暮らしを強いられる。

こんな時代だ。
未来は暗い。



ただそう思う反面‥あたりを見渡せばぼろを纏った騎士(筋を通せる男たち)が少なからず存在している。

彼らの生き方を応援したい。

眠れる老婆‥若き頃は美しく才気もあった‥。
ようやっと生息しているとはいえ善処していくエンジンは稼働している。
ぼろの洗濯でも‥繕いでも‥できることをしていきたいと心から願う老婆である。

眠れる老婆とぼろを纏った騎士に思いやり予算を組んでほしい。

アメリカ(横須賀の基地‥)にではなく。

眠っていてもぼろぼろでも‥最善を尽くして動いていける者達である。

若者の背中を希望の方に押せる者たちである。

お願いします。
神様。

私に予算を‥くださいませ。

お願い‥お願い‥おねぇぇぇがあぁぁい。
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