"人口知能が(AI)人間の能力を超える時点"を意味する言葉です。日本語では「技術的特異点」と訳されます。レイ・カーツワイル氏・・インターネットやスマートフォンの登場などを予測した未来学者・・同氏は2005年、書籍「The Singularityis Near」の中で「2045年にシンギュラリティに到達する」と発表し大きな話題となりました。
先日、孫 正義は、
ソフトバンクグループの孫正義社長は電撃表明した引退撤回の理由に「シンギュラリティ」をあげました。シンギュラリティとは「技術的特異点」の意味。人工知能(AI)などの機械が自らより優れた機械をつくり、さらにその機械がより優れた機械をつくるという、「機械が自動で進化するようになる瞬間」を指します。
人工知能が無限増殖を始めるシンギュラリティとは?
孫 正義が語る・・
IoTの時代になると、一人あたり100個くらいの超知性を持つことになるかもしれない。IoTに組み込まれているチップ自体は通信をするだけですが、その先のクラウドにあるのが超知性なんです。
この超知性とIoTが繋がると、クラウドにある超知性を運用することになるから、結局それらも超知性を持った形になる。ARMはそれらのチップを1兆個配りまくって、それをビッグデータ化して、さらにそれを人工知能に入れる。いま言っている超知性は一言でいうとシンギュラリティと言うわけです。
シンギュラリティという言葉を知っている人は手をあげてください。8割くらいの人は知っていますね。同じ質問を3年前にしてもだいたい1%でしょう。この3年間で1%から80%に上がりました。こういう重要なキーワードというのは2〜3年で一気に広がっていくんですね。
だから、ソフトバンクの入社試験があるとするならば、この言葉は必ず試験に出ると思ってください。
こういった超知性が、自家用車1台よりも安い値段で購入できるスマートロボットに搭載される時代がやってくる。まさにウーバーが試みているようなスマーロボット化が、絶対に事故を起こさない時代をもたらすでしょう。
様々な姿形のスマートロボットが展開される。空を飛んだり、海を潜ったり、道を走ったり。それらのスマートロボットの数は人口を超える。100億台の時代がやってくる。世界にスマートロボットがありとあらゆるシーンにやってくる。こういった場合、あらゆる産業が再定義されていく。
メディカル業界、建設業界、不動産業界、交通業界など、ありとあらゆる産業に影響をもたらす。
シンギュラリティになると3つ生まれます。IoT、AI、スマートロボットです。この3つでありとあらゆる産業が再定義されていく。我々のビジョンファンドはこの3つに、戦略的に群戦略を作りにいきます。
みなさんが未来を担う
孫氏は最後にスピーチをこう締めくくった。
とにかく僕は捧げたいんです、自分の人生を。人々の笑顔のために。
誰の笑顔のためか? 家族であり、社員であり、お客さんであり。もっと言うならば、ソフトバンクの名も知らない女の子の笑顔のために。そんな笑顔のために人生を捧げたい。
みなさんが未来を担います。その人生で何を成すのか。ピアノが欲しい、車が欲しい。そんな小さな夢だとつまらなくないか。何のための人生か。志高く、人々の笑顔のために、人生を捧げることができるのならば。
もし一緒にみなさんが、僕と力を合わせて、世界中の同志と、情報革命を共にする仲間たちと、小さな女の子の笑顔のために残りの人生を捧げることができるならば。
僕は、幸せな人生だと思うんですね。
もちろんソフトバンクだけではないです。今日は2時間同じ空気を吸いました。別の会社に行ったとしても、別の人生を歩んだとしても、みなさんの気持ちがほんの一瞬でも同じ方向を共有できたならば、それだけで僕は幸せだと思う。さらに一緒に仲間としてやれたら幸せだと思います。
今日は言いたいことを言い尽くしました。 (『ソフトバンクキャリアLIVE』の講演にて)
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シンギュラリティという言葉を普及させた著名な脳科学者であるレイ・カーツワイル氏は、2045年にそれが起きると予測します。孫氏はシンギュラリティの到来を「人類史上最大のパラダイムシフトが起きている」と表現。その到来を前に「(経営への)妙な欲が出てきた」というのです。
米シリコンバレーにあるシンギュラリティ大学
実はその日に備え、世界屈指の人材が集まる教育機関が米国シリコンバレーにあります。それが「シンギュラリティ大学(SU)」です。一体そこでは何が行われているのか。
日本には数人しかいないというSUの教育プログラム修了者に「AIが無限増殖を始める未来」と、その時までに何をすべきかを聞いた「米シンギュラリティ大からの報告」をお読みください。
2020年の東京五輪・パラリンピック後、どんな時代が来るのか。その時代「post 2020」を考える上で避けて通れないのが、人工知能(AI)をはじめとした科学技術の発達である。人間に脅威すら感じさせる科学技術の進化を議論し、世の中にイノベーション(技術革新)を起こすため、世界屈指の人材が集まる教育機関が米国シリコンバレーにある。それがシンギュラリティ大学(SU)だ。SUの教育プログラムを修了した日本人はわずか数人。その1人、IT(情報技術)ベンチャー幹部の★氏に「AIが無限増殖を始める未来」と、その時までに働き手は何をすべきかを聞いた。
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▼シンギュラリティ大学 著名な脳科学者で発明家のレイ・カーツワイル氏(マサチューセッツ工科大学出身)と、宇宙開発事業に多額の懸賞金をかけることで有名な米国Xプライズ財団のピーター・ディアマンティス氏(同)が発起人となり、設立された公益企業。教育や研究を中心に、ベンチャー企業育成なども手掛ける。夏季に実施する若者向けプログラムには80人の枠に対し世界中から数千人の応募があるという。キャンパスはシリコンバレーの中心都市、マウンテンビューの米航空宇宙局(NASA)の研究所内にある。
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☆ シリコンバレーの最先端といわれ、世界中の起業家、ビジネスパーソンが集まるSUですが、実際に行かれてどうでしたか。
★ 行ってすぐ日本人がいないことに気付きました。というか、アジア人がほとんどいない。私が行った時は約60人の参加者がいましたが、アジアからは私含めて3人だけ。これまでSUに日本から参加したのは10人ほどです。台湾やインド、中国からの参加者は最近増えているそうですから、日本人としては寂しいですね。
人工知能が無限増殖を始めるシンギュラリティとは?
AI・ロボットの苦手分野に勝機を見いだせ!
☆ なるほど。こういった情報に関して日本はまだまだ疎いところはありますね。その後、どういう教育プログラムを受講されたのですか。
★ 私が参加したのは経営者向けの「エグゼクティブプログラム」です。非常に凝縮された泊まり込みのプログラムで、1時間から2時間単位の講義が朝から夕方まで昼食を挟んでみっちり入っています。講義は3つに大別できます。1つ目は「エクスポネンシャル(加速度的な変化)思考」、ブレークスルー思考に関するもの。2つ目は「様々な技術分野の世界最先端の動向」、3つ目は「未来予測・地球規模の課題解決の議論」です。
☆ 公認会計士、税理士、心理カウンセラー。1978年徳島県生まれ。2002年早大商卒。監査法人トーマツを経て、FSG税理士事務所、FSGマネジメント、日本経営心理士協会を設立
★ Kiiファイナンスディレクター。1974年北海道生まれ。98年早稲田大学人間科学部卒。2009年早大大学院ファイナンス研究科修了。製造業、金融庁、外資系企業などを経てKiiに参画。15年に米シンギュラリティ大学のエグゼクティブプログラム修了
☆ それぞれの具体的な内容を教えていただけますか。
前年比10%増ではなく、10倍を目指す「シリコンバレーマインド」
★ はい。第1の「エクスポネンシャル思考」では、いわゆる「シリコンバレーマインド」を学びます。シリコンバレーマインドとは、例えば企業の収益の増加を考える場合、前年比10%増を目指すのではなく、前年の10倍を目指すという考え方です。収益10倍を達成するためには技術革新が必要です。もちろん技術革新には労力や資金がかかりますが、それを達成することによって得られる利益は、要した労力や資金の比較にならないほど大きなものになるのです。
シンギュラリティ大ではプログラム参加者の懇親会も催される
☆ 一獲千金、まさにアメリカンドリームですね。ただ日本では、コツコツとした堅実な働き方が美徳とされるところがありますし、銀行や投資家もそういった企業を好む傾向があります。
★ そうですね。日本人は環境によって変化する市場の需要を追いかけ、そこでコツコツと収益を積み上げるような商売のやり方が多いですが、シリコンバレーマインドは環境の変化を先読みし、環境が追い付いてきた頃には需要に応えるようなビジネスの基盤やインフラをあらかじめ用意して、莫大な収益を獲得する状況を目指します。
☆ なるほど。シリコンバレーマインドはボールが出る前に空いたスペースに先に走り込むサッカーの動きのような考え方ですね。
★ そうですね。サッカーよりもアイスホッケーに例えられることが多いです。アイスホッケーは球となるパックのスピードが速すぎるため、打ってから走ったのでは遅く、選手は先にどこにパックが出るかを予測する訓練をやるようです。今後の技術の進化もそれと同じで、進化のスピードは加速度的に上がっていくため、先に予測しないと到底追い付けるものではない。そのため、徹底的に先の未来を読むトレーニングをします。
☆ それはトレーニングによって鍛えられるものなのでしょうか。
★ はい、鍛えられます。具体的なトレーニングとしては、過去の技術革新に成功した複数の事例を分析し、その分析をもとに未来を想定する議論、技術革新を起こすための議論を徹底的に行います。
☆ なるほど。そういった議論を行う上では、SUの2番目の講義で学ぶ、「各技術分野の最先端の動向」を知る必要がありますね。
時代の先を読み、地球規模の技術革新を起こすために
★ そうです。未来を予測し、技術革新を起こすためには様々な技術分野を理解、融合、収斂(しゅうれん)させていく必要があるため、各分野の最先端の人に講演してもらいます。その分野は航空宇宙、ナノテクノロジー、遺伝子工学、教育、仮想通貨のビットコイン、AI、IoT、神経科学など多岐にわたります。
★ そして「エクスポネンシャル思考」と「各技術分野の最先端動向」の知識を基に、第3の「未来予測・地球規模の課題解決の議論」をします。凝縮された環境でそれらを学ぶことは強い意識付けになりますし、そこに集まった人たちで地球規模の技術革新を起こすための、コミュニティーを形成していく過程がすごく貴重でした。
☆ 刺激的な経験ですね。時代の先を読んで地球規模の技術革新を起こすべく、国境を越えて世界最先端の技術を学び、世界の起業家たちと未来予測のための議論を重ねる。これからの時代、日本もこういった行動ができる人材を輩出することが求められますね。
★ まさにそうです。私は今の日本はそのための土壌が十分にあると感じています。今後、こういった気概を持った人たちを育て、コミュニティーをつくっていきたいと思っています。
☆ それは興味深い。今後が楽しみです。逆にSUに集まるビジネスパーソンたちは、いったい日本をどのように見ているのかが、とても気になります。その点については次回、うかがいます。
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【歩きメモ】16948歩・12.4km・41g・1855kcal
日記風575
「敢えてする 難問前に ひるまずに」
「無い知恵を 総動員し 尚暗し」
「明雲が 兎にも角にも 迫りくる」
「百倍か 人の力の 二百倍」
ー1年前のブログ参照ー
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