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(ファミ劇)マカイノハナ感想

2014年09月28日 11時52分46秒 | 日記
今週の新GAROですが。
サブタイ「追想」

構成にプロの仕事を感じました。
ファンサービスの過去回想の回だったのかと思わせて。
実は話の核心に触れるような重要な回だったんですね。

銀牙騎士絶狼=涼邑零が雷牙の師匠だった、って話。

これに関して、雨宮監督が「雷牙が状況によって二刀流に近い戦い方をする(剣と鞘での擬似二刀流)のは、実は~というネタ仕込みで考えてた」みたいなことを仰ってたので。
そのときも「ほほぅ」と思ったもんですが。
(序盤の序盤で確かそういう戦い方をしてたような記憶。そのときからネタを仕込んでたんだな、と)

それだけでなく、幼い日に雷牙に「弱い魔戒騎士はすぐ怪我をする。そして強い魔戒騎士はすぐ死んでしまう」という厳しい魔戒騎士の定めを語って聞かせた魔戒法師の女性が、事件の黒幕・毒島エイジの恋人だった、というネタ仕込み。
これにより、雷牙の言葉が外野からの綺麗ごとじゃなくて、肉身を持った本当の言葉になるわけですよ。

当事者じゃない奴が何を言ってやがる。
そんなマネをするくらいなら、無言で斬りかかって俺を殺そうとしろよ。
変に正義ぶってんじゃねぇ。

何の関わりも無い赤の他人なら、いくらもっともらしい言葉を吐いても、どうしてもそういう思いが出てきますからな。
でも、俺だってアンタの恋人に会ったことあるし、自分の人生に関わる重大な言葉をかけてもらった。
そんな人を、アンタは汚そうとしているんだぞ?分かってるのか?と。

説得力が段違いですよね。



クロウについてですが、師匠の不始末は自分がつけると、魔戒の花エイリスに自分の身体を差し出したのが、彼の一本気というか、不器用というか。
正直なところが出てましたね。

自分の師匠が今回の大事件の原因だった。
このままじゃ雷牙さんに顔向けができない。

そして雷牙さんの大切な人になりつつあるマユリさんが、エイリスの苗床になろうとしている。

だけど、自分の力ではマユリさんを救うことができない。

ここで言い訳して逃げる、って選択肢が取れないんだろうね。
真面目だから。

上下関係大事にするし、礼儀正しいから。
あと、責任感強くて悲観的だからねぇ。
悲観的な人は、最悪に至る前にマイナスの段階で食い止めようとするから。
楽観的な人は、最悪が見えてきてもギリギリまでゼロ以上の結果を出せる方法が無いか探ろうとするけど。

悪く言えばネクラで卑屈ともいえるかもしれんですけど、こういう馬鹿な人は嫌いじゃねーです。



そしてそのクロウの師匠で、今回の事件の首謀者・毒島エイジ。

彼が許されない決断に至った理由が良く分かりました。
今回の話で。

彼、マユリへの恋人の魂転送が成功したと思い込んでたんですな。
なるほど。

あと一歩、あと一歩踏み出せば自分の望みが叶えられるかもしれない。
しかしその一歩は大惨事を引き起こす許されない一歩。

けれど、自分の望むものはその一歩を踏み出せば、掴むことができる。

そう思い込んでたんですね。
そんな状況を突きつけられて、堕ちずにいるのは難しいよな。

次回、最終回ですかね。
エイリスに乗っ取られたクロウの生死も気になりますけど。(死なないで欲しい!)
事件の首謀者・毒島エイジの罪滅ぼしも期待したいところです。


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