虹色ダンス ~RAINBOW DANCE~

アートと家族と人生と。。。。

路上で

2013-11-11 | アメリカ移住 Moving to The States
サンフランシスコの路上で物乞いをする男性を、続けざまに数人目撃した長男。
「Starving(餓えています)」と書いたダンボールを持って信号待ちの車に近寄って来る。

「あの人たちはどうしたの?」
「お腹がすいているから、少しでもお金くださいって言ってるんだよ」

ぼろぼろの服を着て、髪も髭も伸び放題の人たち。
食べるものがなくてお腹をすかせた人たち。
息子にとっては初めて見る光景。

「、、、かわいそう、、、」
そう言って顔をゆがめた息子の目から、みるみる涙がこぼれ落ちてきた。
それからしばらく、悲しそうな怒ったような顔をして、黙ったまま外を見ていた。



あのね、世の中って不公平なんだよ。
ものすごいお金持ちもいれば、ああやって食べるものがなくて困っている人もいるの。
でも、それっておかしいでしょう?
だからそんなことがないように、みんなが幸せに暮らせるように変えていかないとダメなんだよ。
そのために勉強するんだよ。
なんでこんなふうに不公平なことがあるのかな、どうやったらよくしていけるのかなって、勉強して考えるんだよ。
そうでないと、困っている人を助けてあげる方法もわからないでしょう?



10歳の息子の心にどうなふうに届いただろう。

できることなら子供たちには、きれいなものや楽しいものだけを見せていたい。
けれど、実際の世界はとてもゆがんでいる。
それもやっぱり、いつかは知らないといけない。


「ぼく、大人になったら総理大臣になろうかとちょっと思った」
夜になって息子が言った。

世の中なんて変わらないとあきらめてしまう大人じゃなくて、もしかしたら変えることができるかもしれないと、信じて行動できる大人になってほしいと母は願うよ。




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