ある方からの質問、『人間は、年を重ねるとどうして涙もろくなるのか』
に対する回答です。
これは、多かれ少なかれ、誰にでも経験あることだと思います。自分も滅多なことでは泣かない人間だったのだけれど、近年その傾向が変わりつつあります。どうして涙もろくなるか・・・大変面白いことですよね。いろいろ考えてみました。知り合いの臨床心理学者にも聞いてみました。いろいろなことがあるけれど、彼の見解でとても面白いと思ったのは、『ナルシズム(自己愛)の減少』という解釈です。
人間、若いときはだれでも強いナルシズムを持っていて、多くの場合、その自己愛は強すぎる傾向にあります。ナルシズムとは、自己へ向けられた愛、また、自己へ向けられた関心なので、(自分がどんなに嫌いな人でも、ナルシズムは持っています。実際、あらゆる精神病理は、何らかの形でナルシズムに問題が生じたときに起こります。ナルシズムについてはそのうちに機会ができたら書こうと思っています)ナルシズムが強いと、他人に興味を持ったり、共感するのが難しくなります。
実際に、『自己愛性人格障害』というこころの病理の最大の問題点は、その共感性の欠如と誇大した自我にあります。
そういうわけで、ナルシズムが強いと、他人に共感したり、同情したり、他人に興味を持ったり、他人を認めたり、そういうことが難しくなります。
でも、様々な人生経験によって、人間のナルシズムはよりよい形と大きさへと、修正されていきます。
涙もろくなるのは、つまり、ナルシズムの成熟(減少)により、他人に共感する能力が高まったから、ということがひとつに言えるかもしれませんね。
また、若いときは、ナルシズムゆえに、強がって見せるから、泣かないわけだけど、人は成熟すると、強がる必要もなくなってくるわけで、その結果、自分の気持ちにも素直になれるわけです。
に対する回答です。
これは、多かれ少なかれ、誰にでも経験あることだと思います。自分も滅多なことでは泣かない人間だったのだけれど、近年その傾向が変わりつつあります。どうして涙もろくなるか・・・大変面白いことですよね。いろいろ考えてみました。知り合いの臨床心理学者にも聞いてみました。いろいろなことがあるけれど、彼の見解でとても面白いと思ったのは、『ナルシズム(自己愛)の減少』という解釈です。
人間、若いときはだれでも強いナルシズムを持っていて、多くの場合、その自己愛は強すぎる傾向にあります。ナルシズムとは、自己へ向けられた愛、また、自己へ向けられた関心なので、(自分がどんなに嫌いな人でも、ナルシズムは持っています。実際、あらゆる精神病理は、何らかの形でナルシズムに問題が生じたときに起こります。ナルシズムについてはそのうちに機会ができたら書こうと思っています)ナルシズムが強いと、他人に興味を持ったり、共感するのが難しくなります。
実際に、『自己愛性人格障害』というこころの病理の最大の問題点は、その共感性の欠如と誇大した自我にあります。
そういうわけで、ナルシズムが強いと、他人に共感したり、同情したり、他人に興味を持ったり、他人を認めたり、そういうことが難しくなります。
でも、様々な人生経験によって、人間のナルシズムはよりよい形と大きさへと、修正されていきます。
涙もろくなるのは、つまり、ナルシズムの成熟(減少)により、他人に共感する能力が高まったから、ということがひとつに言えるかもしれませんね。
また、若いときは、ナルシズムゆえに、強がって見せるから、泣かないわけだけど、人は成熟すると、強がる必要もなくなってくるわけで、その結果、自分の気持ちにも素直になれるわけです。
また 「好感のもてるナルシスト」と 人から 言われます
前より 涙もろくなり ナルシスト度も あがってると
周りから 言われます きっと かなり 変人なんでしょう
(笑)
この記事は、まだ私がきちんとした臨床に関わる前に書いただいぶ古いもので、書いた私自身忘れていたのですが、実際に長いこと臨床に携わっていて言えるのは、、Narcissism、共感性の問題は、程度の問題であり、あなたのようにNarcissisticな人は実は少なからずいるものです。涙もろさとNarcissisimは、二律背反ではなさそうです。