さいたま市民にとってというよりは首都圏4434万人の市民にとっての宝物
首都圏最大の緑地空間(約1260ha)「見沼田んぼ」にゴールデンウィーク(5月3日)に
散歩して来たがブログアップが春から初夏に成ってしまった。
今迄も見沼田んぼ特集(2020-7-1~7-11迄5回)をアップしたが、
今回は見沼の歴史的意義がある万年寺を中心にアップしてみました。
万年寺(ばんねんじ)はさいたま市見沼区片柳1丁目のまさに見沼田んぼの中にある。
万年寺の山門、本堂、庫裡と鐘楼。
曹洞宗万年寺は号が長昌山。
1509年(永正6年)に創建された。
享保12年(1727年)に見沼代用水の工事を指導した井澤弥惣兵衛為永が当寺に事務所を置いたことで有名だ。
万年寺の手水舎の龍はとてもリアルだ。
龍といえば見沼には多くの龍神伝説がある。
ここ万年寺にも井澤弥惣兵衛と龍が女性に化身した伝説がある。
万年寺に基地とともに元地蔵、水子地蔵なども祀られている。
これは井澤弥惣兵衛の頌徳碑。
井澤弥惣兵衛は1663年(寛文3年)紀伊国(和歌山県)に生まれ、
土木技術に才能を発揮し、紀州藩主5代に仕えた。
その後8代将軍徳川吉宗に招かれ、幕府勘定方に着任し、
享保12年から武蔵国(埼玉県)に広がる見沼の開発に着手した。
1738年(元文3年)75才で没し、江戸麹町の心法寺に葬られている。
万年寺を出て周辺を散策していたらお寺の脇にシクラメン生産直売と書かれた園芸農家のビニールハウスがあったので覗いてみた。
https://www.nobuhiro-engei.com/
ビニールハウスの内は色種々な花が咲き乱れお花畑のようだ。
行った日は母の日のちょっと前だったので出荷を待っている(?)カーネーションのホッピングピングが見事に咲いていた。
ビニールハウスの外ではラベンダーの苗がやはり咲き乱れ鼻を花に近づけると素敵な香りが心地良い気分に導いてくれる。
かなり過ぎてしまいましたけど、やはり春は心躍る季節だ。
こんなのどかな風景が見沼田んぼにはどこまでも広がっている。
この豊かな自然がさいたま市の市街地から車で20~30分もあれば行ける。
まさにこの光景は「とかいなか(都会田舎)」そのものだ。
首都近郊において、美しい風景と古い歴史を残し、様々な見所がある見沼たんぼは、多くの人を魅了し、親しまれている。