第103回全国高校サッカー選手権大会 決勝戦
2025年01月13日 14:05
試合形式 90分 延長20分 PK方式
前橋育英(群馬) 1 - 1 流通経済大柏(千葉)
12分 亀田 歩夢(流経)
31分 柴野 快仁(前橋)
9 PK 8
国立競技場 晴 12.2℃ 58,347人
誰もが知る名門校同士がぶつかり合う決勝となった。
2017年大会で流経大柏を破り、初優勝した前橋育英は同じカードで2度目の優勝を狙った。
また、流経大柏は前橋育英へのリベンジと共に17大会ぶりの優勝に挑んだ。
序盤から前橋育英のスピーディーな寄せをかわしゴールに迫る流経大柏が攻勢を見せた。
前半12分、J2富山内定MF8亀田のゴールで流経大柏が先制した。
しかし、準決勝で負傷したJ1湘南内定のDF12松本を欠き前橋育英の速攻に脅かされるシーンも目立った。
そして前半31分、前橋育英MF11黒沢が流経大柏のペナルティエリア右外側からクロス。これを前橋育英MF13柴野がヘディングで合わせシュート。
このシュートが決まり試合が振出しに戻る。
アディショナルタイム1分も前半は1-1のまま終了。
迎えた後半もテクニックとフィジカルコンタクトで互角の争いをみせる両チームの拮抗した展開が続いた。
先に動いたのは前橋育英。
後半57分にMF7白井を投入し攻勢を強めた。
しかし、流経大柏の空中戦の強さ、冷静なパスカットにボールを繋げず。決定機を作れなかった。
試合を通してのシュート数は前橋育英の5本に対し流経大柏が10本と数字上でも前橋育英の決定機の少なさがうかがえた。
とくに前橋育英のシュート数は後半たった1本だった。
後半互いにスコアレスのまま終え前後半10分の延長戦に突入。
両チーム足が重く、プレイスピード、パスの精度が落ちる中相手ゴールに迫ったが得点は生まれず。
ついにPK戦に突入した。
両チーム8人目のキッカーである流経大柏の亀田と前橋育英の白井が外し、13人目を迎えた。
流経大柏の13人目、後半71分に途中出場した2年生FW18安藤が外してしまった。
前橋育英の13人目は、この日同点ゴールを決めた柴野。思い切り蹴ったシュートは見事に決まり、前橋育英7大会ぶり2度目の優勝を掴んだ。
代表、Jリーグでも容易ではない58,347人もの観客が訪れた注目度の高い試合は前橋育英の優勝で幕を閉じた。
この決勝で、高校生でもこれだけのテクニックとフィジカルを十分に備えたチーム同士の素晴らしい試合が観られると感じた。