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サッカーについて語るときに私の語ること サッカー大好き ジャパンフットボールで一期一会 記事上ノくーろん者。

明暗分けた采配

2009年01月02日 20時19分27秒 | 観戦記
第87回全国高校サッカー選手権大会
二回戦

市立浦和 0-0 滝川第二
4 PK 5
埼玉スタジアム2002 12:05
11,000人 晴れ 10℃

シードとなったため、本日今大会初戦を迎えた両チーム。互いに再三訪れた決定機を生かしきれずPK戦へ突入。両チーム3人づつゴールを決め迎えた4本目。先行の浦和・酒井のシュートは滝二・宮本のセーブにより失敗。これにより5人全てが得点を決めた滝二が3回戦へと駒を進めた。

2年前にプリンスリーグ優勝、2年ぶり15度目の出場を果たしている滝二に対し、12年ぶり13度目の出場となった浦和は下馬評では格下と見られていた。しかし、滝二も昨年は名称黒田監督退任後、初年度ということもあり全国から姿を消しており上位進出が危ぶまれていたのも確かだった。さらに2年前の黒田体制最後の同選手権2回戦で、ここ埼スタで同県代表武南に完敗(1-3)しているだけに鬼門とも言えた。

試合は浦和が主将徳島が攻守に貢献しサイドの川野、平塚からのクロスを起点に滝二ゴールを狙えば、滝二は素早いパスから御手洗、河本ら2トップを起点とした速攻で浦和守備陣を翻弄しゴールを狙った。
しかし両チーム選手交代を行い得点を奪いにいくも、80分のランニングタイムはスコアレスドローで終了。PK戦を迎える。
滝二は後半終了間際、浅野から宮本へと異例のキーパー交代を敢行し浦和に挑む。
両リーム共にキャプテンが1本目を冷静に決める。その後も3人目までは互いにネットを揺らし緊張の糸は張り詰め続けた。浦和の4人目は後半36分に出場したばかりのハイタワーFW酒井。思い切り降りぬいたシュートだったが、キーパー宮本のセーブにより、幸運の手前で絶望の淵にはじき出された。
5人目は共にゴールが決まり滝二が首の皮一枚差で進出を決めた。

実力が拮抗し、強豪校が早々に姿を消していく昨今。ここで浦和が勝利を決めていれば決勝に立った可能性も少なくはなかったかも知れない。しかし、PKで途中交代の2人のFWを起用した浦和と、交代枠を使い切ったにもかかわらず1人も起用せず、FWの選手すら起用しなかった滝二のゲームプランの差は目に見える以上に大きかったのかもしれない。

すでに市船、野洲ら強豪校が姿を消している今大会もどこが優勝を手にするかはわからない。滝二は次戦、長崎を破った近大との一戦となる。果たして強豪復活となるだろうか。
コメント
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