幸せの深呼吸

幸せは自分の中にある。
幸せは自分が決める。

千葉で新たに57人の感染確認 東庄町の障害者福祉施設 計58人

2020-03-28 | 医療、健康

TV速報で入ってきた時に、ぎょっとしました。適切な処置ができますように。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200328-00000149-kyodonews-soci

 千葉県は28日、職員の新型コロナウイルス感染が確認された同県東庄町の障害者福祉施設「北総育成園」で、新たに入所者26人と職員31人の計57人の感染が判明したと発表した。

 千葉県によると、同園は船橋市が設置主体。すでに40代女性職員の感染が確認されており、同園での感染者は計58人となった。

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有力候補、新型コロナに急性膵炎治療薬 感染阻止、臨床研究へ「ナファモスタット(商品名フサン)」「カモスタット(同フオイパン)」

2020-03-28 | 医療、健康

首相の会見にもあった商品名フサンは、以前にも記事で紹介した治療に使える点滴ナファモスタット、錠剤カモスタットは、増殖を抑え予防になりますので、ワクチン代わりになります。副作用もあまりない。↓

朗報か!新型コロナ治療薬有力候補「ナファモスタット」とは 予防に使えるか錠剤の「カモスタット

https://www.jiji.com/jc/article?k=2020031800741&g=soc

新型コロナに急性膵炎治療薬 感染阻止、臨床研究へ―東大

 急性膵炎(すいえん)の治療薬として国内で長年使われてきた点滴薬剤「ナファモスタット(商品名フサン)」が新型コロナウイルスの感染を阻止する可能性があると、東京大医科学研究所の井上純一郎教授らが18日発表した。人の細胞への感染を模擬した実験の成果で、国立国際医療研究センターなどと近く臨床研究を始める方針。

 井上教授は「肺炎などの症状を抑えられると期待している。医療関係者は感染予防にも使えるのではないか」と話した。

 国内で使われる急性膵炎治療薬には口から飲む錠剤「カモスタット(同フオイパン)」もあり、ドイツ霊長類センターなどの研究チームが今月、感染阻止作用がある可能性を米科学誌セルで指摘していた。ナファモスタットはカモスタットに比べ、約10分の1の濃度で効くという。カモスタットはウイルスの増殖を防ぐ薬と併用する使い方が考えられる。
 新型コロナウイルスは球状で、内部に遺伝情報を担うリボ核酸(RNA)がある。表面にあるスパイクたんぱく質を人の気道などの細胞にある受容体たんぱく質「ACE2」に結合させた後、ウイルスの膜と細胞膜を融合させて侵入、感染する。膜融合を起こすには、細胞側のたんぱく質分解酵素「TMPRSS2」にスパイクたんぱく質を切断させる必要があり、ナファモスタットやカモスタットはこの酵素の働きを抑える。
 井上教授らは2016年、中東呼吸器症候群(MERS)のウイルスでナファモスタットが膜融合、感染を阻止すると発表していた。

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アメリカの感染者数が10万人超える!失業申請は330万人に!リーマンの5倍、240兆円規模の緊急経済対策を実施へ

2020-03-28 | 医療、健康

COVID-19 CORONAVIRUS PANDEMIC
https://www.worldometers.info/coronavirus/

米国の失業保険申請、過去最大を記録 新型ウイルスの影響
https://www.bbc.com/japanese/52059756

新型コロナウイルスでアメリカの経済が停滞するなか、同国の失業保険の申請者数が過去最大を更新した。

米労働省の26日の発表によると、21日までの1週間で失業保険を申請した人は約330万人に上った。

これは、1982年に記録した以前の最大記録69万5000人を5倍近く上回る。

申請の急増は、多くの州で当局者を右往左往させている。また、10年にわたって続いた景気拡大の突然の終えんを示している。

 

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感染症病床の使用率、大阪や東京で100%突破か 日本全国に2577床だけ 人工呼吸器は2万8000台超

2020-03-28 | 医療、健康

COVID-19 Japan
https://www.stopcovid19.jp/

兵庫県は取り組みが早いな。感染症病床数を一気に250くらいまで持っていった。大阪も頑張らないとおいていかれる。https://www.stopcovid19.jp

兵庫県のコロナ医療体制が整い始め、感染症指定医療機関を中心に受入可能病床が激増した。

これまでの患者数78人/感染病床50、
24日からは患者数77人/感染病床246

と飛躍的な改善である。あとは検査拒否を減らし、2次感染の発見・封じ込めに期待。https://www.stopcovid19.jp

このCOVID-19の「感染者数vs.病床数」まとめサイトを見ていると結核病室(より汎用の陰圧室)の有無がいかに重要か非常によく分かる。結核病室まで入れると全国5373床でまだ余裕があるが、これを抜くと途端に1871床まで減り赤信号。愛知・大阪・兵庫は結核病室がないと溢れる https://www.stopcovid19.jp

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大阪で20人の陽性患者、週末は自粛要請!陽性者率も14%に増加 「不要不急の外出を」

2020-03-28 | 医療、健康

新型コロナウイルス 日本国内の統計
https://newsdigest.jp/pages/coronavirus/

本日の大阪の陽性者数は20名、1日としては過去最高数です。また、陽性者率(検査件数に対する陽性割合)もこれまでは約5%〜7%でしたが、本日は14%。さらに感染源不明の陽性者数も18名で過去最高です。府民の皆様は、今週末の不要不急の外出をお控え頂きますようお願いします。 https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20200327/2000027141.html 

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「再発か新たな感染か分からない」治療し回復した飲食店オーナー…再び新型コロナ"陽性確認" 北海道で初

2020-03-28 | 医療、健康

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200328-00000004-hokkaibunv-hok

 新型コロナウイルスに感染し、治療して検査で2回陰性となった北海道旭川市の70代男性が再び陽性反応が出ていたことが分かりました。回復した患者が再び陽性が確認されたのは道内で初めてです。

 旭川市が3月28日会見で明らかにしました。

 旭川市によりますと、男性は市内の飲食店オーナーで2月、入院して治療した結果、PCR検査で2回陰性となったため、3月11日に退院していました。

 男性は自宅で静養していましたが、18日以降、咳が続くため再び、23日受診。27日、検査で陽性が確認されました。

 体温は平熱で、時折咳が出るということです。

 旭川市は「再発か新たな感染したかは分からない」と説明しています。

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きょう確認された東京都の感染者数は63人 半数近くが永寿総合病院の関係者

2020-03-28 | 医療、健康

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200328-00010019-abema-soci

東京都できょう新たに新型コロナウイルスへの感染が確認された人数は63人であることがわかった。関係者によると、半数近くが東京・台東区の永寿総合病院の関係者だという。

 都内では25日は41人、おとといは47人、きのうは40人と3日連続で40人以上の感染が確認されていますが、60人以上の感染が確認されたのは初めてで、1日の感染確認で最多を更新した。

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中継 安倍首相が会見LIVE 全体の動画も観られます

2020-03-28 | 医療、健康

TVで終わりましたので、LIVEネットでどうぞ。今までの動画も観れます。

 

中継 18時から安倍首相が会見 - Yahoo!ニュース

Yahoo! JAPANが提供する「中継 18時から安倍首相が会見」の情報ページ

Yahoo!ニュース

 

 

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新型コロナにかからないための五カ条 免疫学の大家がお教えします2

2020-03-28 | 医療、健康

https://news.yahoo.co.jp/byline/kimuramasato/20200322-00169018/

「コロナウイルスは交叉(こうさ)免疫が起こる可能性がある」

――人間にはさまざまな免疫が備わっています。風邪のような症状を見せる他の4種のコロナウイルスに感染して抗体を持っていれば新型コロナウイルスに対するある程度の抵抗力を期待できるのでしょうか。また既存のコロナウイルスのワクチンは役に立つのでしょうか

宮坂氏「鼻風邪を起こすヒトコロナウイルスが4種類ありますが、いまだにどのタイプのものにもワクチンは作られていません。したがって、現在の問題は、この鼻風邪ウイルスに対して感染した時に、新型コロナウイルスに対する免疫を獲得するかどうか、だと思います」

「この点、これまでの報告を見ると、SARS(重症急性呼吸器症候群)から回復した患者さん由来の抗体が新型コロナウイルスに結合するというデータがありますが、結合してもウイルスを殺してくれるかが問題であり、これについてはまだ分かっていません」

「それと、いったん抗体ができたとしても、それが長く体内で残存するかが問題ですが、鼻風邪を起こすヒトコロナウイルスに関する限り、ウイルスを殺せる抗体はあまり長時間体内には残存してくれないようです。ただし、ウイルスを排除するのは抗体だけでなく、感染細胞を殺すTリンパ球も大事な役割をします」

「この点、興味深いのは、SARSウイルスとMERS(中東呼吸器症候群)ウイルスで共通に存在する抗原(=蛋白質)でマウスを免疫すると、両方のウイルスに反応するTリンパ球が体内にできて、ウイルス感染細胞を殺すことができる、という報告です」

「つまり、コロナウイルスに関する限り、交叉免疫ということが起こる可能性があり、抗体も大事ですが、ウイルス感染細胞を殺せるTリンパ球ができてくるか、そしてそれがどのぐらい体内で生き延びるか、ということも、同様に重要かもしれません」

「迅速診断キットが出てくるとスクリーニングには便利」

――軽症者や無症状病原体保有者による「ステルス感染」と戦うためには検査しかないという空気になり始めています。前回はPCR検査には手間やお金がかかる上、偽陰性がでる割合が高く、スクリーニングには使えないというお話でした。開発が進む抗体検査の方がPCR検査より期待できるのでしょうか。また血清療法にも期待できるのでしょうか

宮坂氏「抗体検査とは、このウイルスに対する抗体の有無、あるいはその量的変化を測定する検査です。抗体が陽性になるのは、感染してから数日以上の時間が経った人、および感染後治癒した人の両方です。したがって、抗体検査だけでは感染の有無を決定できず、確定のためにはPCR検査が必要となります」

「ただし、インフルエンザの時に使うような迅速診断キットが出てくると、スクリーニングには便利です。これはインフルエンザに対する抗体をブロッティングペーパーに貼付け、患者サンプルを上からかけるとインフルエンザウイルスだけがそこに付着するので、それを再度、インフルエンザ抗体を用いて検出するという方法です。非常に安価で迅速にできるので、プライマリーのスクリーニングには便利です。ただし、この方法も偽陽性と偽陰性があります」

「でも、安価なので何度も検査ができるというメリットがあるので、検査をくり返すことによって、ある程度、デメリットをカバーすることは可能です」

「血清療法は、同じRNAウイルスであるエボラ出血熱ウイルスで一部成功が見られているので、可能性はあります。ただし、血清中にはHIVのような危険なウイルスが含まれている可能性があるので、血清そのものを投与するのはリスクがあります」

――死者の数だけを見ると日本は新型コロナウイルスの感染をうまく制御しているように思います。一つは手洗いの習慣が徹底している。二つ目は中国のニュースに素早く反応して各個人が自衛策をとるのが早かったことがあると思います。宮坂先生のお考えとは異なるのですが、マスクが他人に飛沫感染させるのを予防しているという面もあるのではないかと考えています

宮坂氏「私は、マスクに他人に飛沫感染をするのを防ぐ効果はある程度はあると考えています。実際、医師は感染病棟でN95という特殊なマスクをして仕事をしていますが、これは医師が患者から感染しないこと、そして医師から患者に感染させないという二つの目的のためにです」

「一方、N95というマスクは実際にかけてみるとわかりますが、空気漏れが少ない分、30分もかけていると苦しくなって、気分が悪くなります。これに対して市販のサージカルマスクはずっと網目が粗く、長時間つけられるのですが、人から移るのを防ぐ効果が非常に低く、一方、人にうつすのを防ぐ効果はある程度あると思います」

――日本の場合、諸外国と違ってみな気軽に病院や診療所に行くので、「ステルス感染」が広がっていないか心配しています。先生はどうお考えですか

宮坂氏「今の段階では“ステルス感染”はあまり進んでいないと思われます。それは、これまで主に呼吸器症状、発熱症状を持つ人を対象にPCR検査がされていますが、まだ陽性になる人は割合的に非常に少なく、実際には感染はあまり広がっていないと思います。しかし、油断は禁物、いつ病院や診療所の待合室からクラスター感染が起こるか分かりません」

新型コロナにかからないために私たちにできることは

――いろいろ考えてみると人間の免疫システムは非常によくできているように思うのですが、普段から抵抗力、免疫力を高めるためにはどう過ごせば良いですか

宮坂氏「まずは、ウイルスがいそうな場所には行かないことです。つまり、密集した場所、密閉空間、他人との近接距離を避けることが大事です」

「次に、体内時計を狂わさないこと、つまり、生活リズムを守ることです。というのは、体を守る免疫反応だけでなく、食べる、消化すること、眠ること、すべてが体内時計によって支配されているからです。ですから、体内時計を狂わさないことが大事なのです」

「たとえば、朝早く起きて朝陽を浴びながら散歩をすると、体内時計がうまく動き始めます。夜、決まった時間に寝るとさらに体内時計がうまく動くようになります」

「それから、積極的に体を動かすことも大事です。リンパ球などの免疫細胞は血液やリンパ液に乗って体内をパトロールし、異物を見つけ、排除しようとします。体を動かすと血流、リンパ流が良くなるので、免疫力を維持できるのです」

「食べ物も大事。程よい量で、バランスの良い食事をすることが大事です」

「最後にストレスを避けることです。ストレスにより副腎からコルチゾールというホルモンが作られ、これにより免疫細胞の機能が低下します。ストレスのある時に風邪を引いたり、ヘルペスになるのは、このためです」

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新型コロナにかからないための五カ条 免疫学の大家がお教えします1

2020-03-28 | 医療、健康

これは前の段階の記事ですので、まだそんなに日本では広がってなくて、病院のことなど、今は危険度も増して違っていますが、参考にしてください。

https://news.yahoo.co.jp/byline/kimuramasato/20200322-00169018/

「スーパースプレッダーは無症候性感染者の可能性が高い」

[ロンドン発]中国に続いて欧州で新型コロナウイルスの感染が気付かないうちに市中に広がり、突然爆発的に患者が急増するオーバーシュート現象が起きています。自分を守るためにどうすべきなのか――免疫学の第一人者である大阪大学免疫学フロンティア研究センターの宮坂昌之招へい教授にいろいろな疑問をぶつけてみました。

――今回の新型コロナウイルスは感染力も強く、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の集団感染を見ると無症状病原体保有者が5割近くいます。感染すると14日間以内に発症すると考えられています。

健康保菌者だった「腸チフスのメアリー」(本名・メアリー・マローン、1869~1938年)は亡くなってから解剖され初めて胆嚢に腸チフス菌の感染巣があることが分かりました。新型コロナウイルスの場合、無症状病原体保有者はいったいどれぐらいの期間、保有しているのでしょう

宮坂氏「これまでの報告を見ると、長い場合は2週間ぐらい発症をしないまま、感染能力を持ち続けていることがあるようです」

――1人の感染者から平均して何人ぐらいにうつると考えられていますか。無症状病原体保有者の中にはスーパースプレッダーが多いのでしょうか

宮坂氏「これまで、このウイルスは通常、1人の感染者が2~2.5人ぐらいに感染させることができるとされていましたが、これはいわゆる社会的距離(social distancing)の度合いにより異なり、日本では今のところ、1人が1人程度にしか感染させていません」

「また、多数の人に感染を広げるスーパースプレッダーは、この無症候性感染者である可能性が高いのですが、その人たちがどのぐらいの頻度で存在するのか、現在のところ、分かっていません」

――英イングランド主席医務官は検査の範囲を広げることによって無症状病原体保有者を把握することが大切だと言っているのですが、どうして無症状病原体保有者がそんなに大切なのでしょう

宮坂氏「それは、この人たちが知らないうちに感染を大きく広げてしまうからです。最近のサイエンス誌に出た論文では、武漢市封鎖が行われる前の状況だと、起きた感染の86%は誰も気づいていなかったのではないか、そして実際に報告された感染のうち約8割はこのような誰も気づかなかった感染に由来する、という推計がなされています」

「つまり、無症候性感染者が大きく感染拡大に関わっているということです。現在、イタリアやスペインで爆発的な感染拡大が起きていますが、これは無症候性感染者がいつの間にか増えていて、その人たちが感染をあっという間に広げた、私はそのように考えています」

「ウイルスは結構長く空気を漂う可能性がある」

――ダイヤモンド・プリンセスや屋形船、スポーツジム、ライブハウスのような密閉された空間ではどうしてクラスター(感染者の集団)が発生しやすいのでしょうか。ウイルスを含んだ飛沫が長時間、空気中を浮遊しているからなのでしょうか

宮坂氏「空気感染は可能性がありますが、まだよく分かっていません。ただ、このウイルスが飛沫、しかも微小な飛沫に付着した形で空気を漂うことはすでにアメリカの研究グループが米医学雑誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンに報告していて、その濃度は1時間ぐらいで半減し、3時間ぐらいで10分の1程度までに減少するとのことです」

「つまり、驚いたことに、このウイルスは結構長く空気中を漂う可能性があるようです。このようなことから、屋形船やライブハウスのような密閉空間に人が密集、密接すると、微小な飛沫、すなわち、エアロゾルによる感染が起こる可能性がありうるのでは、と私は考えています」

「集団免疫の考え方にも改訂が必要だ」

――これだけ世界中に感染が広がってしまうと新型コロナウイルスを封じ込めて死滅させるのは不可能だと思われます。その場合、抗体を持っている人が感染者を取り囲むようにして感染の拡大を防ぐようになる集団免疫を獲得するまで流行は終息しないことを受け入れざるを得ないのでしょうか。

各国の死者累計のカーブを見ると毎日33%のペースで増えていきます。公衆衛生的介入はやはり封じ込めと遅延・緩和を組み合わせて行うべきだと考えておられますか

宮坂氏「はい、私はワクチンがない現状では、封じ込めと遅延・緩和を目的としてもろもろの施策が必須であろうと考えています。このことは、ワクチンがない状態だったあの中国でも、厳しい封じ込めと遅延・緩和政策をとった結果、感染者が既に激減していることからも言えると思います」

「この点、一つ注目すべきは、イギリスの政府首席科学顧問パトリック・ヴァランス氏が言っていたことに関してです。彼は、この新型コロナウイルスに対してまったく免疫を持たないと、社会の6、7割の人が感染する可能性があると言いました」

「しかし、人口約1000万の中国・武漢市で感染したのは、公称10万人弱で、100人に1人程度しか感染せず、もし公称の数字が誤りで実際はこの10倍だったとしても、感染したのは10人に1人程度、つまり最大10%ぐらいの人しか感染しなかったのです」

「今の集団免疫の考え方は、多くの場合、獲得免疫のみのことを考えていて実はこれはおかしいと私は考えています。というのは、免疫学的には、病原体の防御には、自然免疫機構と獲得免疫機構が必要だからです」

「後者は、感染という事実によって免疫記憶ができてくることから、これが、今の“感染が進むにつれて、いずれ社会の中で集団免疫が獲得されるようになる”という考えの根底にあると思います」

「しかし、最近は、自然免疫機構にも何らかの記憶のようなものがあることが認められ始めています。そして、自然免疫機構が十分に強ければ、獲得免疫のお世話にならずに自然免疫機構のみでウイルスを追い出してしまう人もいるはずです」

「実際、人口約1000万人の武漢で感染者が10万人程度、たとえこの10倍いたとしても100万人、つまり10人に9人以上は感染しなかったと考えられます」

「これが、まったくウイルスに触れなかったためだけとは考えにくく、かなりの人たちは実際は何らかの抵抗力をもっていたために発症しなかったのだと私は考えています」

「集団免疫の考えの根底には“新しい病原体には人々はまったく抵抗性がない=免疫がない、しかし感染によって免疫が成立する”という概念がありますが、一方で、近年の免疫学の進歩によって、この概念は改訂が必要であるように思われます」

「いずれ、中国でも何パーセントの人が実際に感染していたかは特異抗体を測定することによって分かってくると思います。そして中和抗体や特異的メモリーT細胞も測定することが重要です。それとともに、社会の中に本当にどの程度の獲得免疫ができていたのかが分かってくるのではないでしょうか」

「ワクチンが使えるようになるまで最低2年はかかる」

――ワクチン開発について各国の研究者がしのぎを削っており、早いところでは動物実験を終えて臨床試験に入りました。英国の記者会見からは開発まで18カ月ぐらいかかるという印象を受けます。英国の場合、今夏(医療システムに余裕がある)、今冬(少しでも波が来ると医療崩壊の恐れ)、来夏までは公衆衛生的介入で何とかピークを医療資源内に抑えてしのぎ、そのあとはワクチンに期待したいという空気が強く感じられます。

ワクチンは諸刃の剣のようなところがあり、臨床試験は慎重に行われるべきなのは理解しますが、再来年まで待たなければならないと世界は非常に苦しい状況に追い込まれると思います

宮坂氏「ワクチンは、通常は健康な人、それも大集団の人たちに対して投与することから、もし大きな副作用があると大変なことになります」

「このことから、通常、100人程度の第一相試験で大きな問題がないか確認したあとに、数百人レベルの第二相試験を行い、安全性とワクチンの効果を確認します。最後には、通常であれば、数千人規模の人に対して効果を確認する第三相試験が行われます」

「こうなると、どんなに短くても認可に至るまでには2年以上かかるのが普通で、これは新型コロナウイルスに対するワクチンでも例外ではないと思います」

「これに対して、限られた地域の一部の人たちに対して、インフォームドコンセントのもとに、前臨床試験(筆者注、通常は動物実験を先に実施)をやる可能性はあると思われますが、それは特別な例であり、一般の方々が認可されたワクチンの接種を受けられるようになるには最低2年は必要です」

――新型コロナウイルスには2つのタイプがあると言われています。一般的には人間と共生するためにウイルスはマイルドになっていくと考えられているようですが、今後どのように変異していくと考えますか

宮坂氏「RNAウイルスは変異をしやすいので、今後、さらに新しい型のものが出てくると思います。また、ウイルスが果たして人間と共生するためにマイルドになっていくかどうかですが、私は予測が困難だと思います」

「その例がインフルエンザです。鳥型インフルエンザのように突如、病原性を強めたものが現れることがあります。コロナウイルスも、インフルエンザウイルスと同様に、人以外の宿主が居るので、今後の変異の方向性については判断が難しいと私は思っています」続く

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新型コロナの免疫とワクチンの話をしよう 免疫学の第一人者・宮坂先生にお尋ねしました2

2020-03-28 | 医療、健康

https://news.yahoo.co.jp/byline/kimuramasato/20200328-00170083/

ワクチンの安全性試験にはどれぐらいの時間がかかりますか

木村:人数を大きくすると、きわめて稀だけれども大きな副反応が見えてくるということですか?

宮坂氏:そうです。何百万人という単位でワクチン接種をすると、稀だけれども大きな副反応が見えてくることがあるのです。そうなると、必ず大きな非難を受けることになります。ワクチンは健康な人が受けるものですから、1例でも副作用があったら、「このワクチンは駄目だ」と。当然、自分の子どもがワクチンを打って脳炎になったら、「何だ」と絶対に言いますね。

ですから、ワクチンというのは安全性試験と有効性試験がやはりすごく大変で、それをやるにはどうしても2年かかります。

だから米国立アレルギー・感染症研究所のアンソニー・ファウチ所長という感染症のトップの人も、少なくとも1.5年から2年かかると言葉を濁していましたけれども、それは大人数に対する安全性試験と有効性試験まで入れたら、どうしてもそうなるのです。

ただ、例外は、例えばエボラ出血熱のように、抗体が効くらしいということから試験的に抗体を投与したという例があります。エボラになった感染症の患者さんに、治った人から抗体をとってきて次の人に入れたら、それなりに効いたと。それを人工的に大量につくれる抗体の形につくり替えて、それを何種類か混ぜて投与したら確かに効いたのです。

それは安全性試験とともに有効性試験を同時にやっているのです。これは、かなりのリスクがあり、事故が起こる可能性があります。「それでもいいですか」と言ってインフォームドコンセントをとるのですが、死にそうな人だったらOKするしかない、そういう試験です。

また、第1相、第2相、第3相試験は、ランダム化の試験ですから、あなたに何を投与しますということは、一切言わずに行います。だからその試験に参加しても、自分は正しいお薬をもらっているのかそうでないのかが分からない状態でやるのです。

だから感染症のワクチンの治験は大変です。1群はプラセボ(偽薬)、1群は効くはずのワクチンを投与します。投与を受ける人はどちらのものを投与されているのかは知りません。プラセボを受けた人は、その感染症に免疫はできず、感染のリスクが残ることになります。

ということから、ワクチンの安全性試験と有効性試験を第3相試験までやるというのは大変です。第3相では、数千人の集団を見つけて試験をする必要があり、それを感染が起こりうる地域でやる必要があるのです。

イギリスは、これが2年ぐらいでできるかもしれない、それまでに集団免疫ができればあとはワクチンでいいだろうなどと言っていますが、私は2年では絶対にできないと思います。

木村:臨床試験とは相手のインフォームドコンセントを取って人体で実験をするということですか。

宮坂氏:そういうことです。だから死にそうな人に対しての実験としては成立するのですが、健康な人にそれを言ったら簡単にはやらせてもらえません。

だから、もしも新型コロナウイルスで重症化した患者さんで、死にそうだったら分かりません。今のエイズ薬やアビガンやいくつかのお薬は、そういうところで使っているわけです。

エイズ薬などは、すでに第3相まで過ぎたお薬なので、敢えて新たな臨床試験なしに目的外使用という形で特別にやっているわけです。でもこのワクチンの場合にはそういうわけにはいきません。何百万の人にやろうと思ったら、必ず第3相までの試験は通していないと、国は認可を出しません。それには私は少なくとも2年はかかるだろうと思います。

木村:SARS(重症急性呼吸器症候群)ウイルスとMERS(中東呼吸器症候群)ウイルスで共通に存在する抗原(=タンパク質)でマウスを免疫すると、両方のウイルスに反応するTリンパ球が体内にできて、ウイルス感染細胞を殺すことができるというお話を前回うかがいしました。

SARSやMERSは致死率がそれぞれ10%や34%ぐらいあって非常に危険なウイルスだと思いますが、そういうのを動物や、極端な話をすると、人間の体にわざと入れることはできるのですか。

宮坂氏:いいえ、そうではなくて、こういう実験は全てウイルスの遺伝子の一部分を切り出してきて、特定のタンパク質だけ、あるいはそれを作る遺伝子だけを切り出してきて、それを使ってマウスを免疫したりするわけです。

私が前にお話したのは、SARSウイルスとMERSウイルスという異なる2種類のコロナウイルスの間で共通に持っているアミノ酸配列――共通抗原と言いますが――これをマウスに投与するという実験です。

これはマウスを感染させるのではなくて、ウイルス由来のタンパク質で免疫するということです。そうすると、マウスのBリンパ球もTリンパ球もこのウイルス抗原によって刺激されて、Tリンパ球のうちウイルス感染細胞を殺すことができるキラーT細胞が、実際にこの免疫によってできてくるのです。

そのキラーT細胞は、MERSの感染細胞も殺せるし、SARSの感染細胞も殺せます。つまり、例えばAというコロナウイルスを使って、Bという別のコロナウイルスに対する免疫を起こすことができるかもしれないということです。ただしそれはAとBが共通の抗原を持っていればという話です。

木村:それは今回の新型コロナウイルスにも、ひょっとしたら応用は可能なのですか。

宮坂氏:はい。SARSとMERSと今回の新型コロナウイルスの間には共通に存在するアミノ酸配列が確かにあるのです。そういう配列があるからといって全て免疫を起こす力が強いかどうかというのは、やってみなければ分からないですが、SARSとMERSで共通のタンパク質でお互いに反応する免疫を起こすことができたということは、新型コロナウイルスに対してもこのような共通配列を用いて免疫を起こせる可能性があると思います。

つまり、ウイルスの一部のタンパク質あるいは遺伝子の一部だけを取ってきて、実際の感染力がないものでワクチンを作って、免疫を起こすことができる可能性があるのです。つづく

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新型コロナの免疫とワクチンの話をしよう 免疫学の第一人者・宮坂先生にお尋ねしました1

2020-03-28 | 医療、健康

ワクチンには2年はかかるようです。

https://news.yahoo.co.jp/byline/kimuramasato/20200328-00170083/

イタリアでは手遅れになっている患者が多いようですが

[ロンドン発]中国に続いて欧州、そしてアメリカを襲う新型コロナウイルス。免疫学の第一人者である大阪大学免疫学フロンティア研究センターの宮坂昌之招へい教授にさらに質問をぶつけてみました。

木村:英BBC放送のドキュメンタリー番組で中国の患者さんの家族がCTスキャンの画像を見せる場面がありました。素人が見ても両肺の9割5分ぐらいがハチの巣のようになっていて間質性肺炎を疑いました。新型コロナウイルス肺炎の末期というのは間質性肺炎がひどくなって死んでいくのですか。

宮坂氏:いいえ、私の理解は、そうではありません。レントゲンでは白く見えますけれども、あれは肺胞自身がつぶれる、破壊されるために白く見えているのです。

普通、間質性肺炎というのは、肺胞ではなくて、肺胞と肺胞の間の間質のところに炎症が起こることを指します。

ところが、新型コロナウイルス感染の場合には、肺胞の上皮細胞が感染して壊れるので、肺胞が壊れる。それとともに周囲の間質にも炎症が起こっているということで、肺胞の破壊なしに間質性肺炎が起きているわけではありません。また、間質性肺炎が起きたから肺胞が破壊されているのではなくて、やはり一次的には、何らかの原因で肺胞の上皮細胞がやられてしまって、従って空気交換ができなくなる、ということだと思います。

肺炎の最初の自覚的症状は呼吸困難ですね。あれは酸素が十分に体内に吸収できなくなるからです。その時点では、レントゲン写真ではそんなに白く見えないことが多いのですが、そこからなぜか急に重症化する人がいるのです。

木村:今後、日本でも流行が広がると、病院のベッドが足りなくなってくるから、若くて症状の軽い人は、みんな自宅で療養することになると思います。イタリアでは手遅れになっている人も多いようです。重症化して病院の集中治療室(ICU)に入れられた人で助かる例は少ないという報道もあります。

宮坂氏:何歳で、そしてどういう状態で、ICUに入ったかということが大事です。中国や欧米のデータを見ると、年齢によって50歳より前であれば、ICUに入っても多くの人は元気になって退院しますが、60、70、80歳となると、ICUに入ったら半分は亡くなります。きちんとした医療施設があっても、高齢者には持病があることもあり、助けられる例は多くないようです。

ただ、イタリアのように人工呼吸器が足りなかったり、重症者を入院させられなかったりというような状況にまでいってしまうと、ICUに担ぎ込まれても十分な治療ができず、結局は駄目という状況があるようです。

木村:医療資源のひっ迫度合いによって、助けられる命の率も大きく変わってくるわけですか。

宮坂氏:そうだと思います。この他に、重症化をするかどうかは2つの重要なファクターがあります。一つは、ウイルスの曝露(ばくろ)量です。医療関係者は患者に近接距離で接するのでウイルス曝露量が多く、どうしても重症化する率が非常に高くなります。

木村:本当にかなり重症化率、死亡率が高いですね。

宮坂氏:それは彼らが、ウイルス曝露量が多いだけでなく、非常にストレスのある状況で仕事をしていることも原因になっています。ストレスによって免疫力が落ちていて、非常に感染しやすい状況になっています。体の抵抗力が落ちているためにウイルスが入ってきやすくなっていて、いざウイルスが入ってくると、体内で一気に増えてしまうということです。

もう一つの大事なファクターは持病です。糖尿病、心疾患、高血圧などの持病があって治療が不十分だった場合、また、がんの化学療法を受けていると、免疫力が低下していますから、当然、重症化しやすく、いったん重症化すると非常に高い確率で亡くなるということになります。

と言っても、実際の統計を見ると、糖尿病や高血圧を持っている人は、重症化率は確かに高いですが、中国の統計では20~25%で、一方、普通の人が重症化するのは数%です。ですから、持病を持っていたら半分以上が重症化するというわけではありません。

免疫系の暴走サイトカインストームについて教えて下さい

木村:ウイルス性の炎症から免疫系の暴走によるサイトカインストームと呼ばれるものに移行する瞬間というのは、どういう感じで起きるのですか。同時に起きていくわけですか。

宮坂氏:それはよく分かっていません。肺炎が悪くなるにつれて、免疫細胞の異常な活性化状態が起っています。しかし、何がその異常活性化状態を引き起こしてしまうのかが、現在のところわからないのです。免疫細胞が活性化されると、炎症性サイトカインというものを作ります。これは、自動車ではアクセルに相当するもので、免疫反応を強く前に進ませる役割があります。

新型コロナウイルス感染の末期に起こるサイトカインストームでは、ちょうど自動車でいえば、ブレーキをかけずにアクセルを踏み込み続けた状態で、全くブレーキが利かないようになっています。でも、われわれにも分からないのは、なぜアクセルだけ踏み込まれてブレーキが利かないようになってしまうのか。通常は、免疫反応の場合、アクセルを踏んだらブレーキが踏み込まれて、加速しすぎないような調節機構があるのですが、サイトカインストームの場合、そこがうまく働いていないようです。

免疫反応というのは一種の炎症反応であり、通常の場合、炎症は一定程度起こっても、必ず戻ってきて回復します。でも、このサイトカインストームの場合には、ある一定のスレッシュホールド(敷居)を超えると、だーっとサイトカインがつくられ続けすぎて、さらに免疫細胞が異常に活性化されて、それが急激な肺胞の破壊あるいは間質の破壊につながっているように見えます。

でも、なぜそうなるかは、われわれにも分かっていませんし、どういう人がそういうことを起こしやすいのかも、先ほど言ったような持病や加齢などのリスクファクターは分かっていても、例えば若い人でもなる人は何%かいるわけです。そういう人が血液検査や何かで分かれば、その人を入院させて重点的に診ればいいのですが、これが分からないのです。

ワクチン開発の見通しはどうでしょうか

木村:英インペリアル・カレッジ・ロンドンのロビン・シャトック教授はワクチンの開発に取り組んでいますが、遺伝暗号を新型コロナウイルスの塩基配列が公表されてから2週間で作りました。その遺伝暗号を筋肉に注射するとタンパク質をつくって免疫反応を起こすと言われています。大学のホームページを見ても1行か2行の説明しかないので何のことか分かりません。

宮坂氏:それが今、DNA(デオキシリボ核酸)ワクチンとかRNA(リボ核酸)ワクチンと言われるもので、アメリカではモデルナという会社がRNAワクチンを開発していて、今、第一相の治験が始まるところです。

ウイルスの遺伝子は一本鎖のRNAですが、その中から特定のウイルスタンパク質を作る部分を見つけてきて、それをわれわれの体に注入し、細胞の中で発現させてやれば、特定のウイルスのタンパク質がわれわれの体で作られるようになります。

そうすると、そのウイルスタンパク質はわれわれの体にとって異物ですから、われわれの免疫系が認識して、それに対する抗体をつくる、あるいは、それに対するキラーT細胞をつくるようになる、ということが期待できます。

つまり、これまで行われてきたような、ウイルスタンパク質を用いて免疫するのではなく、体内でウイルス遺伝子を発現させてウイルス由来タンパク質をつくらせることができれば、外からタンパク質を入れるのと同じ免疫効果があるはずだろう、というのがRNAワクチンの考え方です。

木村:それをすると、かなり開発のスピードが上がるのでしょうか。

宮坂氏:そういうことです。特定の遺伝子、タンパク質を試験管の中で大量につくらせること自体が技術的に大変で、これまではこのプロセスで時間を無駄にしていたのです。ですから、ウイルスのDNAやRNAの一部を注射することによってウイルスタンパク質をわれわれの体の中で作らせることができたら、ワクチンの開発としてはものすごく手間が省けるわけです。

ところが大事なことは、私たちの体はどの遺伝子でも導入すればタンパク質をつくるわけではないということです。よくタンパク質をつくってくれる遺伝子と、そうではない遺伝子があります。だからウイルスRNAをちょん切って、何種類かのRNAをわれわれの体の中に入れて、どのRNAが人体で一番ウイルスタンパク質を効率よくつくらせるかを決めないといけないのです。

ウイルスのRNAは、何十種類ものタンパク質をつくり、その中で一番大事なタンパク質を作ってくるRNAはどの部分か、そしてもっとも免疫を刺激できるタンパク質はどれか、ということを順番に探さなければいけません。それはそれで手間ですが、試験管の中でウイルスのタンパク質を最初に大量につくって免疫をするという作業は省けるので、何カ月も仕事が早くできます。

しかもこのウイルスの遺伝子はRNAですから、RNAのどの部分がタンパク質になるかは、ほぼ全部分かっています。だからウイルスRNAの中にタンパク質を作りそうな領域が20カ所あるとすると、それをちょん切ってそれぞれ注射して、20カ所のうちどれが一番いい免疫力を上げるRNAかを見つけることができるわけです。そういうことをすると、RNAワクチンの候補が早く見つけられるであろう、ということです。

このためには、まず動物で前臨床試験をすることが必要で、そこで一番免疫力を上げられるRNAワクチンの候補が見つかれば、次に人で試すことになります。そうすると、第1相試験、第2相試験、第3相試験という臨床治験をやることになります。

ワクチンというのは、最悪の場合、病原体にも抗体をつくるけれども、われわれの体に対しても抗体をつくってしまうことがあるのです。もし、ワクチンによって神経細胞に対する抗体ができたら、われわれはアルツハイマーになってしまう、あるいは脳炎を起こしてしまうわけです。

実はそういうワクチンの悲しい歴史もありました。これはいいと思ってつくったワクチンでも、例えば、日本脳炎のワクチンでも脳炎が起きたことがありました。

マウスの脳で人のウイルスを増殖させたがゆえに、マウスの神経細胞に存在する抗原がワクチンに混ざってしまい、そのためにそのワクチンをうつと人の神経細胞に対する抗体ができて脳炎を起こす、つまり、ワクチンを打ったために脳炎を起こしてしまったという例が今までもあったのです。

この他にも、RSVという子どもの肺炎ウイルスに対するワクチンを作ったところ、接種した子どもにかえって肺炎が起こる頻度が増え、死者が増えたという悲しい事例が過去にありました。また、デング熱を起こすウイルスに対するワクチンでも同様のことがありました。これは「ワクチンによる病原性の増強」と言って、ワクチン接種により、かえってウイルスの病原性が増して病気が悪化したという例です。

このようなことから、ワクチンの場合には、第1相試験で約100人、第2相試験で数百人、第3相試験で少なくとも2000人や3000人で安全性と有効性を調べます。しかし、そのような安全性、有効性試験を通り過ぎたワクチンであっても、過去には大きな事故が起こったことがありました。ワクチンというのは何百万人に投与するので、千人単位の安全性試験ではなかなかわからないことがあるのです。つづく

 

 

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Excel時短の決め手「ショートカット」必修6つ、キーボード操作

2020-03-28 | 徒然なるままに

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200328-00037791-biz_plus-sci
●表選択/全セル選択─Ctrl+Aキー
 値が入力されているセルを選択して、Ctrl+Aキーを押すと、「そのセルに隣接している、値が入力されているセル」が選択されます。さらにもう一度Ctrl+Aキーを押すと、今度はすべてのセルが選択されます。
●左揃え/右揃え─Alt→H→L→1キー/Alt→H→Rキー
 文字を左揃え/右揃えにするには、Alt→H→ L→1キー(左揃え)、またはAlt→H→Rキー(右揃え)を押します。Excelでは「文字が入力されている列は左揃え」「数値が入力されている列は右揃え」にすると、見やすい表を作成できます。
●文字色の変更─Alt→H→F→1キー
 文字の色を変更するには、Alt→H→F→1キーを押して文字パレットを表示し、矢印キーで色を選択して、Enterキーで決定します。最初は最上部の[自動]が選択されているので、§キーを押してパレットに移動してから色を選択してください。なお、Excel 2013以前のショートカットはAlt→H→F→Cキーです。

●背景色の変更──Alt→H→Hキー
 セルの背景色を設定するには、Alt→H→Hキーを押してパレットを表示し、矢印キーで色を選択して、Enterキーで決定します。背景色にはなるべく薄い色を設定することをお勧めします。原色に近い色を設定すると、表が見づらくなってしまいます。
●フォントの変更──Alt→H→F→Fキー
 フォントを変更するには、Alt→H→F→Fキーを押します。[フォントの種類]ドロップダウンリストが選択されるので、↓キーを押してリストを開き、目的のフォントを選択してEnterキーを押します。
 リストを開いた後で文字を入力すると、その文字が先頭文字のフォントまでジャンプできます。たとえば、リストを開いた後でHキーを押すと「HGPゴシック」まで表示がジャンプします。リストを開かずに直接フォント名を入力することも可能です。
 なお、全角文字(日本語)と半角文字(英数字)で異なるフォントを設定している場合は十分に注意してフォントを変更してください。
 たとえば、全角文字は「MS Pゴシック」、半角文字は「Arial」にしている場合に、数値を入力すべきセルに日本語の文字列を入力すると、そのセルのフォントがMS Pゴシックに変更されてしまいます。
 このような場合は、表を作成した後で必ず、Ctrl+Aキーを押してすべてのセルを選択したうえで、フォントを「Arial」に再設定してください。Arialには全角文字がないので、半角文字のみをArialに変更できます。
●[書式設定]ダイアログの表示──Ctrl+1キー
 罫線などの書式を設定できる[セルの書式設定]ダイアログを表示するには、Ctrl+1キーを押します。ダイアログ内の各種設定もショートカットで操作できます。具体的な操作方法については下図を参照してください。
●背景色の変更──Alt→H→Hキー
 セルの背景色を設定するには、Alt→H→Hキーを押してパレットを表示し、矢印キーで色を選択して、Enterキーで決定します。背景色にはなるべく薄い色を設定することをお勧めします。原色に近い色を設定すると、表が見づらくなってしまいます。
●フォントの変更──Alt→H→F→Fキー
 フォントを変更するには、Alt→H→F→Fキーを押します。[フォントの種類]ドロップダウンリストが選択されるので、↓キーを押してリストを開き、目的のフォントを選択してEnterキーを押します。
 リストを開いた後で文字を入力すると、その文字が先頭文字のフォントまでジャンプできます。たとえば、リストを開いた後でHキーを押すと「HGPゴシック」まで表示がジャンプします。リストを開かずに直接フォント名を入力することも可能です。
 なお、全角文字(日本語)と半角文字(英数字)で異なるフォントを設定している場合は十分に注意してフォントを変更してください。
 たとえば、全角文字は「MS Pゴシック」、半角文字は「Arial」にしている場合に、数値を入力すべきセルに日本語の文字列を入力すると、そのセルのフォントがMS Pゴシックに変更されてしまいます。
 このような場合は、表を作成した後で必ず、Ctrl+Aキーを押してすべてのセルを選択したうえで、フォントを「Arial」に再設定してください。Arialには全角文字がないので、半角文字のみをArialに変更できます。
●[書式設定]ダイアログの表示──Ctrl+1キー
 罫線などの書式を設定できる[セルの書式設定]ダイアログを表示するには、Ctrl+1キーを押します。ダイアログ内の各種設定もショートカットで操作できます。具体的な操作方法については下図を参照してください。

■これも重要!
テンキーの「1」では動作しない
Ctrl+1キーの「1」は、キーボード左上にある「1」のキー(「ぬ」のキー)を使用します。テンキーの「1」では動作しません。ショートカットキーは、テンキーでは動作しなかったり、動作が異なったりするケースがあるので注意してください。

Excel「厳選ショートカットキー」一覧PDFはこちらから
■本稿の対応バージョン
本稿はExcel 2019/2016/2013に対応しています。ただし、記載内容には一部、全バージョンに対応していないものもあります

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WHO「未実証の治療法は使わないで」 新型コロナ治療薬投与試験、近く開始 WHO発表、ノルウェーとスペインで

2020-03-28 | 医療、健康

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200328-00000008-asahi-sctch

世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム事務局長は27日の記者会見で、「新型コロナウイルスに対して効果があると実証されていない治療法を使うのは見合わせてほしい」と述べた。ワクチンの開発には「まだ少なくとも12~18カ月かかる」との見通しも示した。

 テドロス氏は、感染者への治療法の開発について国際協力が必要だとし、WHOが設けた開発の枠組みに45カ国が協力していると報告した。そのうえで未確立の治療法を見合わせるよう注意喚起した。「歴史上、論文や試験管では機能したが、人体ではうまくいかず、実際は有害だった例がいくつもある」と述べた。

 例として、2018年からコンゴ民主共和国で流行したエボラ出血熱への対策で、「有効だと思われていた薬が、臨床試験の段階で他の薬と比べてそれほど有効でないとわかった」と話し、「実証結果をよく見なければならない。近道はない」と呼びかけた。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200328-00000515-san-hlth治療薬投与試験、近く開始 WHO発表、ノルウェーとスペインで

世界保健機関WHO)のテドロス事務局長は27日、ジュネーブで記者会見し、新型コロナウイルスの感染者に開発中の治療薬を投与する試験をノルウェーとスペインで近く開始すると発表した。新型コロナによる肺炎をめぐっては、根本的な治療法が見つかっていない。試験で治療薬が有効と確認されれば、効果的な治療法が確立される可能性も期待される。

 テドロス氏は会見で、試験について、新型コロナの患者に4種類の治療薬を試し、安全性や有効性を比較すると明かした。試験はWHOがノルウェーとスペインを含め45カ国以上と協力して実施する見通し。

 テドロス氏は「歴史的な試験だ」と強調し、「どの治療薬が有効であるかを示す確かな証拠を見いだすために必要な時間を劇的に短縮する」と述べた。

 一方、テドロス氏は、新型コロナのワクチンができるまでは「最低でも、12カ月から18カ月はかかる」との見方を示した。呼吸器系の疾病の発症を完全に防ぐワクチンは開発が難しいとされている。

 テドロス氏は「国際協力で最も重要な分野の1つは研究開発だ」とした上で、「多くの国が参加するほど、結果がより早く得られる」と話し、各国にさらなる協力を求めた。

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夜行バスに若者次々 「東京出られなくなる」 週末控え、予定早め帰省・新型コロナ

2020-03-28 | 医療、健康

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200328-00000040-jij-soci

首都圏の自治体などが外出自粛を要請した週末を前日に控えた27日夜、東京・新宿の高速バスターミナル「バスタ新宿」では、荷物を抱えたマスク姿の若者らが次々と夜行バスに乗り込んでいた。
 「東京から出られなくなるかも」。新型コロナウイルスの都内での感染者が急増する中、帰省の予定を早めた人もいた。
 「東京から出られなくなるかと思った。帰れそうでほっとした」。就職試験のため上京した専門学校1年の佐々木沙彩さん(19)=仙台市=は、予定を2日早めて盛岡市の実家に帰省するため、ベンチで盛岡行きのバスを待っていた。友人と会うつもりだったが、小池百合子都知事の「ロックダウン(都市封鎖)」発言を受け、家族から早く帰るよう促されたという。「東京では、電車の中がすごく怖かった」と振り返った。
 大学を卒業したばかりの吉田周篤さん(22)=奈良県大和高田市=も、ファッションモデルのアルバイトを3日残し帰宅することにした。外出自粛の要請や都内のスーパーで買いだめが起きるのを見て、「早く帰った方がいいと思った」という。
 「東京にいる方が怖い」と話すのは、名古屋に出張に向かう単身赴任中の男性会社員(49)=東京都中野区=。隣に人のいない座席を選び、トイレの近くも避けたといい、「バスがガラガラで安心した」と語った。略
 待合室はキャリーケースを携えた若者らでごった返していたが、案内係の男性は「これでも例年の春休み期間と比べたら半分くらい」と説明。出発便を表示する電光掲示板も、大半に空席のランプが光っていた。略

コメント

こうやって皆が田舎にこぞって帰ったのでイタリアではコロナが蔓延したんですよね?
自分が感染源になることを考えてない人があまりにも多くないですか?
帰省も自粛すべきだと思う。

おかしくない?
無症状で気付かずに大移動して、地元や家族にコロナを広げる可能性だってあるのに。自分が良ければ良いの?
就活で、とか、東京に生活基盤が全く無いなら仕方ないけど。
若い人は無症状や軽症が多いから行動しがちだけど、結果として高齢者に感染を広げることになるんだよ。
だから若い人は特に外出自粛してくださいって言われてることに気づかないんだね。

一番最初に割と感染でたのって
観光バスの客や乗務員だったよね
忘れたのかな?
長時間の密室
リスク高いでしょ

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