せき川
京都市中京区木屋町通三条上る上大阪町528
TEL 075-256-6110
定休日 月曜日 最終曜日の火曜日
魚料理野菜料理にこだわっている懐石・会席料理の「せき川」さん。
開業して20年に成るそうだ。大分以前に一回お伺いしてその味に魅せられ、再訪した。
カウンター席が8席、掘り炬燵の座敷席が2席、それ以外にテーブル席もある。
大将は青森出身、女将は宮城出身。京都人でない夫婦が
歴史を重んじる京都料理店をやっているのはおもしろいし、すごい事だ。
内装は真新しく、改装したのか。店内にはジャズが流れ、
外国人客が一席いたが、たぶん、不思議な感傷を持ったにちがいない。
のどぐろ、くじ、えびいもなど京都の食材をやはり使ったお品がある。
ここに書かれたメニュー以外にも壁に注文したくなるような料理がいくつも書かれていた。
ふぐの鉄皮、きんぴらごぼうのお通し、写真からもその繊細さが伝わってくる。
やはりせき川さんはいい仕事をしています。
刺身の盛り合せ。剣先いか、、まぐろ、とろ、鯛、秋刀魚どれも新鮮で生きがいい。
桜えびのかき揚げ、これはものすごく旨かった。正に絶品だ。
鯨のベーコン。どうですかこの鮮やかな色、こんな美しいのはちょっと無い。
かぶらむし。本日の料理のNo.1 さすが京都で勝ち抜いてきた技だ。もう最高!
笹がれいの唐揚。かれいは若狭湾で採れたものか。
牛のあみ焼き。やはり魚、野菜料理のアピール度が高かった為か
ちょっとピンボケした印象だった。
大好きな穴子ずし。見た目にも美しい。さすが洗練された京都の料理。
納得、納得の味だった。
せき川さんは先斗町の端にある。腹ごなしに京都の夜を散策してみた。
ここは森鴎外の小説で有名な高瀬川のほとり。
この界隈は随分お洒落になった。ここも外国人が多くいて
一瞬外国に居ると錯覚してしまう程だった。
高瀬川から夜の鴨川に出た。不思議な程カップルが等間隔で語らっている。
鴨川サイドから見た先斗町の裏のお店。本当に風情があるナ―。
先斗町の呼名は、ここの人家がすべて川原の西側にたち
先ばかりに集中したところから先斗町と呼ばれたとも言われている。
先斗町もずいぶん変わった。近代的でお洒落な雰囲気に成ったが
京都のしっとりした風情は失われているような気がする。
そうは言っても路地に入れば、京の町屋の造りは昔のまま残っていて、ホットする。
芸妓さん、舞妓さんの源氏名のうちわのディスプレーを発見。アートだ。