ポカラ、その他で出会った花
ブータンノボタン ノボタン科 Obseckia nepalensis
撮影場所:サランコットの丘 標高1500m前後
ネパール、北西インド、ブータン、ミャンマー、ラオス、タイ等の標高500-1900mの山の斜面、草地、林縁、疎林、路傍などに分布する低木です。
高さは0.6~1.5m程で、茎は四角形で剛毛が密生しています。葉は楕円状披針形で、大きさは7~13×2.5~3.8 cmです。
葉には主脈と平行して左右に1~2本の側脈があり、凹んでいます。
ピンクか白、稀に紫色の花を8月から10月にかけて咲かせ、1.5~2.5cm程の大きさの花弁には縁毛があります。花弁は倒卵形ですが、先端がわずかに突起します。
キワタ アオイ科 Bombax ceiba
撮影場所:ポカラ レイクサイド 標高800m前後
和名のキワタは「木に生る綿」の意味です。
紅棉(こうめん)、コットンツリー (cotton tree)、攀枝花(はんしか)などとも呼ばれ、マレーシア、インドネシア、中国南部、台湾などに広く植栽されています。
真直ぐに伸びた幹先に広がる枝に、染井吉野のように、葉が茂る前に赤い花を咲かせるので、遠くからでもよく目立ちます。カトマンドゥ市街や郊外、ポカラへ向かうバスの車窓から度々その姿を目にしました。
カリステモン・ヴィミナリス フトモモ科 Callistemon viminalis
撮影場所:ポカラ レイクサイド 標高800m前後
オーストラリア東部原産で、樹高8mほどに育ち、花咲く枝が枝垂れます。
葉は長さ4~7cm、幅3~6mm程の皮針形です。鮮赤色の雄蕊が密に集まり、花弁の目立たない、穂状となった花は、長さ4~15cmのボトルブラシのような形をしています。
花期のピークは晩春ですが、春から秋にかけて印象的な花の姿が絶えることはありません。
ランタナ・カマラ クマツヅラ科 Lantana camara
撮影場所:ポカラ ダムサイド 標高800m前後
中南米が原産で、世界中に帰化しています。
背丈が1m程になる低木で、茎葉に細かいトゲがあり、枝先に赤、橙、黄、白色などの花を咲かせ、花の色が次々と変化します。
和名でシチヘンゲ(七変化)とも呼ばれています。
非常に繁殖力の強い植物で、熱帯や亜熱帯の国では、駆除が必要な植物に指定されているほどです。
オオカッコウアザミ キク科 Ageratum houstonianum
撮影場所:カトマンドゥ~ポカラ間のパーキングエリア周囲 標高400m前後
メキシコやペルー原産の宿根草で、広く世界中に帰化しています。
パーキングエリア周辺の田圃で、畝を紫色に染め上げていました。
草丈は0.3~1m程で、長さ約2~7cmの卵形から円形の葉を、下部では対生、上部では互生に付けます。枝先に、青、紫、ピンク、白色の筒状花だけからなる頭花を、円錐状に密集させます。
ハイビスカス アオイ科 Hibiscus
撮影場所:カトマンドゥ~ポカラ間のパーキングエリア 標高400m前後
ハイビスカスはアオイ科のフヨウ属、または、そこに含まれる植物の総称です。
大きな5弁の花を咲かせ、花の中央に、雄蕊と雌蕊が合着した蕊柱が突き出ます。
ヒンドゥ教ではカリやガネシュという神への奉納に使われ、ネパールでは聖なる花として大切にされています。
カエンカズラ ノウゼンカズラ科 Pyrostegia venusta
撮影場所:カトマンドゥ~ポカラ間のパーキングエリア 標高400m前後
ブラジル原産の蔓性常緑樹で、枝の腋へ、数多くの花を放射状に咲かせます。ラッパ形の花は長さ5~7cm程度。花は鮮やかな黄橙色で、花冠の先が5つに分かれ、反り返ります。
葉は2~3個の小葉が集まった複葉で、小葉の先は尖ります。
ネパールでは、カトマンドゥやポカラ、トレッキング中の村でも花を咲かせていました。日本では沖縄県でのみ、屋外で花を咲かせることができます。
ウナヅキヒメフヨウ Malvaviscus arboreus var.mexicanus
撮影場所:カトマンドゥ~ポカラ間のパーキングエリア 標高400m前後
メキシコからペルーにかけて分布する、樹高3m程になる常緑低木です。
ハイビスカスの仲間ですが、花は開かずに、うつむいたままに咲いています。その姿から、英名では「眠りハイビスカス」(Sleeping Hibiscus)と呼ばれます。
花色は通常朱赤色ですが、白や薄いピンク色の花もあります。
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