スミダマンのほのぼの奮戦記

~グルメ・旅・仕事・自然・地域~あらゆる出来事をフラッシュバック。

国立新美術館

2020-02-03 06:52:02 | 建物

国立新美術館は六本木にあり、日本で5館目の国立美術館として

2007年(平成19年)1月に開館した。

ここは他の国立美術館と違って唯一コレクションを持たない為

「ナショナルアートセンタートウキョウ」と呼ばれている。

こちらは正門逆側の西門から撮った一枚。

設計は黒川紀章と日本設計。

黒川紀章にとって美術館としては最後のもので施工は鹿島建設が担当した。

建設費予算は380億円とのこと。

当美術館の敷地面積は3万㎡(約9,090坪)。

地下1階、地上4階建てで延床面積は4万7,960㎡(約1万5,000坪)。

これまで最大とされていた大塚国際美術館の約1.5倍。

ここは日本最大の美術館だ。

全体意匠は波を打つようなアールの全面ガラス張りの連続。

明るい外観と緑の広場が相まって、あたたかく観客を迎えてくれる。

当美術館の来館者数は262.3万人(2016年)。

日本第一位の来館者数を誇っている。

因みに世界では第20位だ。

又、赤い直線で模られたシンボルマーク「新」の文字は、

元博報堂ディレクターによるもの。

館の外には吉岡徳仁作のガラスの茶室、一光庵が異彩を放っていた。

茶室、椅子がすべてガラスでできており、

ここでティーセレモニーを行ったらどんな雰囲気になるのだろう。

これが館内の案内図。

建物の顔の南面がウェーブしているのがわかる。

館内に入ると驚きの圧倒的空間が拡がっている。

巨大な逆円錐の構造物、壁面には木材を貼り付け

安らぎと暖かさを演出している。

当美術館のコンセプトは森の中の美術館。

1階にはオープンカフェ「コキーユ」があり、

その隣にはミュージアムショップもある。

この美術館を建築視点から見ると興味深い個所が到る所にある。

巨大なRC打放しの逆円錐形の壁と

近くで見るとかなりがっちりしたアールの鉄骨フレームとガラス面。

思わず足が止まってしまった。

展示室の入口。

当美術館の設立目的は展覧会の開催、

情報収集およびその公開と教育普及だそうだ。

その為、日本で最も多く展覧会カタログを所蔵しているとの事。

又、外国からの美術品を借りる際に受け入れる学芸員を数名置いている。

逆円錐の最上部に広がる空中レストランは

ひらまつレストランが展開するフランス料理店

「ブラッスリーポール・ボギューズミュゼ」がある。

又、2階にはカフェ「サロン・ド・テロンド」もある。

黄昏の新美術館。

巨大なガラス面から優しい光がもれてきて一際チャーミングな姿に変身する。

この広大な敷地は東京大学生産技術研究所跡地で(現在は駒場に移転)、

その前は二・二六事件ゆかりの旧歩兵第3連隊兵舎があった所で、

その一部は今保存されている。

企画展示室2Eにおいて「カルティエ、時の結晶」と題して

お洒落な展示会が行われていた。

残念ながらブログアップが遅れてしまい、

昨年末にこの企画は終了してしまった。(2019.10.2~12.16)

メイン展示は写真撮影禁止だったので、

撮影可の作品のみを写真集としてアップしてみました。

カルティエという最高ブランドだけにディスプレーも素敵でお洒落。

思わずため息が出てしまう。

フラミンゴをモチーフにしたブローチ。

下地の木の木目とそれを支える多面体のクリスタルガラスが

高級感を引き立てている。

カルティエはフランスの高級宝飾ブランド。

「Jeweller of kings,kings of jeweller

王の宝石商、宝石商の王」(エドワード7世の言葉)と

言われる名門ブランドだ。

現在は革製品、ライター、筆記用具なども扱っていて、

リシュモングループの傘下にある。

1980年代後半まで日本市場では「カルチェ」と表示、発音されていたが、

それ以降、フランス英語圏市場での発音に近い

「カルティエ」に統一され現在に至っている。

その歴史は1847年、フランス人宝石細工師の

ルイ・フランソワ・カルティエが師のアドルフ・ピカールから

パリ1区レ・アール地区のエティエンヌ・マルセル通り界隈の

ジュエリー工房を受け継いだ頃から始まる。

代表的製品はトリニティ・リング、サントス・ウォッチ、

タンク・ウォッチなど。

ミュージアムショップで長身の着物姿の人がとても気になった。

どうやらオカマちゃんらしい。

ミュージアムショップで売られていたカルティエの作品の額付き写真。

結構な値段がしていたが、聞いてみるとほとんど額代。

家にサイズが合いそうな額があるのを思い出し、

写真だけ3点を購入した。

1枚800円。