ヒマラヤ アンナプルナ山系の花
シヌワ~バンブー~ドバン~デオラリ
ビオラ・ピロサ スミレ科 Viola pilosa
撮影地点:シヌワ附近 標高2400m前後
アフガニスタンから中国南西部、ネパール、ブータンにかけての1200~3000mの地に分布する一年草です。
Viola canescensによく似ていますが、違いは葉が狭いことと、葉の先が尖ることだそうです。
とは言っても、その知識があって撮影した訳ではないので、種の同定に自信はありません。
資料によれば、「Viola pilosa は、花色がライラックか白、通常は花弁の基部に毛があり、柱頭は3つに分かれる。托葉は全縁、ないしは鋸歯がある。卵形の葉の先は尖り、葉には毛があったり、なかったりする」そうです。
下の拡大写真のように、このスミレの葉に毛はありませんでした。
ヒマラヤシロスミレ (ヴィオラ・ケインスケンス) スミレ科
Viola canescens
撮影地点:シヌワ附近 標高2400m前後
参照のページで、既にご紹介していますが、上のViola pilosa と比較する意味で、特徴を再確認します。
資料によれば、「花は薄い青紫か時に白。距は短くてズングリしている。花弁の大きさは1.5cm×4mm程度、上二枚は楔形、横二枚が狭く、下一枚は濃い色の縞があり最も短い。
萼に毛がある。葉は厚く、卵心形で先が尖らず、灰色の毛で覆われている。葉柄には下向きの毛がある。柳葉形の托葉には毛がある。」だそうです。
下の拡大写真のように、このスミレの葉は毛で覆われていました。
ビオラ・インディカ スミレ科 Viola indica
撮影場所:ドバン附近 標高2600m前後
パキスタンからインド北部の標高1500~2400 m に分布し、早春に花を咲かせます。
花は2cm程の青紫の花で、花に香りがあります。
広めの卵心形の葉は周囲に鋸歯を認めます。
写真でははっきりしませんが、花茎はカギ状に、花の後部で1cm程垂れ下がっています。
エインズリエア・アプテラ キク科 Ainsliaea aptera
撮影地点:シヌワ~バンブー間 標高2500m前後
フキタンポポ キク科 Tussilago farfara
撮影地点:ドバン附近 標高2600m前後
ヨーロッパやアジアに分布する多年草で、ヒマラヤでは標高2800~3800mの場所に見られます。
花の外見がタンポポに似て、葉が蕗に似ていることが和名の由来で、日本には明治時代に渡来したようです。
早春の葉が出る前に花が咲き、種が出来てから葉が現れます。
オーストリアなどでは、古くから呼吸器系の薬草として使われてきたようです。
ゲンチアナ・アルゲンティア リンドウ科 Gentiana argentea
撮影地点:ドバン~ヒマラヤホテル間 標高2700m前後
プリムラ・エッジワージィ サクラソウ科 Primula edgeworthii
撮影地点:ドバン~ヒマラヤホテル間 標高2700m前後
コトネアスター・ミクロフィラス バラ科
Cotoneaster microphyllus var. thymifolius
撮影地点:ドバン~ヒマラヤホテル間 標高2800m前後
インド北部、ネパール、ブータン、中国南西部にかけての標高2000~4200mの岩場等に分布する常緑樹です。
生育は遅く、岩を覆うような姿になります。葉は4~10×4~8mm程の大きさの長楕円形ないし倒卵形で、厚みのある革質で先が尖りません。
花は直径8~10 mm程の鐘形で、ほぼ円形の花弁が広がります。雄蕊は15~20個で花弁より短く、花柱は2個で子房には軟毛があります。
姿がイワウメに似ているので、当初はイワウメ科を調べましたが、イワウメ科は雄蕊が5個だそうです。
葉が少し広くて、白い花を咲かせる類似種 C. microphyllus var. microphyllus があるそうです。
ダフネ・ボウルア ジンチョウゲ科 aphne bholua var. glacialis
撮影地点:デオラリ附近 標高3200m前後
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