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地獄絵図が目に見える。(なれの果ての僕ら感想)

2020年04月04日 00時00分00秒 | 日記
今週色々悲しいことがあって、そんなときにこの作品の感想書くのは不愉快に思う人がいるかもしれんけど。
今やってる作品なので、今しかやれないわけで。

もうすぐ単行本第1巻が発売される「なれの果ての僕ら」の感想です。
ちなみに私は単行本買う予定ないです。楽しんでるんだけどね。
だって、2度読む気にはなれないので。
面白いんだけどね。


前回、学級裁判で殺人を犯した元クラスメイトと、その殺人の原因になったいじめを行ってた加害者の量刑を決め、処罰した後。
班分けされて、寝泊まりしろとの指示があったわけですが。
それぞれの班にリーダーを決めて。

これを「有名なスタンフォード監獄実験だ」と見抜いた頭の良い女子が
「みきお(この事件の首謀者の狂人)は、班長が独裁者化して班員を奴隷化するに違いないと踏んで、この班分けを行ったんだろう」
「でも大丈夫。そんなにすぐに人は狂わない」なんて言ってたのに
事後の調査で「私は甘かった」「あの悪魔が、あんな掛け算を用意していたなんて……!!」と言うシーンで前回は引きだったんですけど。

その掛け算とは?

班員に暴力を振るうとポイントが入る、トップとドベを決める競争ゲームを取り入れる。
(顔面を殴ると10点、骨折させると50点、爪を剥いだら70点、殺した場合はなんと1000点)
ドベの班の班長と副班長は死刑!!
ただし、全員同点、例えば全員0点の場合はただちに君たちを解放してあげるよ!!

囚人のジレンマとの組み合わせ。

最悪過ぎるwwww

全員が皆を信じて行動を起こさなければ助かるのに、誰かが裏切ることを考えないわけにはいかず、助かるために抜け駆けする。
愚かに見えるけど、そこまで他人を信じ切ることが出来るのは特別な関係の場合ぐらいでしょ。(特別な関係であっても怪しいもんだけど)
この人数で、それは絶対無理。

早速、スタンフォード監獄実験に気づいた頭のいい女子が、班で勝手な行動をしてトラブルを起こした男子を制裁として顔面ビンタしてしまいましたけどさ。
ビンタしながら「やりぃ!10点!」なのよね。
まぁ、しょうがないけど。

これから先の展開、予想つくな~。
多分、班員で殺してもいい理由を持ってる奴を探すでしょうな。
だって、殺せば1000点なんだから。ぶっちぎり。
100回ビンタしても同じ点数は稼げるけど、体力面でキツイしな。
そういうわけで、毒殺系女子の子は多分殺されるでしょうな。
いじめの加害者もやばい。
毒飲みと引き換えに元クラスメイト女子の美味そうな身体を愉しんだ、役得系男子もやばそう。
加えて、ただでは殺されないでしょうね。ただ殺すだけだと1000点だけど、ポイントの発生する暴力を試した上で殺せば、さらに高得点だしの。
拷問必至。

問題はその後だなぁ。
やばそうな分かりやすいメンツを殺し尽くした、その後。
ドベになると死刑だから、一人殺したからと安心はできないよね。
だってビンタ100回やれば追いつけるかもしれないんだから。
じゃあ、もう一人ぐらい殺せないかと思うのが、許されないことだけど、人情のはず。

まぁ、その気になれば殺していい理由なんていくらでもひねり出せるしな。手段が目的なんだし。
偉そうにしててムカつくだの、いやらしい恰好をして男を誘ってるだの、土壇場で裏切りそうだ、空気を悪くしていると感じる、顔が気に入らない、だの。
言いがかりは無限につけられるし、言いがかりだから理由にならないってことにもならん。本人の中で成立してればそれでいいんだから。

かなり地獄絵図になりそうで、昏い期待がありますわ。
単行本買って読み返したくなる作品では無いんですけどさ、面白いは面白いんだよなぁ。
(自分で「作家を応援するには単行本1巻を買わないと」って言っておいて、なんですけどさ)


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