緊急事態宣言再発令のブログでもアップいたしましたが、
城山熊野神社は別名・志村熊野神社といって板橋区志村の小高い山地にあります。
こちらの神社に当社は30~40年間、毎年工事の安全祈願と商売繫盛で
お参りに来ていることは何回もブログでご紹介させていただきました。
ここで当神社について、より詳しくご紹介をしてみたいと思います。
当神社の鎮座地は古墳上で平安~鎌倉時代初期にかけ豊島氏の庶流で当地を領した
貴族・志村氏が城館(のちに志村城)を築いていました。
1042年(長久3年)、志村将監がその城内に紀州熊野大社を勧請、奉斎したと伝えられています。
天喜年間(1053~1058年)、源頼義・義家は奥州安倍氏追討のおり、
武運長久を祈願し境内に八幡社を祀りました。
降って1456年(康正2年)、下総を追われた千葉自胤が赤塚城へ入城した際、
一族の千葉隠岐守信胤はここ志村城に入り、その後城砦が築から当神社が城内鎮守として
千葉氏より篤く崇敬され社殿の修築などがされました。
現在地は二ノ丸で本丸は現在の区立志村小学校グランド付近に築かれていたとされています。
1872年(明治5年)年社格制定の際、村社に列せられたのち、1924年(大正13年)郷社に昇格し、
志村七ヶ村(志村・小豆沢・根葉・前野・中台・西台・蓮沼)の総鎮守となりました。
戦後間もない1949年(昭和24年)、境内に城山幼稚園を設立し、
現在に至るまで地域の幼児教育の一端を担っています。
尚、当神社の御祭神は伊邪那岐命・伊邪那美命・事解男命であります。
境内にある立派な神楽殿。
尚、3枚目の写真(本殿)に写っている狛犬は1855年(安政2年)2月に奉納されたもので
頭部が小さくすっきりした流線型の尾流れのものです。
この絵馬殿は江戸時代中期から後期にかけ造営された旧拝殿を
1980年(昭和55年)に移築・改修されたものです。
1795年(寛政7年)に奉納された「伊勢太々神楽奉奏図大絵馬」をはじめ、
殿内に所蔵される絵馬や扁額・寄進札は2010年(平成22年)に
板橋区登録有形民俗文化財となっています。
絵馬殿の脇には境内社8社の合殿がある。
もう一社は社殿に向かって右手に鎮座している招魂社。
昭和32年に旧本殿を移築し、氏子の戦歿英霊が奉祀された。
そして周囲の社叢は板橋区の天然記念物として登録されている。
隣りの城山幼稚園、城山みどり保育園を運営している学校法人・石川キンダー学園は
平成31年に新たに企業主導型保育施設「鎮守の森 城山どんぐり保育園」をスタートした。
自然の緑豊かな神社の森の中にどなたが設計したかわからないが、
木の素材の素晴らしさを最大限取り込んだ2階建の園舎は本当に素敵だ。