駒込駅を出ると駅前に小さな公園がある。
これが豊島区立・染井吉野桜記念公園だ。
この公園に染井吉野桜発祥之里の記念碑がある。
それによると、駒込の一部は江戸時代「染井」と呼ばれ、巣鴨とともに花卉・植木の一大生産地であった。
この地で江戸時代以後、数多くの優れた園芸品種が誕生したが、
なかでも染井吉野は当地の地名から名付けられ、世界を代表する桜の品種となった。
又、この公園の染井吉野桜はワシントンDCからの里帰りのソメイヨシノが植えられている。
この公園の隣にある豊島区立・駒込地域文化創造館(駒込図書館)がある。
ここの2階にはソメイヨシノ・アーカイブフロアーがある。
ソメイヨシノの基礎知識のコーナー。
染井の地には多くの植木屋さんが生活していた。
その第一人者・染井の伊藤伊兵衛には上々方の御庭木、鉢植など多くの植木が群集していた。
駒込エリアの散策マップ。
このエリアには多くのお寺や、染井霊園を含めて数多くの歴史上の人物のお墓がある。
染井霊園には二葉亭四迷、高村光雲、光太郎智恵子、岡倉天心、弊原喜重郎、若槻礼次郎、水原秋桜子。
慈照寺には芥川龍之介、谷崎潤一郎。
本妙寺には遠山金四郎、千葉周作。
総禅寺には手塚治虫の墓所がある。
平成18年に駅舎改装したJR東日本駒込駅の開設は明治43年と古い。
2005年に発車メロディーを「さくら さくら」にしたのは、ここがソメイヨシノの発祥の地だからだ。
又、駅構内の掘割りの斜面にあるつつじの植栽が有名で関東の駅百選に認定されている。
当駅の1日平均の乗車人数は少なく、山手線の駅としては新大久保駅に次いで2番目に少ない。
駒込駅から本郷通りを渡ると、おばあちゃんの原宿で有名な巣鴨の街で2店舗、
大塚に1店舗ある、知る人ぞ知る定食屋さんが、この「ときわ食堂」だ。
庚申塚店は2020-3-13付ブログにアップした。
六義園・正門の前にあるフレーベル館は明治40年創業の出版をはじめ、教材、遊具の販売など
幼児教育に関する活動・事業を行っている。
特に伝統ある「キンダーブック」そして「アンパンマン」の出版、映画化、TVアニメ化、
又、翻訳絵本ウォーリーシリーズは高い人気を誇っている。
実はこの日(11月1日)の前日に放映された「出没!アド街ック天国」は駒込が特集。
このフレーベル館はじめ、今回の「ブラスミダ」は番組で紹介された所を何ヶ所も訪ねてみた。
このフレーベル館入口の所にあるアンパンマンの像を見て笑顔になった赤ちゃんはナイスな一枚となった。
駒込駅前から六義園・染井門前を通っている本郷通りは、将軍御成道・岩槻街道ともいわれている。
江戸の頃、将軍が日光東照宮にお参りする時に
通る道であることからそういわれ、重要な道路の一つであった。
現在の東大農学部前の本郷追分で旧中山道とわかれ、駒込へ直進し、
王子、岩渕を経て荒川を渡り、岩槻へ向かう。
将軍は江戸城を発ち、岩槻に一泊し、さらに古河城、宇都宮城に泊まって日光に入ったといわれている。