S様邸、先週ですが無事、基礎スラブ、地中梁の打設を行いました。<o:p></o:p>
(大雪の前でよかったです。)<o:p></o:p>
今日はコンクリートについて書いてみます。<o:p></o:p>
コンクリートと言っても様々な種別があります<o:p></o:p>
一般構造用コンクリート、寒中コンクリート、暑中コンクリート、マスコンクリート、流動化コンクリートetcです。
多分20種類以上あると思います。<o:p></o:p>
今回の打設は、一般構造用コンクリートということになります。<o:p></o:p>
一般と言っても、なかなか細かいです。<o:p></o:p>
設計で目指した強度を出すために、まず配合計画があります。
水とセメントと砂と砂利の配合により品質が異なります。
強度を強くするためには、セメント量を増やしますが、
これだとドロドロでうまく鉄筋の間まで流れてくれません。
充填されなければ強度は発揮できません。
水を多くすれば流れやすく、隅々まで充填されますが、
うすいコンクリートですから、そもそもの強度が足りません。
おまけに、砂利や砂は海のものを使いますので、
塩分が残っていてはいけません。鉄筋が錆びます。
大きさも重要です大きすぎず、小さすぎず。
大きければ鉄筋の間に詰まってしまいますし、小さすぎれば強度を発揮しません
これらをきちんと確認し配合します。
工事は屋外でやるものですから、気象状況ほかも問題です。<o:p></o:p>
今回の打設は冬季ということもあって温度補正を行います。<o:p></o:p>
コンクリートは水と石灰の化学反応で硬化するものですから、
温度が低いと化学反応が進みません、そのため、
その分も見越して高い強度に設定して打つわけです。<o:p></o:p>
その他にも、交通状況なども重要です。<o:p></o:p>
コンクリートは通称「生コン車」にのって、ピストン輸送されてきます。
たとえば、1台が渋滞に巻き込まれたりして到着が遅れると、
前の車で運ばれて打設したコンクリートが固まり始めて、
後の分とくっつかなくなり、地層でいう断層みたいなものが現れます。
これは構造的な欠陥です。<o:p></o:p>
などなど、現場でダイナミックに見えるコンクリート打設ですが、
細かな計画によるものです。<o:p></o:p>
鉄筋屋さんがコツコツ組んでくれた鉄筋、型枠屋さんの苦労はコンクリートに
埋まって見えなくなりますが、コンクリート打設は施工の皆さんの「勝負の時!」なのです。
SOU建築設計室 http://www.sou-arc.com/