魔女に捧げるトリック
時代要素とマジシャン知識を駆使して活躍する主人公の頭のキレ具合が実に自然で面白いですわ。
現代人の知識がある主人公が「魔女狩りなんて無意味だ」「魔女も悪魔も存在しない」と言い放っても、ヒロインは
「そんな馬鹿なことを言わないでください!」
と主人公の正気を疑う発言をする。当の自分が魔女を疑われて殺されかかったのに。
ここさ、ちょっと見ると「この女馬鹿なんじゃないの?」の一言ですけどさ。
冷静に彼女の立場に立って考えてみると、絶対に正しいことを言ってるはずの教会が、嘘八百、デタラメを言っていたということになるから。
ヨーロッパの、白人社会ではキリスト教は絶対の存在のはずですからな。
ましてや中世。教会の言うことは全て正しいが基本でしょうよ。
この「絶対」って考え方、おかしいんじゃない?と思うかもですけど。
社会基盤を築く上では、大事なんですよね。
でないと国を形作るルールの根底が安定しなくなるから。
だって。
前も言ったけど、究極「良い、悪い」の基準って、「絶対に正しい」神様の発言を根拠にしないと成り立たないものだし。
そんな馬鹿な!?いやいやいや。
刑事ドラマ・相棒で、右京さんが東大の同期と一緒に監禁されて「何故殺人が悪いのか説明してみろ」と問題を出され、誰も答えられなかった、ってエピソードありましたけどね。
理詰めで「悪い」を説明するのは無理なのよ。殺人ですらも。
だって。
何で人を殺してはいけないの?
誰でも仲間がおり、その人たちが悲しみ。怒りに燃えるからだ→人を悲しませるのがいけないこと?何で?喜ぶ人だっているはずだよ?悲しむ方が間違ってる場合は?
法律で禁じられているからだ→その法律の制定に僕関わって無いから守る義理ないし。しらないよ。→捕まるぞ?→捕まえれば?抵抗するけど
こんな感じで何を言っても無限に言い返せるんですよね。
でも「神がそう決めた」ってのは言い返せない、というか、言い返したら「あ、こいつ悪魔の手先だから殺してOK」これが言えるんで。
非常に、ルールの根底固めには助かるわけですよ。
だから、ヒロインが教会の言ったことをアッサリ否定した主人公をまず否定したのは馬鹿でもなんでもなく、自然なんですよね。
ここ、面白かったです。
なれの果ての僕ら
やっぱ、その後のリンチの原因、ネズなのか。
予想とちょっと違いましたけどさ。
最愛の恋人を死なせる羽目になったのに、その元凶の男を「復讐は何も生まないから」って言って、殺さなかった。
これ、荒れる原因になるわな。
女子の方は共感性強いから、恋人に怒り狂ってもらえなかった、存在を無視された、つまり未来は2回殺された、って感じるかもしれないし。
先生は撃たれ損だし。
男子も怒りの矛先が綺麗ごとを言って手を汚すことを拒否したネズに向かいそうだし。
この場合、全員が全員、怒り狂わないかもしれない、が原因なんだよねぇ。
だって、それは意見の相違が生まれるってことだしさ。
しかも、この場合の意見の相違は「助かるか、助からないか」「人の尊厳」これがかかってるからなぁ。
死人くらい出ても不思議じゃ無いですよね。
時代要素とマジシャン知識を駆使して活躍する主人公の頭のキレ具合が実に自然で面白いですわ。
現代人の知識がある主人公が「魔女狩りなんて無意味だ」「魔女も悪魔も存在しない」と言い放っても、ヒロインは
「そんな馬鹿なことを言わないでください!」
と主人公の正気を疑う発言をする。当の自分が魔女を疑われて殺されかかったのに。
ここさ、ちょっと見ると「この女馬鹿なんじゃないの?」の一言ですけどさ。
冷静に彼女の立場に立って考えてみると、絶対に正しいことを言ってるはずの教会が、嘘八百、デタラメを言っていたということになるから。
ヨーロッパの、白人社会ではキリスト教は絶対の存在のはずですからな。
ましてや中世。教会の言うことは全て正しいが基本でしょうよ。
この「絶対」って考え方、おかしいんじゃない?と思うかもですけど。
社会基盤を築く上では、大事なんですよね。
でないと国を形作るルールの根底が安定しなくなるから。
だって。
前も言ったけど、究極「良い、悪い」の基準って、「絶対に正しい」神様の発言を根拠にしないと成り立たないものだし。
そんな馬鹿な!?いやいやいや。
刑事ドラマ・相棒で、右京さんが東大の同期と一緒に監禁されて「何故殺人が悪いのか説明してみろ」と問題を出され、誰も答えられなかった、ってエピソードありましたけどね。
理詰めで「悪い」を説明するのは無理なのよ。殺人ですらも。
だって。
何で人を殺してはいけないの?
誰でも仲間がおり、その人たちが悲しみ。怒りに燃えるからだ→人を悲しませるのがいけないこと?何で?喜ぶ人だっているはずだよ?悲しむ方が間違ってる場合は?
法律で禁じられているからだ→その法律の制定に僕関わって無いから守る義理ないし。しらないよ。→捕まるぞ?→捕まえれば?抵抗するけど
こんな感じで何を言っても無限に言い返せるんですよね。
でも「神がそう決めた」ってのは言い返せない、というか、言い返したら「あ、こいつ悪魔の手先だから殺してOK」これが言えるんで。
非常に、ルールの根底固めには助かるわけですよ。
だから、ヒロインが教会の言ったことをアッサリ否定した主人公をまず否定したのは馬鹿でもなんでもなく、自然なんですよね。
ここ、面白かったです。
なれの果ての僕ら
やっぱ、その後のリンチの原因、ネズなのか。
予想とちょっと違いましたけどさ。
最愛の恋人を死なせる羽目になったのに、その元凶の男を「復讐は何も生まないから」って言って、殺さなかった。
これ、荒れる原因になるわな。
女子の方は共感性強いから、恋人に怒り狂ってもらえなかった、存在を無視された、つまり未来は2回殺された、って感じるかもしれないし。
先生は撃たれ損だし。
男子も怒りの矛先が綺麗ごとを言って手を汚すことを拒否したネズに向かいそうだし。
この場合、全員が全員、怒り狂わないかもしれない、が原因なんだよねぇ。
だって、それは意見の相違が生まれるってことだしさ。
しかも、この場合の意見の相違は「助かるか、助からないか」「人の尊厳」これがかかってるからなぁ。
死人くらい出ても不思議じゃ無いですよね。
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