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ヒマラヤ・トレッキング 花の種類 4

2014-08-12 17:39:21 | ヒマラヤ・トレッキング 花の旅

 

 ヒマラヤ アンナプルナ山系の花 

 

 グルヌン~タウルン~チョムロン~シヌワ

 

    

  エインズリエア・アプテラ キク科 Ainsliaea aptera

 

 撮影場所:グルヌンと茶店の間 標高2200m前後

 

 カシミールからブータンに至る1600~3500mの場所に分布しています。

 この植物は、3月から6月には通常の花を、雨期には閉鎖花を咲かせることが知られています。葉が出る前に咲く春の花は、乾燥した、繊細なフリルのような姿が特徴的です。

 花の後から、広三角形か心形の葉が現れます。雨期に咲く閉鎖花は葉の繁った茎に付きますが、花が開かないままに種を付けます。花は1.3~2cm程の円筒形で、細い槍形の苞葉を付けます。

 


 

   

  ブルークローバー マメ科 Parochetus communis

 

   撮影場所:グルヌンと茶店の間 標高2200m前後

 

 エチオピア、ケニアなどの東アフリカやヒマラヤ、チベットなどの岩の多い斜面に分布する多年草です。

 葉はクローバーに似た形の3出複葉で、茶褐色の斑紋があります。

 冬から夏にかけて、長さ1.3~2.5 cm程の蝶型の花を、高さ8~15 cmの花茎の先に咲かせます。花の色は一般的には青、時には白や紫色の花も見かけます。

 

 


 

  

  ヤブヘビイチゴ バラ科 Potentilla indica

 

  撮影場所:茶店とタウルンの間 標高2200m前後

 

 日本や中国、ヒマラヤを含む東アジアに分布しますが、他の多くの場所に帰化しています。林の縁や路傍などの半日陰のやや湿った場所に生え、4月から6月頃に花茎を伸ばして黄色い花を咲かせます。

 葉はクローバーのような3出複葉で、縁に鋸歯があり、葉の両面に毛があります。

 


 

  

  マズス・サーキュロサス ゴマノハグサ科 Mazus surculosus

 

   撮影場所:茶店とタウルンの間 標高2200m前後

 

   ヒマラヤ・トレッキング 花の種類 2 参照

  


 

   

  カンパニュラ・パリダ キキョウ科 Campanula pallida var. pallida

 

  撮影場所:茶店とタウルンの間 標高2200m前後

 

 標高1000-4500 mの場所に分布し、全体に毛で覆われ、枝は立ち上がるか地を這います。

 4月から10月にかけて、青味を帯びた白や薄青色の花を咲かせます。花は8~15 mm程の鐘型で、枝先に咲かせます。長さ4~6 mm程の萼は槍形から三角形で、鋸歯が目立ち、毛が生えています。

 萼は外側に広がります。長さ2.5 cm程の葉には葉柄がなく、長楕円形で、縁に鋸歯があり軟毛が生えています。

 

 一般名は「Pale Bellflower(青白ツリバナ)」ですが、一方で「Purple Bellflower(紫ツリバナ)」と呼ばれる花をCampanula pallida と紹介する資料もあり、多少の混乱もありそうです。

 


 

 

   

  フィクス・アウリクタラ クワ科 Ficus auriculata

 

  撮影場所:タウルン附近 標高2180前後

 

 北西インド、ネパール、中国南部、東南アジアの標高1000~2100mに見られるクワ科イチジク属の常緑樹です。

 樹高は10m前後に達し、葉は広卵形で大きさは2~25 × 6~23 cm程度、基部は心臓形、周囲には不規則に鋸歯が見られます。軟毛に包まれた果実は直径2~3.5 cm程で、甘くて食べることができます。

 ネパールでは、葉を家畜の飼料に、実を食用とするために村落周辺に植栽されています。

 今回のトレッキング中にも、各村の周囲で、姿をよく見かけました。

 


 

   

  ヒマラヤユキノシタ ユキノシタ科 Bergenia stracheyi

 

  撮影場所:チョムロン 標高2170m前後

 

 アフガニスタン、パキスタン~ネパール~チベットにかけての標高2300~4700 m程の雑木林や開けた林に分布する多年草です。寒さに強く育てやすい為に日本でも広く普及しています。

 草丈は15cm~30cm程度で、長さ10~20cmの倒卵形の葉が、地を覆うように広がります。

 春先に花茎の先に直径1.5~2cm程の花を咲かせ、白い花がピンクへ色へと変わってゆきます。日本では、「ヒマラヤユキノシタ」はヒマラヤユキノシタ属の10種類と、その種間雑種を含めて、総称的に使われています。

 


 

 

  

  クレソン アブラナ科 Nasturtium officinale

 

  撮影場所:チョムロン 標高2100m前後

 

 ヨーロッパ、中央アジア原産の多年草で、ヨーロッパでは古くから食用にされてきました。繁殖力が強く、南米、北米、アジア、オーストラリア等に移入分布しています。ヒマラヤでは、標高1500~4000mの場所で生育しています。

  浅く水が流れるような場所に生え、4~6月頃、直径4~5㎜程の白い花を枝先に咲かせます。葉はつやがあり、1~5対の側小葉からなる奇数羽状複葉です。多肉質の茎は中が空洞で、下部の節から根を出します。

 

 


  

   

  タマリロ ナス科 Solanum betaceum

 

  撮影場所:チョムロン~シヌワ間 標高2200m前後

 

 南米原産のナス科ナス属の植物で、木は高さ5m程となり「ツリートマト」の別名があります。

 4年で成長のピークに達し、12年程度で寿命を迎えます。木は通常一本の幹から複数の枝を広げ、その枝に花を付け、実を稔らせます。

 葉は大きく、落葉せず、強い刺激をもたらす成分を含んでいます。

 花は白から薄いピンク色で10~50個が集まり咲き、その中から1~6個が実を付けます。

 果実は異花受粉なしで結実しますが、花には香りがあり昆虫を招きます。根が浅い為に干ばつに弱く、強い風でダメージを受けます。

 熟すと黄色~オレンジ色になり、味は酸っぱくてトマトとそっくりだそうです。

 ネパールでは主にアチャールという漬物を作るのに使っているようです。

 

 上記情報は「Panipuri」さんから頂きました。ありがとうございました。

 


 

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ヒマラヤトレッキング 花の旅 index 1

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